ひとり山歩き133 : 今市市長畑から石尊山に登り、尾根伝いに鶏鳴山まで歩いてきました。尾根筋は殆どが植林で展望はあまりありませんが、鶏鳴山と手前ピークでは日光連山と前日光の山並みを間近に楽しめます。地形が込み入っているのでルートファインディングには面白いコースでした。
今市市長畑から石尊山(594m)〜鶏鳴山(961m)尾根歩き
2004年1月31日(土) 晴れ
1 行程
自宅(5:40) = バークレイCC陸橋(6:35/6:45) − 稜線出合(7:15/7:20) − (40分ロス) −  石尊山(8:50/9:05) − 稜線出合(長畑分岐)(9:40) − 625ピーク(10:25/10:30) − 815ピーク(南北稜線上)(11:50) − 947ピーク(12:25/12:35) − 鶏鳴山(12:55/13:00) − 鶏鳴山北峰(13:05/13:25) − 鶏鳴山登山口(14:30) − バークレイCC陸橋(14:30/14:40) = 自宅(15:45)
2 自宅 − 長畑(バークレイCC陸橋)
 2月の第一週は都合により山行できないかもしれないので、前々から計画してい石尊山〜鶏鳴山の尾根歩きを前倒しすることにした。鶏鳴山登山口手前の今市市長畑のバークレイCCの陸橋をスタート点と定めて、例によって夜明け前に家を出る。バークレイCCの入口を左に見送り、バークレイCCの陸橋すぐ先の中居林道ゲート(鎖)に車を駐めた。
3 陸橋 − 石尊山  植林の稜線は複雑で間違いやすい  石尊山には祠が多い
 ゴルフ場の陸橋下で西沢川を渡って林道を南へ進む。左手のコンクリート壁を過ぎると林道は砂利道となる。数分も進むと段々荒れてくる。30分程で尾根の先端に突き当たるが、荒れた作業道が尾根の左右に分かれて続く。より太い右の作業道を更に進むと、倒木や薮が増えて歩き難くなったので左手の尾根に登る。植林の尾根を数分石尊山頂   右上角は山部氏の山名板急登すると、稜線に達する。
 稜線出合からは植林の尾根を南東に進む。小ピークと枝尾根が多く、更に悪いことには何回も方向を変えるので、正確な現在地が掴み難い。稜線出合から数分南東に進んだ小ピークで全くのミス(磁石の南北取り違い)で逆の南西に下ってしまった。この尾根は踏跡は明瞭で赤テープも見かけたので、間違いに気付くのが遅れてしまった。この尾根は唐沢林道の末端につながっていてよく踏まれている。元に戻るのに40分もロスしてしまった。
 復帰してからは慎重に方向を確認しながら進んだので、間違いはなかったが紛らわしい箇所は多かった。尾根筋は殆どが植林だが、所々で自然林が混在する。自然林地帯では笹目倉山や鶏鳴山を枝越しに展望できたが、多少の薮が現れるのは仕方がない。テープ類が目に付きだすと、昨年の3月31日に板荷から石尊山に登る時に経由した見覚えのある小ピークに達した。ここから少しばかり薮こぎをして、最後に急登すると石尊山の頂上である。山頂の北側には三等三角点、石祠と山部薮人さんの山名プレートを見かける。青い字の消えてしまったプレートも見かけた。南側には小さな社とその周りに三つの石祠が祀ってある。新しい祠には平成10年4月建之と彫ってあった。他の祠は古くて判明しなかった。樹林の中で展望はないが、西に笹目倉山と北西に鶏鳴山が枝越しに辛うじて分かる。南への下りにも明瞭な踏跡が認められた。 
4 石尊山 − 鶏鳴山  静かな尾根歩きを堪能  947ピークと鶏鳴北峰からの展望に満足
 長畑分岐(バークレイCCへ)までは往路をそのまま戻る。往路で要所に枯木を目印代わりに置いたので、復路はとても楽だった。
