ひとり山歩き20 : 岩瀬町・御嶽山・雨引山・燕山・加波山・八郷町のルートで山歩きを楽しんできました。低山とはいえ結構ハードなコースですが、富士山、日光連山等が良く見えました。
御嶽山(230m)・雨引山(409m)・燕山(701m)・加波山(709m)山歩き
2001年11月27日(火) 快晴
1 行程  
自宅(6:30) − 岩瀬駅(7:45) − 御嶽山登山口(8:05) − 御嶽山(8:15/8:20) − 雨引山(9:05/9:20) − 燕山(10:55) − 加波山(11:45/11:50) − 一本杉峠(12:25) − 八郷町大塚(13:30/13:50) − 羽鳥駅(14:15) − 自宅(16:15)
2 自宅 − 岩瀬駅   電車で山に行くのは初めて 子供の頃よく眺めた加波山へ
今年の5月末から山歩きをするようになったが、今までは富士山を除いてすべて車で行っていた。車で行くと便利なことが多いのだが、最大の欠点は駐車場に戻らねばならいこと即ちルートが限定されることである。これから暫くは公共の交通手段を利用して低山ウォークを楽しむことにした。
子供の頃(母の里に疎開中)よく眺めた筑波山、加波山、難台山のうち筑波山はすでに登ったので、加波山の含まれる「関東ふれあいの道」を選び、小金井ー小山ー岩瀬と電車の利用となった。
3 御嶽山 − 燕山  引山からの眺望はよい、富士山がクッキリ  燕山へは富士山(雨引山頂から)かなり急登
岩瀬駅から東南の方向に約15分で御嶽山登山口に達する。桧に囲まれた木の階段状の道を登るとすぐに御嶽神社の祀られた山頂に達する。ここの展望台からは男体山大真名子山・小真名子山女峰山等の日光連山が展望できる。日光連山の山頂部は雲がかかり全体像は見えなかった。
ここから雨引山を目指すのだが、結構アップダウンは多い。木の階段を設置するなど道はよく整備されていて危険な所は見当たらない。樹林は桧が圧倒的に多く山桜も目立つ。めずらしい木には名前の表示がされていた。このあたりは地元の人の散歩コースになっているのか、杖だけを携えた年配の男女に立て続けに出会う。どうやら雨引観音から登って御嶽山に下るようである。パラボラアンテナ塔の横を通って更にひNTT無線中継所、日光連山がかすかに見える(雨引山頂から)と登りすると雨引山となる。その直下で展望が開けて、日光連山から富士山まで眺望できた。山頂からの展望はどうかなと思いながら登ってみると、一層見通しがよくなり筑波山、加波山が間近にクッキリ見える。
雨引山から約5分下ると、雨引観音からの道が右から登ってくる。そのまま真っ直ぐ進む。行程の殆どが桧中心の樹林帯の中の道でよく整備されている。行程標識は200〜300m毎に設置されている。アップダウンを繰り返しながら約一時間下ると、日光連山方面が開けた鞍部に出る。ここからは急登となる。木の階段は手摺を補助に登れるが、階段でないところは直登部が多い。道は凹凸がなく掴まるものもなく、更に木の葉が積もっていて滑りやすくかなり登りにくい。喘ぎながら約40分で展望のない燕山山頂に達する。ここは素通りして次の加波山を目指す。
4 燕山 − 加波山 − 一本杉峠  加波山頂で栃木市からの二加波山神社親宮組の夫婦に出会う
5分ほど下ると電波塔の傍の展望台につく、ここからは那須岳方面と男体山方面が僅かに見通せる。ここでエネルギー補給の小休憩を取る。林道を下ること十数分で加波山神社親宮が現れる。神社からは急な石階段の登りで途中にたばこ神社等の祠を幾つかやり過ごすと加波山神社本殿が現れる。ここが標高709mの山頂となる。栃木市から来たという二組の夫婦と小会話。私は隣町の国分寺町から来たというと、親しみを感じたのかどこそこの誰を知っているか等立て続けの質問攻めにあう。
一本杉峠目指して進むと、幾つもの祠と大きな岩が現れる。下ること数分で自由民権運動発祥を記念する「旗立石」を左手にやり過ごし、木の階段道を下ると林道に出る。この林道を丸山を巻くように下ると一本杉峠に着く。この名前の由来は一本の大杉から来たのであろうが、現在はもう一本の杉が育って二本杉になっている。
5 一本杉峠 − 八郷町 − JR羽鳥 − 自宅  きのこ山へ行くのをやめて、懐かしの八郷町へ下る
一本杉峠から足尾山目指して、丸山から下りて来た道の正面の山道をなんの疑問左から加波山、燕山、雨引山(八郷町大塚から)も持たずに進む。山道を四五分進んでも下る一方で東の方向へ進むのですぐに誤りと気が付く。ここで戻り計画通り足尾山・きのこ山まで行こうか、それともこのまま進み子供の頃住んだことのある八郷町園部(当時はまだ八町村の合併前で園部村といった)の方へ行ってみようか迷う。いつもなら自動車で来ているので途中で大幅な予定変更はできないが、今日に限っては自動車は使ってないのでどうにもなる。最寄のJR駅までバスがあれば利用するし、なければ歩くまでと覚悟しこのまま下山を決心。急な山道をドンドン下る。道は急なのだが、スリップ跡らしいものが時々見つかる。オートバイかMTBのタイヤ跡らしい。峠から約20分下ると林道に出たのでそのまま林道を下る。高い山ではこんないい加減なことはできないが、低山歩きのよいところで何の不安もなくドンドン進む。民家が見えるようになるにつれ、後を振り返ると雨引山、燕山、加波山、丸山のつながりがよく見える。更に前方には難台山、吾国山の山並が見える。難台山は子供の頃の記憶と異なる姿をしている。反対側から見ているせいかそれとも記憶違いか。
集落に着いたところで民家に立ち寄り、JR駅までの道筋、バス便の有無を聞いた。日中はバス便が少なく、最寄の駅(羽鳥駅)までは12,3kmとのことである。駅まで歩く覚悟を決めて(子供の頃はこのくらいの距離は歩いていたんだ!)バス停へ急ぐ。道すがら振り返ると、見晴しは更に良くなり、雨引山から足尾山までがクッキリ見える。言うまでもなく筑波山も間近に見える。難台山(八郷町大塚から)
バス停に着くと、一人のご婦人がバス待ちをしている。運行表を見ると3分後にバスが来ることになっている。その前後の便はと見てビックリ、なんと前後とも約2時間の間隔があるではないか。運のよさ(?)にただ驚きあるのみ!歩けば2時間半は要したであろう。
バス停の名称は恋瀬小学校前となっていた。十何年か前にあまりヒットはしなかったが、八代亜紀の歌に「恋瀬川」という演歌があった。その川の源流の地名である。川そのものは小川に毛が生えた程度(地元の方、ごめんなさい!)だが、なにせ歌が全国的に有名になってしまったので、それを知らない人はどんな大きな川かと想像したであろう。
バスが進むにつれて記憶に残る地名が何ヶ所かあった。園部とか東成井というバス停は子供の頃を思い出し本当に懐かしかった。バスの終点がJR羽鳥駅で、昔はよく乗り降りしたものだ。
友部から小山へは水戸線を利用したが、男体山、大真名子山・小真名子山、女峰山が電車の窓から暫くの間楽しむことができた。今日は子供の頃を思い出せて楽しい一日だった! 
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