ひとり山歩き26 : 真壁町から一本杉峠、足尾山、きのこ山、筑波山のルートで山歩きをしてきました。足尾山付近からの日光連山の眺めが素晴らしかった。更に、筑波山の北面ルートも通ってみました。
足尾山〜きのこ山〜筑波山
2002年1月19日(土) 快晴
1 行程
 自宅6:15) − 真壁バス停(7:05/7:15) − 一本杉峠(9:20) − 足尾山(9:50/10:05) − きのこ山(10:50) − 上曽峠(11:20) −湯袋峠下(12:00/12:10) − 裏筑波キャンプ場(13:05) − YH跡(13:30/13:40) − 御幸が原(14:10) − 女体山(14:25/14:35) − 裏筑波キャンプ場(14:50) − 真壁バス停(16:30/16:40) − 自宅(17:30)
2 自宅 − 真壁バス停  筑波から加波山の山並が赤みを帯びた空に映える
 今回このルートを選んだ理由は、二つある。一つは、1月5日に裏筑波から筑波山に登ったときに、真壁の街から眺めた加波山から筑波山に連なる山並みが素晴らしかったこと。もう一つは昨年の11月27日に御嶽山・雨引山・燕山・加波山と山歩きをしたが、途中で計画変更してしまい足尾山およびきのこ山をスキップしてしまったことが気になっていたからである。
 今日も真壁バス停付近からスタートすべく車で家をでる。10分も行くと前方に筑波山から加波山の山並みが日の出前の特有の赤みを帯びた空を背景に浮かび上がって見える。その日の歩くルートが事前に見えるということは楽しいものである。
 真壁バス停の南側に隣接しリンリンロードに面した駐車場があったのでここを利用した(20台位停められる)。
3 バス停 − 一本杉峠  途中で富士山もチラリと 道を間違えて行ったり来たり
 県道41号つくば・益子線の一本杉峠への取り付き真壁町白井までリンリンロード(廃止した筑鉄道の線路をサイクリング道に活用、土浦〜岩瀬間約40km)を北上する。時々犬を散歩させている人に出会うだけで、車が通らないので安心して歩ける。リンリンロード
 歩き始めて約15分後に一本杉峠への取り付きを探すべく県道41号に出る。左手に男体山〜女峰山がよく見える交差点に来たので、この辺からと右折して東へ向かう。
 間違いがないか聞こうにも人がいない。時々登校する小学生に問うも要領を得ない。途中で振り返ってみるとまたしても日光連山がくっきり見える。県道から分かれて30分もすると登りは急になり舗装が切れる。二回ほど採石場を過ぎると、微かに富士山まで見えた。途中で何回か地図に出ていない分岐が現れる。どうも一本杉峠への取り付きを間違えたようである。確かめようにも周りの山が見えずどうしようもない。上へ行けば何処かで尾根に出るはずと途中で二回ほど行ったり戻ったりで30分以上はロスしてしまったようである。すると突然前方に見覚えのある二本の大杉が見えた。どこをどう通ったか分らないが一本杉峠にたどり着いたのだ。
4 一本杉 − 足尾山 − 上曽峠  ハンググライダー基地からの日光連山は絶
 11月27日には一本杉峠から東の八郷町へ下足尾山頂の神社ったが、今日は指導標をよく確認して足尾山へ向かう。林道を南へ100mも行って山道へ入るが、すぐに一旦林道に出会いすぐにまた山道に入る。山道は時々急登となったり落ち葉で滑るところがあるが概して歩きやすい。道の両側に笹が増えて急登すると、石の台座の上に神社が見える。ここが足尾山頂である。
 足尾山頂の神社には履物が沢山ぶら下げてあった。めずらしいので記念撮影をする。山頂は樹で充分な見晴しは得られない。日光連山、筑波山、真壁の街並みが枝の隙間から漏れ見える。山頂で一息つききのこ山目指して、石の階段を下るとすぐに屋根が朽ちかけた足尾神社が現れる。神社前には履きふるしの靴、草履、義足まで奉納してある。あとで調べたところ足尾神社は手足の病気にご利益のある神社とのことである。新しい履物を奉納するのでなく、使い古しを供えるところが面白い。境内の鳥居ハンググライダー基地を潜って進むと林道に出る前にまた鳥居が現れた。
 林道に出るとすぐ先にハンググライダーが道端に見えたので急いで行って見ると、若者が数人ハンググライダーを広げて飛行準備をしていた。どうやら風待ちのようである。ハンググライダー基地からの見晴らしは良い。日光連山から那須連峰が見渡せる。日光連山を撮るには絶好のポイント見逃す手はない。
 上曽峠目指して林道を下ってゆくと、ハンググライダーを屋根に載せたRV車が基地の方へドンドン登ってゆく。どの車も二人以上乗っていてハンググライダーも複数積んでいる。10台近くすれ違ったが一匹狼は見かけなかった。複数で活動するのはなにか理由があるのだろうか。時々振り返って空を見上げるもまだ一機も飛んでいない。風待ちなのかそれとも他の規制があるのか。
