ひとり山歩き25 : 前日光の鶏鳴山に登ってきました。鶏鳴山頂では見晴しは得られませんが、20分程南下して次のピークの手前の岩場まで行くと錫ガ岳〜奥白根山〜男体山〜女峰山と日光の山々が見通せました。
鶏鳴山(961m)登山
2002年1月12日(土) 快晴
1 行程
自宅(6:30) − 志路手線分岐(7:35/7:50) − 登山口(8:05) − 作業道分岐(8:10) − 北峰(9:20) − 鶏鳴山頂(9:25) − 南隣ピーク手前岩場(9:45/10:05) − 鶏鳴山頂(10:30) − 登山口(11:30) − 志路手線分岐(11:45/11:50) − 自宅(12:55) 
2 自宅 − 登山口  例幣使街道を北上すると前方に男体山〜女峰山が見える
近場で積雪のない山を探したところ、今市市の前日光鶏鳴山がインターネットで検索された。しかも山頂の少し先まで行くと日光の山々が展望できるらしい。日光の山々から登山活動が始まったので、これを見ぬ手はないと即決める。
道順は日光方面へ行く時にいつも使う例幣使街道を北上する。前方には男体山から女峰山にかけての山並が見えて気分が良い。
「例幣使街道とは: 日光東照宮は初め東照社と呼ばれていたが、 正保2年(1645)年に朝廷から宮号を賜り、このことを伝えるための勅使が京都から日光へやってきた。その翌年から毎年、ご神前に金の御幣を奉るための奉幣使が京都から遣わされることになり、これにあたった公卿を日光例 幣使と呼んだ。その日光例幣使が通った道が、 例幣使街道である。(日光観光協会HPより)」
鹿沼市役所から約10km北上し、東武日光線の明神駅手前交差点を長畑方向へ左折して西進する。この交差点から約5km地点(パークレイCC入口を左に見て更に直進してゴルフ場の架橋のすぐ先)に鎖のゲートがある。この鎖を通過するときだけ外して更にダート道を進む。2〜300m進むと、左に志道手線林道右に鶏鳴山の分岐が現れる。この先登山道入口まで進めるようだが、この分岐に車を停めてどうしようか考えていると作業車が4台ほど鶏鳴山登山口の方へ進んでいった。万一、工事でもやっているとまずいのでこの分岐に駐車することにした。この先の登山口までは沢に沿って杉林の林道を約15分歩かねばならない。その間にもユニック車が2台通過した。どうやら木材の搬出に行くようである。コンクリートの小さな橋を2回わたると登山道入口に着く。
3 登山口 − 鶏鳴山  登山道と山頂は見通し悪い  登り勾配は急で三鶏鳴山頂箇所にロープあり
林道から左手の丸木橋を渡って、左に沢を見ながら作業道を登ること約5分で右側に小さな「鶏鳴山」の道標を見つける。そこから山道に入ってゆく。杉林の中を左にさっきの作業道と並行しながら15分も登るといつの間にか作業道は見えなくなっていった。登山道は杉林あるいは桧林の中を西に向かって急登する。時々はなだらかになるが総じて急な登りである。展望は全くない。作業道の分岐から30分で急勾配のロープを張ってある場所を通過する。ここを過ぎると前方に木枝の隙間から北峰が見え出す。木葉が落ちていて滑り登り難い。二番目のローップを越すと岩場になるが、特にどうというほどの場所ではない。斜面に雪が若干残っているが、登山道には痕跡程度しか認められない。
第三のロープを越すと北峰の頂きでなだらかになる。落葉樹の葉が落ちているが、男体山〜女峰山の山並みは木枝に邪魔されて良く見えない。北峰の頂には石祠が四つ並んでいた。護衛神社を祀っている旨の表示があった。そういえば、登山道へ入ってすぐのところに近くに護衛神社がある旨立て札があったことを思い出す。帰りに寄ってみるとしよう。昔の人は信仰のため何故山奥に登ったのであろうか。ふと疑問が湧いてきた。そのうち調べてみよう。
鶏鳴山目指して南に向かう(北峰の少し手前から進む方向は西から南に変わる)。一旦下って緩やかに登り返すあっという間に鶏鳴山頂である。ここも見晴しはない。
4 鶏鳴山 − 南ピーク下岩場 − 鶏鳴山 − 登山口  岩場からの日光連男体山(鶏鳴山の南ピーク下の岩場から)山は絶景
インターネット情報によると鶏鳴山頂の南隣のピークの少し手前の岩場からの日光連山が素晴らしいようだ。このまま帰るのでは物足りないので行ってみることにした。
鶏鳴山頂からの道は木葉で埋まっていて分かりにくいが、尾根の上をたどって行けば良いし時々は木の枝にテープが巻いてあるので道に迷うという心配は全くない。急勾配のところでは木葉で滑りやすいので、スリップには充分気をつけねばならない。南隣ピークのすぐ手前を右に10mも入ると、畳半畳位の岩が宙に突き出している。恐る恐るこの岩の上に乗ってみると、錫ガ岳から奥白根山は岩の上に座ったままでも見えるが、男体山から女峰山にかけての山並みは木枝が邪魔して見えない。立てば見えそうであるが恐ろしい。意を決して立ち上がってみると枝に邪魔されるずによく見えた。宙に引き込まされそうな気がするので写真を撮ったらすぐに座り込んでしまった。高所嫌いはまだ残っているようだ。岩場から下りてエネルギー補給の小休止を取る。
岩場のすぐ先にピークがあるので帰りに行ってみたが樹林の中で見晴しは全然ない。すぐに下山にかかる。鶏鳴山とこの岩場の間は今の季節には通る人がいないようだ。完全に道が木葉で埋まっていて、人が通った形跡は認められない。鶏鳴山に登る時は結構足跡が認められた。鶏鳴山からの下りは朝とおった道で、特に問題となるところはない。静かな道を黙々と下ってくると、作業道分岐に近いところでひとりの登山者に出会う。林道に出会って登山口に向かっていると、北峰の石祠のところで見かけた「護衛神社」への案内が出ていたので寄ってみることにした。林道のすぐ右側を流れる沢をわたって50mも行くと木の鳥居が見えた。鳥居から見上げると小さな石祠が見えたので、行ってみると石祠の中は空っぽであった。なんだか時間の無駄をしたような気がした。
登山口に戻ると自動車が2台停めてあり、ひとりが登山準備中であった。ここには更に2台位は駐車できそう。志路手線分岐に戻る途中で、木材の積み出し作業員に出会う。話をしてみると、今の季節は登山者少ないが夏季には結構多いと言っていた。
5 志路手線分岐 − 自宅
分岐から鎖のゲートまでは道幅が狭いので、トラックに出会わぬことを祈りながら進む。鎖のゲートに着くと鎖が外したままになっている。昼は作業車の出入りが多いので外したままにしているのであろうか。
昼時の走行なので車の混雑はなく、朝と同じ時間で家まで帰れた。
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