ひとり山歩き67 : 関東ふれあいの道に指定されている岩瀬町の御嶽山から筑波山まで筑波連山を縦走しました。道はよく整備されています。加波山、足尾山付近の紅葉が丁度見頃でした。
関東ふれあいの道  筑波連山(御嶽山〜筑波山)縦走

2002年11月13日(水) 晴れ
1 行程
自宅(4:50) − 岩瀬駅(5:55) − 御嶽山登山口(6:10) − 御嶽山(6:20/6:25) − 雨引山(7:00/7:05) − 燕山(スキップ) − 加波山(9:10/9:20) − 一本杉峠(9:50) − 足尾山(10:20/10:30) − きのこ山(11:00) − 上曽峠(11:40) − 湯袋峠(12:20) − 裏筑波野営所取付き(12:25/12:35) − 裏筑波野営所(13:30) − 筑波山(女体山)(14:15/14:20) − 御幸が原(14:35) − 筑波神社(15:20/16:02) − 筑波駅(16:20/16:50) − 下館駅(17:35/17:43) − 自宅(18:20)
2 自宅 岩瀬町筑波山(雨引山から望む)
 昨年の11月27日に岩瀬町から一本杉峠まで、今年の1月19日に一本杉峠から筑波山まで、と2回に分けて関東ふれあいの道を歩いている。これらのコースを一日で歩くことなど思いもつかなかったが、インターネットで2例ほど見つけた。検討してみると自分にも筑波連山(御嶽山〜筑波山)縦走が可能と答えが出た。もしもの場合にも真壁町側へのエスケープルートが多く、付近には林道が多い、ということでチャレンジしてみることにした。
 行程が長いので、宇都宮線、水戸線とも一番電車に乗り岩瀬駅を目指す。岩瀬駅に着くとまだ薄暗かったが、歩くのに支障はない。
3 岩瀬駅 − 一本杉峠  道はよく整備されている  低山だが起伏は多い  
 岩瀬駅前を線路沿いに東へ進み、最初の信号を右へ入るとすぐに御嶽山登山口となる。桧林の登山道を登ってゆくと、地元の高齢者が御嶽山方面から数人下りて来た。日課の散歩のようである。御嶽山山頂(標高230m)には御嶽神社が祀られている。ここからは日光連山が見えるのに今日は晴天なのに遠方が霞んでいて見えない。汗ばんできたので防寒衣を脱ぐ。
 雨引山まで2.3km。桧林を登ってゆくと、採石場の標識があり、左手に金網が張ってある。次いで丸太の階段を約40m下って登り返す。この道は思ったよりアップダウンが激しい。NTTのアンテナ塔の横を通って、急な木階段を登りきると雨引山山頂(標高409m)に着く。丁度7時で有線放送の開始となり、下の大和村の方からスピーカーの声が聞こえてきた。低標高の山ではの光景。山頂には東屋の休憩所が設置されている。ここからは条件が良いと日光連山は言うに及ばず富士山も見えるのだが、今日は霞んでいて遠くの山が見えない。筑波山と加波山・燕山は逆光ながらよく見える。近隣の山は結構紅葉している。
 燕山まで5.1kmの標識を確認して雨引山を下る。約1時間の間、登ったり下ったりで標高を全然稼げない。燕山まで1.8kmのところでも標高は雨引山とほぼ同じである。この間、道はよく整備されていて歩きやすい。指導標も100〜300mごとに設置されている。雨引山をスタートして丁度1時間で燕山まで1.3km、右手には東飯田バス停への道が分岐している伐採地に達する。ここからは急登になる。伐採地を少し登ると、長い木階段が現われる。前回はこの階段で梃子摺ったのを記憶していたので、手前のまきみちらしい山道を選んで進んだ。この道は、極めてなだらかで、まきみちにしてはおかしいことに気付く。下ることのないよう気をつけて進めば、必ず加波山に着くと確信して、そのまま進んだ。やがて道幅は細いが、昔は舗装してあったらしい道となる。しかも、道に沿って電線が走っている。この電線は加波山に向かっていると考えドンドン進むと、林道筑波山(一本杉峠付近から望む)に出あった。躊躇することなく右手の登りを選ぶ。思ったとおり加波山神社の駐車場にたどり着く。結局、まきみちをとろうとして、燕山(標高701m)をスキップしてしまったのだ。
 無人の加波山神社で写真を撮って、神社の右手の石階段を登る。岩の間を登る勾配はきつい。途中で、加波山神社親宮、たばこ神社などを見かける。加波山山頂(標高709m)は樹林の中で展望はよくないが、スキップしてしまった燕山とアンテナ塔が間近に見える。燕山の山腹はよく紅葉している。今までの眺めの中では最高!
