ひとり山歩き86 : 鹿沼市板荷の唐沢集落から高野内沢林道に入り、石尊山に登り、尾根伝いに笹目倉山まで歩いてきました。尾根は枝尾根が多く踏跡も極めて薄いので、ルートファインディングには注意を払いました。
鹿沼市の石尊山〜笹目倉山尾根歩き
2003年3月31日(月) 晴れ
1 行程
自宅(5:00) = 鹿沼市板荷大原駐車(6:00/6:05) − 高野内沢林道口(6:35) − 林道終点(6:50) − 石尊山(7:45/7:55) − 625ピーク(9:35/9:45) − 鶏鳴山分岐(10:55/11:00) − 笹目倉山(11:55/12:15) − 天善教付近下山(13:00) − 駐車場所(13:25/13:35) = 自宅(14:35)
2 自宅 − 高野内沢林道口鶏鳴山分岐から笹目倉山の稜線(鹿沼市板荷大原から)
 石尊山はあちこちに見られるが、鹿沼市板荷の石尊山は余り人気がないようで、インターネトで一件のみしか検索できなかった。その石尊山に登るだけでは、先週の鳴蟲山同様に物足らないものになりそう。地形図で調べると笹目倉山まで尾根伝いに歩けそうなことが分かったので、早速実行することにした。
 石尊山への取り付きは唐沢か鍛治谷の林道から取り付くことも考えた。前者は尾根に達してから石尊山までかなり戻りそうなこと、後者は笹目倉山から下山して車まで戻る距離が長いことが、好ましくない。唐沢BSから少し北に入った所に林道(2.5万分の一地形図の実線)があり、そこから取り付くことにした。
 鹿沼市御成橋でR121と別れ、県道149で板荷の唐沢を目指す。唐沢BSの2km程先に適当な駐車スペースを見つけて、唐沢まで歩いて戻る。唐沢林道を左に見送って、すぐ先の唐沢製茶工場入口の看板を見て北に入る。キョロキョロしながら北東に進むと、民家の右手に林道を見つける。看板で高野内沢林道と判明する。
3 高野内沢林道口 − 石尊山  途中から踏跡はなくなる
石尊山頂上 高野内沢林道口から杉植林の中を沢沿いに進む。林道に入ってすぐに、道は荒れだしRV車でないと進めないであろう。約15分で林道は終点となる。右の尾根に取り付くと石尊山に直接登れると思われるが、高すぎて尾根に取り付けない。仕方なしに、北に続く踏跡を進むが、沢で途切れ途切れとなる。沢はやがて涸れて浅くなったので、左手の尾根に取り付く。北北東にコナラ等の雑木の尾根を数分登るとピーク(590m)に達した。地形図で調べると、石尊山の北西に隣接するピークと判明した。途中、所々で赤テープを見かけた。こんなところから登る人もいるものだ、と変な感心をする。
 このピークから10分で石尊山の頂上に達した。石尊山の山頂には三等三角点、小祠と山頂標識が見られる。20m程離れて更に小祠三つと大きな祠が祀られていた。山頂は樹林の中で見晴しは全くない。
4 石尊山 − 笹目倉山  枝尾根が多いので方向確認が重要  石裂山が見えてホットする
 石尊山から笹目倉山までは3時から9時の方向に反時計回りに進む格好になる。第一チェックポイントの625ピークまでは北西に進み段々向きを西に向き最後は南西に進むことになる。これを頭に入れて、石尊山を下る。下り始めてすぐに、左手(西に)笹目倉山の三角錐が樹林越しにチラット見えた。全体像が映らないこともあり、とてつもなく遠くに感じる。先刻の隣接ピークを過ぎて、なだらかな尾根歩きをしていると、赤テープがあった。そこから左下へ踏跡が分かれている。どうやら唐沢林道へ下るものらしい(推測)。石裂山(513ピーク付近から)
 幾つかの小ピークを越すことになるが、枝尾根が多いので、その都度方向を間違えないよう地形図をチェックすることが肝要である。地形図では間違いないと思っても、落葉樹林帯は殆どないので目標物がつかめず不安感が頭をよぎる。513ピークを越して北西に進んでいると、伐採地から左手に石裂山が見えた。地図を広げて現在地を確認した所、ほぼ予想していた所にいるので一安心する。向きを西から南西に変えて登りつめた所がチェックポイントの625ピークと判断し、小休止を取る。
 625ピークからはしばらくは緩やかな下りが続く。左手がコナラ等の雑木で笹目倉山や石裂山がチラチラと見えるので、この辺りはノンビリ歩けた。楽の後には苦あり、鞍部から鶏鳴山分岐まで標高で約200mの急登が待っていた。雑木の尾根で落ち葉が積もっていて、足が滑り極めて登り難い。根っこや樹木の助けを借りて喘ぎながら登る。今日一番の難所である。桧植笹目倉山(625ピーク付近から)林となっても急登が続く。40分程喘いでやっと鶏鳴山分岐に達した。ここを右(北)に行くと鶏鳴山、左(南)に行くと笹目倉山となる。
 この分岐から笹目倉山までは昨年の4月2日に通っているので、安心して歩ける。鶏鳴山と笹目倉山を結ぶ尾根は縦走する人が多いようで、踏跡もしっかりしているし、何種類かのテープ標示を見かけた。分岐から下るとすぐに伐採地に達する。左手(南面)に石裂山から古賀志山方面が見通せる。伐採地の直下には林道が見えた。大原から登ってくる林道かと思われる。伐採地の外れからは正面に笹目倉山が間近に迫る。下りきって鞍部から最後の登りとなる。標高にして約150mの登りだが、鶏鳴山分岐前の登りに比べたら楽であった。杉植林の急登25分でステンレス製の祠が祀られている笹目倉山の山頂に到着した。
 先ずは山頂の西へ3分程歩いて、日光連山と鶏鳴山を拝みに行く。北西に男体山、大真名子山、女峰山が望めた。北には鶏鳴山も望める。祠の前に戻って休憩をとる。 
5 下山
 ステンレス製の祠前の燈篭の間を通って南に下る。南に伸びる尾根を真直ぐに下るので、急降下となる。道も結構荒れているて、歩きやすい道ではない。標高700m辺りが8合目で鳥居と祠がある。ここを過ぎると道の小岩が少なくなり、かなり歩きやすくなる。標高500mで分岐となる。右は一の宮登山口、左は神社で、ここは左へ進む。更にもう一箇所分岐があったが、そこも左へ進む。下に県道が見えると突然道筋が判らなくなってしまい、藪を突っ切って県道に下りる。天善教の少し東よりの所と思われた。
 黒川沿いの県道を東へ駐車場所に戻る。途中で多くの釣り人を見かける。休日はもっと多いのであろうか。
6 板荷 − 自宅
 今日のコースは登りがきつかったこと、現在地がつかめず不安であったこともあり、とても疲れた。疲労と陽気が相俟って運転中に眠くなる。冷房をガンガン利かせて眠気を覚ましながら家路に付く。
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