ひとり山歩き102 : 金精峠から根名草山、温泉ケ岳、金精山に登ってきました。ガスがかりで展望は望めませんでしたが、山歩きを始めた2年前に登り損ねた温泉ケ岳と金精山に登れ満足して帰りました。
金精山(2244)〜温泉ケ岳(2332)〜根名草山(2329)
2003年6月27日(金) 曇り
1 行程
自宅(3:45) − 金精トンネルP(5:30/5:45) − 金精峠(6:15) − 温泉平(7:15/7:30) − 念仏平避難小屋(7:50/7:55) − 根名草山(8:50/9:15) − 念仏平避難小屋(10:05) − 温泉平(10:25/10:30) − 温泉ケ岳分岐(10:45) − 温泉ケ岳(11:00/11:10) − 温泉ケ岳分岐(11:20) − 金精峠(12:00) − 金精山(12:45/13:00) − 金精峠(13:30) − 金精トンネルP(13:55/14:10) − 自宅(16:25)
2 自宅 − 金精トンネルP  2年越しで懸案の金精山と温泉ケ岳へ金精峠 (中央:金精神社 左奥:金精山)
 梅雨のため遠出の予定が立てられない。近場でと考えた末に、金精山と温泉ケ岳に登ろうと決めた。2年前に山歩きを始めた時に、金精山は奥白根山への途中で足がすくんで退却。温泉ケ岳は根名草山への途中で取り付きが見つからず断念した。それ以来、気になっていた。この二つだけでは物足りないので根名草山も付け加えることにした。これらの山なら悪天候で展望が得られなくても大体は想像ができるので、晴れは期待できないが雨もなさそうなので決行することにした。
 目を覚まして外に出てみると、雲間に星がひとつ二つ見える。これなら雨もなかろうと家を出る。ルートはいつもの通り例幣使街道、文挾から今市の杉並木を通過時に僅かな降雨に遭うもすぐに止む。再び金精道路を登ってゆくと霧状の雨となる。金精トンネル駐車場に着いてみると、西側の崩壊がひどく修復工事中であった。気にはなったが何の掲示もないので、駐車場の道路側に車を止めて様子を見る。男体山の方向を見ると空は明るく、霧状の雨も止んだので登山カードを投函してスタートする。
3 金精トンネルP − 根名草山  念仏平の立ち枯れは若木が育って目立ち方が少なくなった?
 駐車場から金精峠までは、相変わらず土留め丸太と根っこの階段状の登りが多い。高さにして200m足らずの登りなのだが、歩き始めの急登はきつい。登根名草山頂にてり詰めて緩やかになった所で、ニホンカモシカがこちらの様子を探っているのを発見。慌ててカメラを出して写真を撮ったが樹の陰になり残念。ここから少し下って登ると、赤屋根の神社のある金精峠に着く。この神社は男性のシンボルを祀ってあることで有名な金精神社である。この年になるとこの神社はあまり興味がない(?)。右へ行く(温泉ケ岳方面)か左へ行く(金精山)かを考える。当初の計画では金精山→温泉ケ岳→根名草山の順であったが、天候は回復の方向にあると判断し、既登の根名草山を先にすることにした。
 金精峠から根名草山までは一昨年の6月28日の晴れた日に歩いているので参照してほしい。今回は詳細は省いて、前回との相違点と前回ミスした点を中心に書いてみる。温泉ケ岳取り付き点が前回は判らなかったが、温泉ケ岳山頂の南下に標識を見つけた。テープも目立つように取り付けられていた。前回も標識は取り付けてあったのであろうが、山道を歩くことになれていなかったので、下ばかり見ながら歩いていたのであろう。念仏平付近のコメツガの立ち枯れ木が、印象として前回に比べ目立たなくなっているような気がした。立ち枯れ木が減ったとは思えない。回りの若木が育って立ち枯れ木が目立たなくなったのではなかろうか。前回は復路で2326ピークと念仏平避難小屋のほぼ中間の沢を渡らずにそのまま真っ直ぐ南東へ進んでしまった。ここは沢を渡って南に方向転換をする所である。リボンやテープが幾つも取り付けられている。前回もこれほど賑やかに取り付けられていたのか記憶にないが、やはり道筋ばかりを追っていたのであろう。山歩きの経験もないのに男体山奥白根山根名草山とよくもひとり歩きしたものである。今考えてみると冷や汗がでる。
 根名草山の山頂から燧ケ岳が見えたように記憶しているが、今回はガスで全く展望がない。今回は三角点の後の木彫り山名プーレートが目立った。カメラを岩の上に置いて記念撮影して、温泉ケ岳目指して折り返す。
4 温泉ケ岳  登りは藪が多い  晴れていれば好展望が期待できる温泉ケ岳山頂 (手前:御料局三角点  右奥:三等三角点)
 往路をそのまま戻り、温泉平から温泉ケ岳への登りを考えて様子を探ったが、笹藪が高く全身がびしょ濡れになりそうなので断念した。温泉平から温泉ケ岳の巻き道を15分程登ると、温泉ケ岳分岐に達する。ここから薄い踏跡を追って北に向かって登ってゆく。途中で笹のために踏跡を失うがテープを追えば踏跡に戻る。二三回これを繰り返すと、温泉ケ岳山頂にたどり着く。(テープを見失っても、お椀をひっくり返したようなこの山は登れば山頂に達する。しかし、下りはとんでもない方に行ってしまう可能性があるので注意が必要。)
 山頂には三等三角点と御料局の三角点が設置されていた。御料局の三角点は宿堂坊山にもあった。栃木県のどこか他の山にも未だ残っているのではなかろうか。山頂は樹林と笹の中であるが、北東と南東が開けているので、晴れていれば好展望が期待できそう。山頂から温泉平方面に薄い踏跡が認めらるが、藪は深そうであった。
5 金精山  道は荒れているがロープ・梯子が整備されている  山頂から日光連山と湯元の眺め良好
 温泉ケ岳から金精峠に戻る頃金精山からの展望  (奥:男体山 中央:湯元と湯ノ湖 手前の筋:金精道路)には空は明るくなり、近隣の山が見え出したので金精山に登るべく神社の左手に進む。金精山に向かうにつれて、左手(南東)に日光連山と山腹の荒れた温泉ケ岳が望めた。
 金精山への登りは南西に巻くようになると登山道は荒れてロープが設置されている。やがて南東の方向に登り始めると、岩が多くロープと梯子を伝わって登るようになる。登山道は所々で崩壊しているので注意が要求される。山頂直下になるとあちこちに「地割れ調査中 立ち入り禁止」の標示を見かける。幅40cm長さ3m深さ30cm位の地割れを道の傍で見かけた。この地割れがTV等で報道されたのは一昨年の6月18日であった。なぜ覚えているかというと、この日に金精山経由で奥白根山に行こうとして、金精山の途中で退却したからである。この時退却した場所は今回通ったが右手が崖ではあるがそれほど難所ではなかった。その時は2回目の山登りであり、無理もなかった。
 金精山山頂からは男体山方面の眺めが抜群によい。この時は天候が回復過程のため日光連山の山頂部にはガスがかかっていたが・・・
6 金精山トンネル − 自宅
 今日は生憎の天候で展望は全然だめであったが、2年前に山登りを始めて以来の懸案であった金精山と温泉ケ岳に登り満足して家に帰る。山登りの経験が全くないのに、金精山や温泉ケ岳にひとりで登ろうとは、なんと無謀であったことよ!! 感心するやら呆れるやら。そんな冒険心があったからこそこの2年間で100回も山へ行くようになったのかも知れないが・・・
HOME  
inserted by FC2 system