 軽く腹ごしらえして、一本杉峠を目指す。山頂から進むとすぐに、色々な神社が現われ訳がわからない。広葉樹林の笹道を下ってゆくと、前方に色づいた足尾山が見えてくる。更に、木階段を下ると、明治自由民権運動の始まりの地を記念する「自由の楷」の石碑のある丸山林道に出る。ここからは丸山を避けて林道を下った。後方の加波山と前方の足尾山の紅葉が目に付く。10分ほど林道を下ると、大杉が二本生えている一本杉峠に達する。 
4 一本杉峠 − 湯袋峠  アスファルトの林道歩きが多い 足尾山付近の紅葉が見頃
 一本杉峠から湯袋峠までは、山道よりもアスファルトの林道歩きが多い。アスファルト道は凹凸がないので楽に思えるが、クッションが効かないので、脚への負担は大きい。山道歩きは、足尾山への登りと下りの30分だけで、その他はアスファルト林道歩きとなった。
 一本杉峠から数分林道を歩いて、山道に入る。山道に入ってすぐに、左は上級者、右は初級者と標示された分岐になる。前回は左を選んだように記憶していたので、今回は右を選ぶ。160m程度しか登らないので、どちらをとっても余り変わらない。落ち葉の上を気持ちよく歩いていると、林道に突き当たる。少しこれを登ると、再び山道へ入る。ここからの登りが結構きつい。祠が突然見えて足尾山山頂((627m)に到着。この祠は使い古しの履物が供えてあるのがご愛嬌?山頂は樹林で囲まれ展望はよくない。辛うじて筑波山が見えるだけ。
 足尾山から石段を下ると、朽ちかけた足尾神社横に出る。相変わらず履き古しの靴、草履、義足等が境内に奉納されている。足尾神社は手足の病気にご利益のある神社とのこと。何故新品でなく履き古しを奉納するのかは不明。鳥居を潜って更に進むと、林道に出る。このすぐ先が、ハングライダーのテークオフ地点である。今日は2機のハングライダーが飛行準備中であった。周りには、数人がたむろしていた。ここからの日光連山の展望が良いのだが紅葉の加波山(奥)と足尾山(手前) (きのこ山付近から)、今日は好天なのに遠望が利かない。ここからはアスファルト道を下るだけ。前回は、ハングライダーを載せた多数のRV車に出会ったが、今日は少ないたった1台しか出会わなかった。きのこ山目指して林道は若干登りとなる。この辺りからは燕山、加波山の紅葉が美しく見える。
 きのこ山(528m)直下の伝正院への道の車止めが撤去されていた。ただし、伝正院は通らず、つぼろ台から迂回するようにとの看板はそのままであった。ほんの少し道をそれてきのこ山(528m)休憩所に寄ってみる。相変わらず建物が朽ちているので、素通りして林道へ戻る。
 下りきったところが上曽峠。県道7号線を横切って、湯袋峠目指し再び舗装した林道に入る。十数分で約90mほど登ると、ここからはづっと下りとなる。この林道は全然展望が開けない。目に付くのは「不法投棄禁止」のたて看板だけ。不法投棄防止のために、この林道は車両通行止めにしている?途中で、オートバイ1台と大きな三脚を担いだ人に出会っただけ。下りきったところが湯袋峠で、県道150号線に突き当たる。

5 湯袋峠 − 筑波山  踏跡はしっかり 静かな登山が楽しめる 山頂は観光客で賑い
 筑波山への登山口は、ここから20mほど左に進んだところにもあり、前回はこれを利用した。今日は裏筑波野営取付き即ちここから約1km右へ下った所からスタートする。林道歩きで脚もかなり疲労しているので、裏筑波野営所取付きで休憩を兼ねて腹ごしらえをする。
 沢沿いに山の中に入ってゆく。登りだが、今までの林道歩きに比べてショックがなく快適にさえ感じる。山道に入ってすぐに分岐があり、裏筑波野営所の指導標が設置されている。ペン書きの裏筑波野営所は左を確認して進む。沢沿いの道は大部分が杉林の中でが、時々は広葉樹林帯に入る。道はあまり凹凸がなく歩きやすい。時々丸太の階段あるいは石階段が現れる。50分の登りで裏筑波野営所に通じる林道に突き当たる。ここを右に進むとすぐに裏筑波野営所に着く。
 通常はここからユースホステル跡に進みそこから御幸が原へ登るのだが、今日は裏筑波野営所から女体山を直接目指す。この道は1月19日に下りに用いたが、取り付きが分らないので野営所の一番高い所を目指していたら見覚えのある道に出た。踏跡はしっかりついている。樹林の中の静かな登りが続く。疲れてはいるのだが、山頂も近いので思ったより脚は進む。野営所から最女体山頂からつつじがおか方面を望む初は南南東に進むが途中から南西の登りとなる。やがて人の声が聞こえ出すと、女体山山頂の直近に達する。平日にもかかわらず観光客が多い。女体山山頂(標高877m)は足の踏場もないくらいの賑わい。紅葉のきれいなつつじがおか方面を撮影しただけですぐに御幸が原に向かう。
 山歩きの格好は何か別世界に来てしまったような感じがする。殆どがケーブルカーに登ってきた観光客である。筑波神社へ下山すべく、御幸が原に行くと、ケーブルカー乗車場は長い列ができていた。筑波山には何度も来たが、紅葉を求めてきたのか今までで一番の賑わい。御幸が原から筑波神社へ歩いて下る人は少なく、邪魔(失礼!)がなく好きなところを選んで歩ける。この道は岩の凹凸が多く好きな道ではない。今日のように長時間歩いてきた後の下りは避けたいのだが、バスの都合で仕方なし。
 筑波神社では菊の展覧会が行われていた。山門付近の紅葉もきれいなので写真を撮ってからバス停に向かう。約40分待ちで筑波駅行きのバスに乗る。
6 筑波駅 −自宅
 筑波駅から下館駅行きバスに35分待って乗ると、乗客は自分ひとり。途中で、ひとり乗り込みたったの二人.。これで経営が成り立つのかしら?筑波山ではあんなに賑っていたのに!
 下館駅での水戸線と小山駅での宇都宮線の待ち時間が少なくラッキー。今日の行程は長くアスファルト林道歩きが堪えたが、山歩きが終わって家に帰る時は次はどこにしようかなど余裕が出てくるのが不思議である。
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