ひとり山歩き536 : 岩瀬駅から御嶽山、雨引山、燕山、加波山を縦走し、復路はりんりんロードを歩いてきました。関東ふれあいの道と重なり歩き易いです。りんりんロードから歩いた尾根筋を眺めると紅葉が綺麗でした。
岩瀬駅から加波山(709)
2013年11月21日(木) 快晴
1 行程
@所要時間 : 自宅4:00) = 岩瀬休憩所(岩瀬駅)(4:45/5:00) − 御嶽山登山口(5:15) − 御嶽山(5:40) − 雨引山(6:30/6:35) − 燕山(8:40/8:45) − 加波山(9:20/9:30) − 一本杉峠(10:20/10:35) − りんりんロード出合(真壁町長岡)(12:10) − 雨引休憩所(13:05) − 岩瀬休憩所(14:25/14:35) = 自宅(15:30)
Aルートマップ
Bウォッちず : 岩瀬休憩所  御嶽山登山口  御嶽山  雨引山 燕山  加波山  一本杉峠  りんりんロード(真壁町長岡付近)
C写真集

2 自宅 − 岩瀬休憩所
 日光の山々にも雪が付き始めた。秋山から冬山に移る端境期は案外事故が多いので、今しばらくは雪山歩きは自重して低山歩きを楽しむことにする。先週は久しぶりに茨城の山(奥久慈男体山〜月居山〜袋田の滝)を紅葉を楽しみながら歩くことができた。今回は山歩きを始めたばかりの01年と02年に細切れあるいは通しで歩いたことのある筑波連山(岩瀬駅から御嶽山〜加波山〜筑波山)を通しで歩くことに決めた。02年11月13日(ひとり山歩き67)と同じコースを歩くことで地形図等を整えて、バスと電車の時刻表を調べると、筑波エキスプレスができたせいか知らないが、筑波神社付近から水戸線下館駅へのバスが廃止となってなっている(下館駅から水戸線と宇都宮線利用で自宅まで1.5時間)。このバス路線が使えないとなると、筑波神社から筑波山口まで歩き、そこから土浦までバス、そして常磐線、水戸線と宇都宮線と乗り換えて、うまく接続できても自宅まで帰るのに約4時間要する。時間待ちをしながら4時間もかけて公共交通時間で帰宅するような忍耐力は持ち合わさない。筑波山口から岩瀬駅までは約20km、下山後に舗装道歩きをするには長すぎ。
 これで諦めかけたが、筑波連山の前半部を歩くことにした。これなら舗装道歩きは約10kmで我慢の範囲。始発電車利用で岩瀬駅からスタートとなると、歩き始めは6時でヘッデンなしで歩ける。帰路で電車を使うのも煩わしいので、自宅から岩瀬休憩所(旧筑波電鉄の岩瀬駅で、現在はりんりんロードの終点)まで車で行くことにした。距離にして約30km、これなら地元栃木の山へ行くよりも近い。カーナビのソフトは数年前から更新していないので、途中で二三度道をそれたりしながらも、1時間以内で岩瀬休憩所に到着した。駐車スペースは30台でトイレも設置してある。車載温度計で5度。
3 尾根歩き(御嶽山 − 加波山 − 一本杉峠) 関東ふれあいの道で、登山道も道標もしっかりしている
 岩瀬駅から御嶽山〜加波山〜一本杉の間は01年11月27日(ひとり山歩き20)、岩瀬駅から筑波連山を通しは02年11月13日(ひとり山歩き67)を参照願う。その他に筑波連山後半の一本杉峠から筑波山は02年1月19日(ひとり山歩き26)
 線路に沿って東へ進み、最初の踏切を右に折れて舗装道を進むと、御嶽山登山口に達する。暗くてよく分からないが、ここには3台程度の駐車も可で、案内板も立っている。
数分で不動滝(樋から水が流れているだけ?)に達する。東屋も設置してある。ここからプラ階段を登ってゆく。道筋は明瞭で暗くても歩くには何の支障もない。御嶽山神社と御嶽山(三角点は見ていない)を通過時点では、まだ暗闇。前回同様に6時スタートでも良かったのだが、今回は電車とは異なり時間的制限がなく、何の気無しに早く家を出てしまったのが悔やまれる。
 道筋は明瞭で道標も多数設置されているが、あちこちで踏跡が分岐している。これは交通機関の発達していない頃の生活道なのかもしれない。ドコモのアンテナ塔に達した頃には十分明るくなっていたので、ヘッデンを格納した。アンテナ塔には補修道路が東側から登ってきている。長い丸太階段を交えて登ってゆくと、東屋のある雨引山山頂に達した。ここからの展望は良好で、燕山から筑波山が展望できる。南西には平野越しに富士山も展望できた。


