ひとり山歩き464 : 大丸温泉から朝日岳をピストンしてきました。積雪が少ないうえに快晴・無風で展望を楽しむことができました。
朝日岳(1896)
2012年1月18日(水) 快晴
1 行程   写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 朝日岳  大丸温泉駐車場
自宅(4:35) = 大丸温泉駐車場(6:40/7:05) − ロープウェイ山麓駅(7:25) − 峠の茶屋(7:45) − 峰の茶屋(9:00/9:05) − 剣ヶ峰(9:25/9:30) − 朝日の肩10:30) − 朝日岳(10:45/11:10) − 剣ヶ峰(12:15) − 峰の茶屋(12:30/12:45) − 峠の茶屋(13:20) − ロープウェイ山麓駅(13:30) − 大丸温泉駐車場(13:45/14:00) = 自宅(16:15)

2 自宅 − 大丸温泉
 昨年の2月20日に大丸温泉から朝日岳を準備して出かけたが、先行者数人がアンザイレンで剣ヶ峰を越して朝日岳へ向かうのを見て恐れをなして、南月山に急遽目的地を変更してしまった。剣ヶ峰を越して朝日岳へ登る準備を整えて、強風で峰の茶屋から撤退なんていう羽目に陥らないよう慎重に好天日を探していた。天気予報では本日は好天ということで、狙いを定めて前日にWebで那須岳の天気情報調べると、ロープウェイ付近で風速6〜9m/sと強めであった。天気予報を信じて準備を整えて就寝し、翌朝3時に調べると風速は1m/s程度で問題なし。
 日の出ころに大丸温泉駐車場に着くように、新聞を読んだりして時間調整をして家をでる。道の駅「那須高原友愛の森」で登山靴とスパッツを装着する間も、晴天無風状態で今日は好天に恵まれること間違いなし。県道17号那須高原線も登るにつれて路面の一部に圧雪が残るが、路面が真っ白になるのはごく一部で、特に問題なく大丸温泉駐車場に到着。先着は7台だが、準備中は二台。気温はマイナス7度、車外に出ると丁度日の出となりグッドタイミングでシャッターを切る。

3 往路  快晴で無風、雪は少なく歩き易かった  展望は抜群
 駐車場外れで雪道に入る前にいつものごとくアイゼンを装着する。地形図の破線に沿った溝状のトレイルには真新しい靴跡が続き、雪はよく締まっていて歩きやすい。四、五度道路を横切るとロープウェイ山麓駅に達した。このあたりを積雪期に歩くのは昨年の2月に二回だけで積雪が多いのか少ないのか不明なれど多いという感じはしない。峠の茶屋駐車場に着いた時に途中で抜いて行った単独行者が登山口に向かうところであった。帰宅して昨年2月の写真と比較したら、駐車場周りの雪は少なそうに思えた。
 駐車場の先も溝状トレイルは登山指導所、鳥居、灌木帯へと続いていた。時には踝まで沈むことがあるも概して靴底が沈む程度の歩きである。駐車場では風はなかったが、登るにつれて風は強くなるだろうと、先日茶臼岳、大倉尾根、三本槍岳 (朝日岳から)の赤城山で威力を発揮した目出し帽を着用していた。ところが無風で堪らず目出し帽を脱ぐ。灌木帯を抜けると中の茶屋跡でここからは積雪は一二か所あったが、ほとんどは小石の間に雪が目詰まりしているといった感じでアイゼンを装着していても特に歩きづらいということはなかった。峰の茶屋には昨年の2月20日に比べて20分も余分に要してしまった。年末にハムストリングを痛めた影響も少しはあるが、最近は途中で苦しくなるような歩きはしないというふうに考え方を変えたことが大きい(これを歳のせいというのかもしれないが)。小屋の前は雪は全くなく、今日は無風で寒いという感じはしないが、先のことを考えて再度目出し帽を装着した。
 剣ヶ峰のトラバースは登ってくる途中から見た感じではトレースがついているようだったが、積雪期の常道である剣ヶ峰を越すことにした。斜面に取付くと雪は少なく、ガレ場の登りとなる。大きな岩はないのでアイゼンを履いていても歩きづらいということはないが、多少とも雪がある場所の方が当然ながら登り易かった。稜線上は勾配は緩やかで樹木はなく、展望はすこぶる良い。稜線には浅いトレイルが続きこれを辿ると剣ヶ峰の最高部に山部3Dと栃木の山紀行の山名板が目に入った。剣ヶ峰からの下りも雪がないガレ下りで勾配がきついので慎重に下る。奇妙な形をした大岩の右下を下ると雪のない夏道に出合った。途中の写真撮影等を含めて、剣ヶ峰を越すのに約40分要した。夏場には登る気にはならなかったが、素晴らしい展望に満足。
 夏道出合から登りになっても積雪はほとんどない。くさり場も積雪はないが、くさりに小さな「エビのしっぽ」が付着している。くさり場は階段状になっていてとがった岩がないのでアイゼンで歩くのも支障はない。いよいよ鎖付きのトラバースにやってきた。ここの通過を心配していたが、積雪は極わずかでくさりが出ているので、予想していたほど危険という感じはなかった。むしろ剣ヶ峰の登り下りの方が危険度は大きい。このトラバースを越して朝日の肩に着くと同時に、途中で抜かれた単独行者が朝日岳から下りてきた。この方の話では今日はトラバースの岩が凍結していなかったので歩き易かったとのこと。これから三本槍岳まで行くとのこと。三四年前なら行ったかもしれないが今の自分にはそんな考えは浮かんでこない。
 朝日の肩からひと登りで朝日岳山頂に達した。一昨年の3月20日に赤面山、清水平経由で登って以来の訪問である。360度のパノラマで、ここからの展望はいつみても素晴らしい。日光連山、燧ケ岳、飯豊山、磐梯山、吾妻山、安達太良山が確認できた。近場の山々の雪景色も素晴らしい(ビデオを参照願えれば幸いである)。
朝日岳からの展望

 
4 復路
 剣ヶ峰のトラバースを通れればと進んでみたが、急斜面でトレースは消えていた。危険を冒す気にはなれず少し戻って剣ヶ峰に取付く。復路は写真撮影も少なく、ルートを知ったこともあり約30分で通過できた。峰の茶屋に戻り、茶臼岳に向かい始めたところ、右脚に張りを感じた。ハムストリングの痛みが再発するのを恐れて下山をすることにした。朝日岳に向かう人、茶臼岳に向かう人、下りてくる人と平日の12時過ぎというのに人は多い。
 中の茶屋跡手前で右脚の大腿四頭筋(大腿の前側)が引き攣ってしまった。ハムストリング(後側)でなく幸いであった。ほんの僅か立ち止まり、ポカリスウェットを飲んで(ここまでに100ml程度飲用)ストレッチをすると回復した。ゆっくり歩いたせいもあるが以後は再発しなかったのが幸いであった。正午を過ぎているのにまだ登ってくる単独行者4人とすれ違う。灌木帯からの積雪部は午後になって気温が上がったせいか、足の沈みは早朝よりも大きくなった。大丸温泉駐車場には車は14、5台駐まっていた。途中でスノーシューハイクを楽しむ人や犬と歩いている人も見かけた。登山者はどのくらいかな。
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