ひとり山歩き84 : 粟野町島田沢から高谷山に登り、谷倉山を目指して尾根歩きをしました。谷倉山目前で大岩に阻まれ谷倉山は断念して県道199号に下りました。踏跡は非常に薄いが、変化があってとても楽しい山歩きができました。
粟野町の高谷山から谷倉山
2003年3月19日(水) 晴れ
1 行程
自宅(6:00) = 宇田橋付近駐車(7:00/7:05) − 島田沢口(7:30) − 高谷山(9:10/9:25) − 629ピーク(10:45/10:50) − 120号鉄塔(11:30/11:35) − 退却点(12:15/12:30) − 県道2号橋付近(13:05) − 宇田橋付近駐車(14:20/14:30) = 自宅(15:30)
2 自宅 − 粟野町宇田橋高原山直下の鉄塔から望む
 3月5日に不動岳から尾出山まで尾根歩きをした時に、高原山直下の鉄塔から北東に見えたアップダウンの激しい谷倉山の連なりに魅力を感じた。高谷山から谷倉山まで歩いてみようと、インターネットで早速調べたがルートに関して情報が得られなかった。それではと地形図とコンパスを頼りに出かけることにした。
 栃木市尻内でR293から右折して県道199号で粟野町の宇田橋を目指す。早朝なのに相変わらずダンプの通行が多い。永野ゴルフ倶楽部付近の島田沢から林道に入る計画だが、下山してからの舗装道歩きを少なくするために宇田橋付近に車を停めた。
3 島田沢登山口 − 高谷山  途中から踏跡がなくなる 
 駐車場所から約2km下り、永野ゴルフ場口付近の島田沢口まで歩く。舗装道を北に進むと、すぐに島田沢沿いの林道に高谷山頂上入る。林道を北に30分程ゆるやかに登ってゆくと、道が荒れて林道の終点となる。ここからは北に向かう小尾根に取り付くか、北西の谷を進むか迷う所である。谷の沢沿いに薄い踏跡らしきものが認められたので、こちらへ進むことにした。両サイドが伐採されている谷を登って行く。周囲は明るくて下が比較的乾いているので、急登にもかかわらず登り易い。高度を稼ぐに連れて、地面が柔らかくなって登り難くなってきた。尾根に取り付いたほうが楽と右手の低い方に取り付く。北西に向かう尾根を20分(高度にして150m)程急登すると、小ピークに達した。枝越しに男体山と横根山が見えて、そこは高谷山の南側のピークであることが判明した。
 このピークには西へ向かうものと北に向かう薄い踏跡が認められた。小休止して英気を養い北の高谷山を目指して腰をあげる。鞍部まで下ると、赤テープがあり、左(西)へ下ると宇田橋辺りに下山できそうな感じがした。鞍部から岩場に取り付き約90m急登すると高谷山頂上に到達した。山頂には三等三角点と祠があり、小さな山頂標識が四つ程樹にぶら下がっていた。山頂から北方向に男体山、大真名子山、女峰山が枝越しではあるが見えた。南方向には山頂にアンテナが聳える谷倉山(今日行こうとしているのとは違う)が障害物なしに見えた。 
4 高谷山 − 谷倉山  予想外の大岩で谷倉山目前で退却
 第一チェックポイントの629ピークに向けて高谷山を西に向かって下り、方向を北西に変えて528ピークを通過する。このピークから西へ向かう踏跡が目に付くが、北の尾根へ向かう。次のピークは北側が伐採地になっ高原山から尾出山(120号鉄塔付近から)ていて、今日のコースでもっと展望が良い。遠くは皇海山男体山、近くは尾出山、谷倉山、横根山石裂山周辺が望める。良いことがあれば悪いこともある。伐採地のネットに沿って景色を楽しみながら歩けると思いきや、藪が酷くて進むのに一苦労。堪らずにネットの内側に入り込むと、内側は藪もなく踏跡も付いていた。伐採地を過ぎても、629ピークまでは藪が煩わしい。629ピークは樹林の中で展望も開けないので通過する。
 629ピークから次のチェックポイントの120号鉄塔までは北西に進む。途中で三つのコーブを越すが、比較的なだらかでノンビリ歩けた。三つ目のコブを下り、少し登り返すと120号鉄塔に達する。鉄塔の周りに樹木が茂っていて全く展望がない。
 629ピークからが本日で最もハードな歩きとなる。最初は小ピークなれど急勾配で、樹木に掴まりながら急登する。次のピークもブッシュに掴まりながら約50m急登する。悪戦苦闘している最中に下の集落の有線放送が12時の放送をしているのが聞こえてきた。標高700m位では下界から別離は無理なのだ!もうひとつピークを越して、地形図に載っている破線のある鞍部に達したが、ここでとんでもない障害物が高谷山(中央右) (渋垂集落から)待っていた。進む先に大岩が待っていた。鞍部から見るとそれ程高くもなくなんとかなるだろうと、岩に取り付いた。登るに連れて岩の隠れている部分が見えてくる。10分程頑張ったが、危険を感じたので、断念して鞍部に下りた。岩を廻り込んで登る方法はないか目視と地形図で調べたが、左右とも急斜面で藪もあるので難しそう。かなり疲労も蓄積しているので、ここで退却して下山することにした。
 地形図にこの鞍部を破線が通っているが、踏跡すら見当たらない。仕方なく西の谷へ下りることにした。針葉樹林の中の急降下が続く。途中からは沢沿いに下ってゆくと所々で薄い踏跡に出会う。下りの方向は地形図の破線と大体一致しているようであった。多少の藪こぎはあったが、それ程苦労することもなく県道199号の第2橋付近に下山できた。
 第2橋付近から宇田橋の駐車位置まで約6kmを永野川沿いに緩やかに下る。途中で629ピークと高谷山が見えたので写真に撮る。 
5 宇田橋 − 自宅
 今日は思わぬ障害物のため谷倉山の頂上を踏めなくて残念だが悔しいという感じはない。次の機会に谷倉山を別のルートから登ってみようなど考えながら家に帰る。
 9年間楽しませてもらった愛車とも今日でお別れか。家に帰って洗車してやらねばなるまい。
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