左: 御嶽山神社 右: ドコモのアンテナ塔


左: 長い丸太階段(標高350付近) 右: 雨引山の山頂


雨引山からの展望 左: 燕山(加波山は微かに)〜筑波山 右: 南西の富士山
 雨引山から少し下ると、東へ雨引観音への道を分ける。帰路のりんりんロード歩きでわかったのだが、雨引観音は中腹にあり、この分岐から標高にして150メートル程下った地点に位置しているようだ。その先で登山道が分岐している。右(西)側はトラバース道のようだが確信が持てないので、左の尾根筋に進む。こちらを通る人は少ないようで一部薮化している。標高点392ピークへ登って下ると、やはり先刻のトラバース道に合流。登山道脇には低い笹が生えているがはみ出しはなく快適に歩ける。時期的に紅葉には未だ早過ぎるようだ。
 標高340付近で左に踏跡を分けると、燕山まで1.1kmの道標を見て丸太階段登りが始まる。ここから燕山の山頂まで標高にして270メートルを5回にわたって長い丸太階段が断続している。手摺りがあったり、固定ロープあったりで今日一の難所。苦手の階段だが45分で燕山の山頂に達した。残念ながら展望はない。加波山と筑波山が樹木越しに見えるだけ。
 燕山から少し下ると林道に出合う。ここには東屋が設置してあり、傍にNHKと旧建設省の電波塔が立っている。ここからは林道を下り、道標を見て林道から別れて加波山神社に向かう。気が早いのか参道には初詣の幟がはためいていた。拝殿と社務所があり、登山道は拝殿の右横の石階段を登る。途中にはいろいろ神社があり、何が何だかさっぱりわからない。展望は途中で燕山と日光連山〜高原山が見える程度。何処が山頂部かもよく分からないので、本宮のある所を加波山の山頂とした。三角点は確認していない。

登山道三態 左: 標高点367の北西 中: 燕山1.7km手前 右: 367の東


左: 燕山への丸太階段の一部(標高500付近) 右: 雨引山山頂


燕山の南の林道出合 左: 東屋 中:NHK電波塔 右: 旧建設省の電波塔


左: 林道を下る 中: お馴染みの関東ふれあいの道の石標 右: 加波山神社拝殿前(もう初詣気分?)


加波山神社拝殿 山頂へは拝殿の右の階段を登る


山頂直下に左: たばこ神社 中と右: 加波山天中宮


加波山天中宮から 左: 燕山と2本の電波塔 右: 日光連山(アップで)


左: 自由の魁 中と右: 山頂の加波山大神社本宮
 加波山から更に神社を見たりしながら下って、途中で旗立石の石碑や加波山の説明板を見かける。笹道をドンドン下ってゆくと左手に風力発電の風車が目に入る。林道丸山線の出会いには、自由の階の石碑と風力発電所を見かける。風力発電機は2基あるが、1基は止まっていた。ここからは舗装した丸山林道を下ると、一本杉峠に達する。ここは過去二回通過しているが、杉が2本あるのになんで一本杉なのと思っていた。よく見ると一本は檜だった。岩瀬駅から以前は4時間〜4。5時間で歩いていたのだが、今回は5時間20分。定年直後に山歩きをするまでは層中のウォーキングくらしか運動はしていなかったが、今よりは基礎体力はあったのだ。このまま筑波山まで歩いたら帰宅が遅くなるので、計画通りここから下山する。


左: 旗立石  中: 加波山説明板 右: 笹道(一本杉峠手前1.7km)


左: 丸太階段を下る(標高600付近) 右: 風力発電が突然


林道丸山線出合 左:自由の階(きざはし) 中と右: 風力発電所


左: 一本杉峠(左が杉、右は檜) 右: この林道(左の写真の左側)を下る(途中はかなり荒れている)

4 復路(一本杉峠−りんりんロード)    尾根筋の紅葉は目の保養にはなったが、舗装道歩きは堪えた
 一本杉峠から西へ林道を下り始めると、犬が突然現れた。野良犬かと思い、睨みつけて地面を足でドンと蹴ったら、犬は立ち止まりすぐ後からハンターが現れた。ハンターに挨拶してすれ違うと、どうしたわけか犬はドンドン逃げてゆく。ハンターが呼んでも戻ろうとしない。立ち止まって通してやろうとするも、様子見をしているだけ。仕方ないので歩き出すと犬はドンドン逃げてゆく。ハンターが追ってきて大声で呼び戻すので、道を開けてやると恐る恐ると通り抜けていった。いくら人相が悪いからといって人間を恐れているようでは、大型の動物が出てきたらどうするの? 林道はかなり荒れている。場所によっては沢状になっているところもある。峠から一時間程下ったらやっと舗装道になり、民家がぼつぼつ現れ始めた。荒れた林道歩きも嫌だが、登山靴での舗装道歩きはもっと嫌。舗装道を30分程歩いてりんりんロードに出合う。
 りんりんロードは旧筑波電鉄の線路跡を舗装して自転車と歩行者専用道路としている。直線的で平坦だから先刻歩いてきた尾根筋がよく展望できる。尾根歩きではパッとしなかったが、山腹の紅葉は目にやさしい。問題は山歩き後の舗装道歩き(りんりんロード8.5km、それ以前2km)で足底に肉刺ができてしまった。疲労困憊でりんりんロードの終点である岩瀬休憩所に戻ると、駐車場には数台の空きしかなかった。ほとんどが地元の車で通勤に利用しているのかな?
 筑波連山を通しで歩くなら、2台の車を使うか、自転車利用(20km程度だが、自転車なら1時間で戻れる)がよいだろう。忍耐力のある人はバスと電車利用。どの条件も満たさないからと中から歩いて戻るしかなかった。
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