ひとり山歩き32 : 安蘇の尾出山から高原山を歩いてきました。落ち葉の中の尾根歩きは静かでとても心地よいものでした。展望はあまり開けませんが、尾出山からは皇海山〜袈裟丸山が途中の尾根からは高原山(釈迦ケ岳・鶏頂山)がくっきりと見えました。
尾出山(933m)〜高原山(854m)山歩き
2002年3月7日(木) 快晴
1 行程 
自宅(5:50) − 寺沢林道送電線下(7:00/7:10) − 二俣分岐(7:45) − 尾出峠(8:10) − 尾出山(8:40/9:10) − 尾出峠(9:25) − 825mピーク(9:45) −高原山(10:20/10:25) − 送電線鉄塔(10:35/10:40) − 送電線鉄塔広場(10:55) − 寺沢林道送電線下(11:15/11:20) − 自宅(12:40)
2 自宅 − 寺沢林道送電下  
 前回の三峰山で会った那須の夫婦に尾出山はいいですよと教えられたので早速行ってみることにする。
 道は前回の県道32号線の延長線上にあり、途中から県道199号線となる。御嶽山神社から更に約10kmほど北西に進み永野川にかかる寺沢橋を渡って寺沢林道に入る。ここからは一車線のがたがた道、約1km進んだところにチョットしたスペースがあったので、ここに車を停める。
3 駐車場 − 尾出山  山頂からの展望は予想以上 勝道上人の修行の跡尾出山頂
 左に沢を見ながら杉林の寺沢林道を進むと、2分後に高圧送電線の下を通過する。高原山への分岐を左に見て進むと直ぐにチョットした広場を通過する。ここからは登り勾配はややきつくなる。寺沢林道の終点である二俣分岐には車が数台は停められるスペースがあり、「寺沢県営林」の看板が立っている。
 右の沢筋を進むとダイレクトに尾出山に行けそうだが、ガイドブックに従い左の沢沿いの登山道で尾出峠を目指して進む。暫くの間は沢沿いに杉林の細い道を登ってゆく。道が狭く左が崖状にになっているところに二箇所ほどロープが張ってある。沢がいつの間にかなくなって急登すると尾根にたどり着く。ここが尾出峠で十字路になっている。真っ直ぐ進むと葛生町秋山へ下り、左は高原山へ通じる。
 まずは右の尾出山へと歩を進める。山頂までは30分ほどの急な登りが続く。登りはじめると直ぐに、杉林からコナラ等の落葉樹帯に変わり、明るく陽射しが暖かい。山頂が近づくと急峻な岩場あり、西から吹き付ける風が冷たいなど条件は悪くなる。山頂では風に悩まされそうと覚悟して登ってみると、落葉樹の間から陽射しがあり、風は上を通るので寒さを全然感じない。
 山頂には、「勝道上人修行第二宿堂跡」の石碑と石祠がある。山頂からの展望は樹木のため充分ではないが、皇海山〜袈裟丸山、男体山が頭(横根山の上に)を出す。根本山〜熊鷹山石裂山、高原山(釈迦ケ岳・鶏頂山)等が認められた。
   勝道上人 : 日光開山の祖  (「修学旅行のための日光ガイドから引用)
     天平7年(735年)下野国芳賀郡生まれ。27歳にて鑑真和上の高弟如宝僧都の戒めを受けて僧となる。
     天平神護2年(766年)四本竜寺を創建。神護景雲元年(767年)本宮神社を創建
     天応2年(782年)二荒山(男体山の初登頂を創建。延暦3年(784年)中禅寺(立木観音堂)を創建。
     弘仁8年(817年)死去享年82歳
 
4 尾出山 − 高原山 − 駐車場  陽射しの中、心地よく尾根歩きができる尾出山(高原山から)
 高原山目指して歩き始めると、木に「駐車場」の方向標識が取り付けてあるが、その方向はどうも尾出峠への下りとは異なるようである。それよりも右よりの道を下る。尾出峠までは登りの半分の時間で下りたが結構急な道である。尾出峠からは825mピーク目指して登りとなる。道筋は薄いが右側は桧の植林、左側はコナラ等の落葉樹でその真中を歩く。左側から日が差すので結構暖かく気持ちよく歩ける。
 825mピークには「鳥獣保護区」の標識があるだけ。825mピークを南東の方向へ下ると、暫くはなだらかな尾根歩きが楽しめる。途中で右手が開けて、根本山から熊鷹山の連なりが良く見える。振り返ると左後方に石裂山が見える。この尾根歩きは風の音はするのだが寒さを感じずむしろ暖かい感じがしてとても気持ちが良い。
 ロープが張ってある所を急下降すると、その先が鞍部でここから一登りで高原山頂に達する。高原山頂には何もなく、割れた山頂標識が松の木に巻き付けてあった。枝の隙間から、先ほど登った尾出山が見える。水分補給して直ぐに先の送電線鉄塔を目指して進む。鉄塔の直ぐ傍で高原山(釈迦ケ岳・鶏頂山)と宇都宮方面がみえるところあり、暫時立ち止まって景色に見とれる。
 送電線鉄塔からは低い桧と杉の林の中の道をくねくねと下る。木の枝が顔のあたりに当たるので手で払いながら進むので歩き難い。日が当たらないので道はぬかるんでいて滑りやすい嫌な道だ。中腹にある送電線鉄塔広場からは方向を変えてジグザグに下るが、桧や杉が高くなり歩きやすくなる。ドンドン下って行くとすぐに寺沢林道に達する。上に送電線が見えると駐車場にすぐ着く。 
5 駐車場 − 自宅
 10日ほど前に見た星野のセツブンソウはどうなっているか、帰りに寄ってみたがもう時期は過ぎてしぼんでしまっていた。その代わり周辺の梅と蝋梅は色鮮やかになっていた。
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