 長畑分岐からは植林の尾根を多少蛇行しながら西へ登ってゆく。石尊山から長947ピーク展望所から 左側:夕日岳(奥) 六郎地山(中) 右側:日光連山 畑分岐に比べて難しい地形がないので、ノンビリ歩ける。513ピークを越すと左手(南側)に埴生地帯があり、石裂山や笹目倉山が望める。方向を西から南西に変えて緩やかに登ってゆくと自然林の中に四等三角点が設置された625ピークに達する。特別の展望はないが笹目倉山と鶏鳴山が枝越しに確認できる。
 625ピークからは左手が自然林の尾根を緩やかにアップダウンしながら進む。この辺りには難しい所ではないのだが黄色のテープが先まで認められた。ノンビリと30分ほど歩くと、南北稜線出合まで200m以上の急登となる。広葉樹の落葉に混じって松葉が堆積していて登るのに骨が折れる。途中に伐採地(650m付近)があったので、これ幸いと小休止しエネルギー補給をする。伐採地の先は植林の急斜面が続く。自然林20分、植林20分と計40分の急登に喘ぐと、鶏鳴山と笹目倉山を南北に結ぶ稜線にたどり着いた。これで急登は終わりでなく、更に5分程北に登ると815ピークとなる。石尊山から南北稜線出合までは昨年の3月31日に歩祠 : 左は815ピーク鞍部  右は鶏鳴山北峰いているが、最後の急登以外はあまり記憶に残っていない。尾根筋は植林が多く、あまり展望が得られないせいか。
 815ピークの鞍部には石祠が祀ってあった。南北稜線は昔から修験道があったのであろうか、踏跡もしっかりしている。テープ類の表示が目に付く。縦走する人が多いのであろう。この稜線は一昨年の4月2日に鶏鳴山から笹目倉山まで歩いているし、複雑な地形がないので安心して歩ける。緩やかな登りが続く。途中で岩っぽいところも多少あるが、特にどうという所はない。所々に若干の残雪が残っていて動物の足跡に混ざって登山靴の跡も認められる。左手にチラット男体山を見かけると、待望の947ピークである。ピークは樹林の中で展望もないので素通りして、一分ほど先の左10mにある展望所に立ち寄る。
 この展望台は斜面から張り出した岩の上で、女峰山から横根山まで日光と前日光の山々の展望が素晴らしい。最近は鶏鳴山北峰から展望できるようになったので有り難味が少なくなったが、素通りするわけには行男体山(左)と大真名子山・小真名子山(右)かない。
 展望所からは前方に三角錐の鶏鳴山が樹林越しに間近に見える。そこからは急下降で残雪が凍結しているので、樹木に掴まりながら慎重に下る。鞍部からは残雪はなく、左に男体山と夕日岳の稜線を見ながら登りにかかる。鶏鳴山の山頂に着いたのと同時に単独行者が947ピークの方へ下っていった。鶏鳴山は尾出山方面が僅かに望めるだけ。すぐ先の北峰へ進むと途中で、単独行者とすれ違う。今日は今年6回目の山行にして初めて山中で人に出逢った。北峰に着くと、4人組が下山して行くのが見えた。
 昨年の11月19日に中山から尾根伝いに鶏鳴山登ってから2ケ月半が過ぎた。日光連山が白くなった以外は特別の変化はない。注意してみると南東に石尊山が樹木の間から望めた。幾つかの祠について年代を調べてみると、宝暦11年と明治21年の2体が読み取れた。宝暦11年というと西暦1761年で、第10代将軍家治(第8代吉宗の孫)の時代である。 
5 下山
 北峰から鶏鳴山登山口へと下る。この道は昨年の11月19日に歩いたばかりなので省略する。前回と異なる点は、@北峰直下が多少凍結していた。A護衛神社前のログハウスの玄関に照明が点いていた(完成が間近?)。
 鶏鳴山登山口の広場には車が2台。先行の4人組が着替えしているのを横目に駐車地へ急ぐ。途中で、林道の右手に祠を見つける。祭事を最近執り行ったようである。バークレイCC陸橋へ戻ると土浦ナンバーの車が傍に駐めてあった。
 今日のルートはなんらかの形で一回は通っているが、記憶に残っている場所が少なかった。殆どが植林の中で展望があまり開けなかったせいか? それでも運動量とルートファインディングには満足!!
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