ひとり山歩き305 : 初登りとしてスノーシューで阿世潟から社山を目指しました。スノーシューを活用するほど雪がなく途中で諦めて阿世潟付近を歩いてきました。
阿世潟スノーハイク
2008年1月6日(日) 晴れ
1 行程
ルートマップ(GPS) 
自宅(4:10) = 歌ケ浜(6:10/6:15) − 狸窪(6:55) − 阿世潟(7:15/7:30) − 阿世潟峠(8:00/8:20) − 雨量観測所(8:55/9:00) − 阿世潟峠(9:30/9:35) − 阿世潟(10:00) − 好展望地(10:10/10:25) − 八丁出島(10:40/11:35) − 狸窪(11:40) − 歌ケ浜(12:45/13:00) = 自宅(14:50)

2 自宅 − 歌ケ浜
 初登りは男体山と考えていたが、年末年始は食べてはゴロゴロで運動は散歩すらしていない。この間に足腰が鈍って男体山を登るのはとても無理。そこで足ならしとしてスノーシューハイクで社山に登って見ることにした。一昨年の2月10日に同じくスノーシューで社山を目指したが、雪が少なくスノーシューを担いで登らざるを得なかった。雪不足が心配だったが、奥日光のライブカメラから判断してスノーシュイングに必要な雪はあるだろうと判断して、好天の期待できる今日を選んだ。
 日光市街地には一片の雪も見かけることはなかった。いろは坂登り口の馬返からは雪がチラつきだし、黒髪平から上は道路が薄っすらと白くなっていた。歌ケ浜に着いた時には雪は止んだが、日光市街地では星空も見えてたのに曇り空となってしまった。スパッツと登山靴は馬返で装着してきたので、年始に購入したばかりの手袋を装着してすぐに出発する。気温はマイナス2度と高い!! 新品手袋の効果は残念ながら確認できそうにない。

3 歌ケ浜−阿世潟−雨量観測所のピーク(退却)  積雪は予想に反して少ない  強風を理由に途中で退却
 ヘッデンなしでも雪明りで歩けるが、地形図や時計を見るために点灯して阿世潟への道を歩き始める。空は雲がかかってしまったが、男体山は山頂部を除いては姿を現している。積雪は少なく新雪が3cm程度で、古い足跡が複数認められる。幸いにも車の通行が少ないようでタイヤ跡も凍結していないので安心して阿世潟峠歩ける。旧イタリア大使館を過ぎても積雪状態は変わらない。昨年の1月11日に半月峠を目指した時には、ここからスノーシューを履いたのだが、今日は壷足でも何の苦もなく歩ける。今日はスノーシューイングどころか重荷を背負うことになりそう。 狸窪で民宿、ゲートを越すと半月峠への分岐に達した。
 ここからも雪は少なく、せいぜい踝まで沈む程度。途中の好展望箇所を通過したが、今日は男体山にガスがかかっているのと風が強く中禅寺湖の湖面には男体山は映りこんでいない。今日の楽しみのひとつはこれで消えてしまった!! 気温はマイナス2度程度と高いので、指先に痛みは感じない。阿世潟の看板と道標が見えた時には、身体は汗ばみ額から汗がたれていた。
 途中までついていた足跡はいつの間にか消えてしまった。阿世潟峠方面にはトレースは全然ない。積雪も深くはなさそう。ここでスノーシューを履かなかったら、今日は履く所がないとばかりに無理して装着する。磁石を合わせて地形図の破線に沿って進むと、登山道脇のロープと杭が見えて安心。ロープと杭はすぐに見えなくなるが、周りの様子を探りながら前進する。前方にアーチ型の倒木が見えれば問題ない。倒木を潜って左直近の木橋を渡る。そのまま枝尾根の先端を乗り越すと登山道の木柵が見えてそれに沿って進む。積雪は少なく丸太階段の横木がかすかに見えている。これならスノーシューなしでも踝まで潜る程度であろう(復路で確認)。あっけなく阿世潟峠に到着。今回は阿世潟から丁度30分。前回は道筋が分からず木橋から枝尾根を越さずに谷筋を登って、急斜面を登るのに苦労して1時間もかかったことを思い出す。
 阿世潟峠付近は雪が少なく、笹が雪の上に姿を現している。スノーシューを脱いで、こんなこともあろうかと用意してきた軽アイゼンとピッケルに取り替える。スノーシューをデポしようとしたが、雪が少なくスノーシューが雪面に立てられない。紐を持参しなかったので雪面に置かざるを得ない。ザックを背負って歩き出すと風が強い。スノーシューが吹き飛ばされそう!! 戻って担ぐ羽目になってしまった。
 登山道は雪をまぶした程度でやや窪んでいるのでハッキリ分かる。久しぶりに軽アイゼンを着用したが、不安定で歩きづらい。ピッケルは持っているが、雪は少なくその下の地面は凍結しているので、なんとも心もとない。ぶつぶついいながらカラマツ林を抜けると雨量観測所のピークに達した。この頃になるとガスも切れて展望がかなり利くようになった。その反面、樹木がないので強風をもろに受ける。久しぶりの運動で心身ともスタミナを欠き、この強風のなかを前進する意欲は湧いてこない。雪山での定番である退却を決断!! 

4 復路(八丁出島経由)  八丁出島先端からの好展望を楽しむ  八丁出島は紅葉の名所だなんて想像も出来ない??白根山方面 (八丁出島先端から)
 天気は読みどおりよくなったが、雪は予想に反して少ない。スノーシュイングを楽しむ事は出来なかったが、ほどよい運動で次回の山行のスタミナ回復には役立った、と自分を慰める。どうやら社山はあまり雪は深くならないようだ。スノーシューイングには適さないことが分かった。
 阿世潟から10分ほど戻った地社山 (八丁出島から)点は湖面に近く樹木もなくて好展望地である。ベンチに腰掛けて展望を楽しみながらエネルギーを補給する。中禅寺湖と男体山の展望には適している。好天、無風、時間の三点が揃うと湖面に映る男体山は素晴らしいのだが、前回の写真で我慢することにしよう。
 時間はタップリあるので、八丁出島の先端まで行って見ることにした。中央部はけっこうアップダウンが多いので、西側の湖面に近い部分を歩く。紅葉期に半月山展望台から八丁出島を見下ろすと紅葉が素晴らしい。今の時期に八丁出島の中を歩いて見ると、コメツガばかりが目立って紅葉の素晴らしさは微塵も感じない。ザックに括り付けたスノーシューに針葉樹の枝がひっかり歩くのに往生する。出島の先端まで行ったが樹木が邪魔して展望が得られないので、湖面に下りて見た。すると好展望が広がる。白根山方面から男体山と中宮祠方面が撮影できた。戻る途中で再度湖面に下りると社山も撮影できた。
 旧イタリア大使館までは早朝に自分がつけた足跡だけしか認められなかった。中禅寺湖スカイラインゲート付近まで戻るとカメラを持った夫婦に出合う。立木観音あたりからは、道路の雪は融けてアスファルが出ていた。今日は6時間強の歩きだが、足腰が重い!! 早く回復させなければ、次も途中退却が間違いないぞー!?
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