 そんなことを考えながら歩いているうちに、きのこ山に着く。ここから伝正院への分岐が右に分かれているが、つぼろ台からは回り道をするよう看板がかけてある。看板を一応読んでから反対側のきのこ山の休憩所に寄ってみたが建物は荒れ放題である。休む気にもにもならず、先を急ぐ。上曽峠までは更に下りが続いたので、進行方向に見えていた筑波山が姿を隠してしまった。
5 上曽峠 − 湯袋峠下 − 筑波山  湯袋不法投棄防止の看板峠下から案内標識の無い山道を登る
 上曽峠から湯袋峠へは、登り道となる。車両通行止めなので安心して歩ける。この道筋には「不当投棄防止重点監視区域」の看板が何箇所かで目に付く。日本人の公徳心の無さを如実に現している。日本人は自分の物は大切にきれいに保つが、公共のものは粗末にする悪癖がある。舗装道路なのに車両通行止めにしているは不法投棄を防ぐためなのかな?もともとは通行させていたのであろうか?そうでなければ舗装などする必要は無かったのだ。
 北筑波稜線林道(通ってきた道)が湯袋峠のやや北側で県道150号月岡真壁線に出会う。筑波山に登るには県道を真壁側に下って土俵場林道から登るか、逆に県道を登って湯袋峠、国民宿舎つくばね経由で登るかが普通である。しかし、県道を30m位登ると右手に案内標識のない山道があるので、これを利用することにした。道筋は確りしているし、踏み跡もあるので安心して登ってゆく。所々で道に笹が生えていて歩き難いところある。それでも道筋はハッキリしている。山道に入って約30分で太い道に出る。車の轍のごとく踏み跡は二条ついている。この道を裏筑波キャンプ場方向へ進んでゆくと、突然道が消えてしまい、前方には小さな沢が流れていた。道筋はハッキリしないが、木に白テープが巻かれているのでこれを目印に進む。白テープを目印に数分も登ると、今度ははっきりと車の轍のある道に出た。
 この道を右に進むと、土俵場林道の湯袋峠への分岐があり、すぐ傍には「全国緑化行事発祥の森設定祈念植樹」の場所を通る(参照:裏筑波から筑波山登山)。さすがと言うかあきれたと言うか、地元選出の代議士の名前を書いた立て札が一番見えやすいところにあった。裏筑波キャンプ場が左手にあり、更には男女川(みなのがわ)源流の一つである「女の川」を通過する。
 キャンプ場付近から北面登山道で登ろうと思いながら歩いていたが、なんの標識も無くどうやら通り過ごしてしまったようだ。仕方なしに旧ユースホステル跡から登ることにした。旧YH跡に着くと車が5台ほど停めてあった。空を見上げると、パラグライダーが2機女体山上空を飛んでいた。足尾山からスタートしたのかな?皮肉にも飛行中のハンググライダーは見れなかったのに!
 ここからの道は2週間前に通ったばかりなので特記することは無い。御幸が原直下の道が雪で白くなっていたことと、、数組の下山者に出合ったことが前回との違いである。
 御幸が原は風も無く寒さは感じなかった。この時間帯になると登山者の数は午前中に比べるとかなり少ないようである。観光客は結構多い。折角来たのだから女体山に行くことにする。足取りは観光客の方がだいぶ軽そうである。追い越されないよう頑張って進む。雲は無いのだが女体山からの遠望はかすんでよく見えない。今日も富士山は見えなかった。 
6 女体山 − 真壁バス停 − 自宅  女体山から裏筑波キ女体山から裏筑波キャンプ場への北面登山道ャンプ場へ北面下り
 女体山御本殿のすぐ下から裏筑波キャンプ場へ下る北面登山道(?)で下ることにする。道は雪が薄っすらとと積もっているが、踏み跡は確り残っているので迷う心配はない。滑ることもなく返って歩きやすい。雪はすぐなくなるが道筋は確りしている。30分足らずで先刻通った道にでる。裏筑波キャンプ場のすぐ西側に出たのである。女体山への往路では直ぐ上に建物があるのでそこへの出入り口かと見逃してしまったのである。
 ここからの下山は土俵場林道で湯袋峠下へ下るかそれとも前回登りに通った羽鳥経由にするか迷ったが、冬の日暮は早いので今日はこれ以上の冒険をせず後者を選んだ。そうと決めれば後は下るだけ。長時間歩いた割には足はよく進んだ。県道41号に出て真壁に向かう頃には、日がかなり傾いたせいか白く見えていた日光連山が黒っぽく浮き上がって見える。
 真壁バス停隣の駐車場に着いた時には暗くなりかかっていた。すぐに身支度して家路を急ぐ。家に着いた時には真っ暗であった。 
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