ひとり山歩き33 : 古峰原から横根山まで雪道を歩いて来ました。大部分は積雪していますが、アイゼンなしで充分歩けました。横根山近辺からの展望は抜群で、高原山から赤城山まで2000m級の山々が同定できました。
古峰原〜横根山山歩き
2002年3月13日(水) 快晴
1 行程
自宅(5:40) − 登山道入口(6:50/7:05) − へつり地蔵(7:10) − 古峰原高原(7:35/7:40) − 天狗の庭(8:10) − 三枚石(8:25/8:40) − 方塞山(8:55/9:00) − 象の鼻(10:10/10:45) − 井戸湿原(10:55/11:00) − 横根山(11:25/11:30) − 方塞山(12:10) − 三枚石(12:30/12:35) − 天狗の庭(12:45) − 古峰原高原(13:10) − 深山巴の宿(13:20/13:25) − 古峰原高原(13:35) − へつり地蔵(13:50) − 登山口駐車場(13:55/14:10) − 自宅(15:35)
2 自宅 − 登山道入口  雪の中を歩いてみたくて
 2月16日に安蘇の熊鷹山〜根本山に行ったとき、全行程積雪の中とても気持ちよく山歩きができた。同じような処をもう一度歩いてみたいとうことで、古峰原〜横根山の往復をすることにした。
 鹿沼市街から古峯神社を目指して、車を進める。古峯神社を過ぎるとすぐに左手に三枚石新道の看板が見える。続いて右手に地蔵岳への入口、更に進み右に長沢林道入口を過ごし、左に遊歩道入口の看板を見るとすぐ前方が通行止めでその右手に駐車スペースがある。 
3 登山道入口 − 三枚石  雪道は適度に凍っていて歩きやすい  三枚石には社、像三枚石(右) 金剛山奥の院(左)が目白押し
 登山道を進むとすぐにへつり地蔵があり、そこからは何回か林道に出たり入ったりしながら高度を稼いでゆく。林道に出るたびに古峰原高原まで0.5kmというように道標が現われる。沢を渡ると道の中央部が凍結している。できるだけ凍結部を避けて登る。まだ気温が上がっていないので雪を踏み抜くことはない。特にヒヤリとすることもなく古峰原高原に達する。
 高原にはほとんど雪はない。深山巴の宿は帰りに寄る事にして、三枚石へ向かう。鳥居を潜って登ってゆくと雪道になる。中央部は凍結傾向にあるのでこれを避けて登る。この辺は杉や桧がなく、ツツジを中心とした落葉樹の中を歩くことになるので、前方から陽射しを受けて気温が低いという気がしない。このあたりは丸太の階段状の道になっているようだが、雪で隠れていて気持ちよく歩ける。丸太の階段状の道は歩幅が合わずとても歩き難い。それがないのはラッキー!後を振り向くと男体山が枝の間から見える。登りが緩やかになり、多数の石が見られる天狗の庭を通り過ぎると、突然石像と赤い鳥居が見えて三枚石に達する。
 三枚石の中心は言うまでもなく天然物の三枚石であるが、ここは人工の物として社、像のオンパレードである。金剛山奥の院、奥の院弁財天、大山祗神社、弘法大師修行像、大白龍像、弁天龍神像等がある。これらは宗教的に何らかのつながりがあるのか、それぞれ勝手に設置したものか。そんなことを考えながら休憩時間とする。 
4 三枚石 − 象の鼻 − 横根山 男体山、奥白根山、皇海山、赤城山の風景が中央の三角錐は皇海山(象の鼻展望台から)素晴らしい
 三枚石から方塞山目指してやや下るとツツジ平に出る。この山にはツツジが多いがここは特別で一面ツツジだらけである。5月頃にはさぞやきれいなことであろう。方塞山目指して登りはじめたら、ダケカンバを散見した。最近高山に登っていないので久しぶりである。方塞山に達すると、直ぐ傍が牧場である。アンテナ塔らしいものが設置されている。特別景色がよいということはないが、先月行った熊鷹山〜根本山が認められた。
 方塞山から右の牧場の鉄条網沿いに下ってゆくと、最初に赤城山が見える。次いで前日光ハイランドロッジが近づく。更にアップダウンを繰り返しながら歩を進めると、女峰山〜男体山、奥白根山、皇海山、袈裟丸山がくっきりと見えるようになる。景色に見とれながら歩いていると突然牧場の開かれたゲートが目の前に現われる。横根山への道が分らない(帰りに分ったことだが、対面のゲートの影に隠れていた)ので、取りあえず象の鼻展望台を目指す。
 象の鼻展望台からの景色は素晴らしい。女峰山男体山奥白根山、皇海山、袈裟丸山、赤城山と雪化粧の山並みが牧場越しに目に飛び込んでくる。これほど尖った皇海山を見たのは初めて。景色に見とれていると、夫婦がやってきた。このあたりに詳しいようでここには何回も来ているようである。富士山は言うに及ばす東京タワーが見えることがあるとのことであった。残念ながら今日は春霞みで見えない。今日は道具を用意してきたので景色を見ながらお湯を沸かし紅茶を飲む。景色と相まって疲れも吹き飛んでしまう(ような気がする)。
 折角来たのだから横根山に登る前に井戸湿原に寄る。今の季節だから花はないがどういうところかだけ見て、直ぐに横根山に向かう。横根山への登りも相変わらず雪の中、所々に木の名称を記入した札がぶら下がっているので参考になる。種類が多く似たものも多いのでなかなか覚えられない。山頂からの景色は象の鼻展望台と同様素晴らしい。 
5 横根山 − 古峰原 − 駐車場  帰りも心地よい雪上ウォーク
 もと来た道をそのまま戻ることにする。気温が上がってきているので雪が融けて柔らかくなり歩きにくいかと心配したが、それほど柔らかくなっていないので快調に歩けた。日は後から差してくるが、雪に反射してまぶしい。サングラスが欲しくなる。この行程には丸太階段がだいぶあるようだが雪に隠れていて幸いである。丸太階段のステップ間隔は何故歩幅に合わないように設置されているのであろうか。
 思ったより早く古峰原高原に着く。余力は充分なので深山巴の宿に立ち寄る。ここは勝道上人がニ荒山を開く前に修業した所で所謂日光開山発祥の地で、明治初期まで僧坊が修行した。現在は古峯神社の禊所と看板に書いてあった。
 古峰原高原から少し下ったところで、セパード犬をつれた30代の夫婦に出会う。ガイドブックを頼りに東京から来たが、取り付きが分らずあちこちに行きすでに消耗してしまったとのことで、古峰原高原まで行くといっていた。三枚石新道も途中まで登ったらしい。山に行くたびに苦労するのは取り付きがわかりにくいことである。百名山のように大勢が行くところはそんなことはないのだが、低山歩きではいつも悩まされる。逆にいうとそのような困難があるから山は楽しいのかも知れない。
 駐車場に着くと先刻の夫婦のRV車が隣に停めてあった。 
6 駐車場 − 自宅
 途中、古峯神社へ寄ってみる。3年ほど前の初詣で、気になった天狗の面をもう一度見て写真に撮っておく。鹿沼市街からかなり遠いのに参詣者は結構多い。県外ナンバーも見られる。
 窓を閉めて運転していると暑いくらいで、窓を開放して帰る。春を感じる。山登りの季節が近づきウズウズしてくる。
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