ひとり山歩き24 : 裏筑波から筑波山に登り薬王院経由で下山の山歩きをしてきました。一時天候が崩れかけましたが、どうやら持ち直し静かな環境での山歩きを楽しむことができました。
裏筑波から筑波山登山
2002年1月5日(土) 曇り
1 行程
自宅(6:20) − 真壁バス停(7:05/7:15) − 裏筑波道路分岐(7:45) − 裏筑波登山道口(駐車場)(9:05/9:10) − 御幸が原(9:30) −女体山(9:45/9:55) − 御幸が原(10:05) − 筑波研究路分岐(10:10) − 藥王院(10:55/11:05) − 真壁バス停(12:40/12:50) − 自宅(13:40)
2 自宅 − 真壁バス停  家から最短のルート「裏筑波から筑波山」
今年最初の山歩きは、家から最も短時間で行ける「裏筑波から筑波山に登り藥王院へ下る」をルートに選んだ。公共の交通機関は極めて不便なので、自動車で行くことにした。登山口から遠くなるが真壁バス停に車を停めさせてもらうことにして家を出た。
国分寺町・二宮町・下館市・真壁町の順で進むに連れて、前方に筑波から加波山へと連なる山並みが、日の出の赤みを帯びた空をバックにしてとてもきれいに映えていた。
真壁バス停は旧筑波鉄道の真壁駅跡にあり駐車場はかなり広い。フロントガラスが凍った車が4台ほど駐車していた。その隣に停めて、裏筑波目指して出発した。
3 真壁バス停 − 裏筑波 − 筑波山(女体山)  表からの登山に比万葉集で有名な男女川べ静かな山歩きができる
バス停から5分位東へ行くと県道41号つくば益子線に出会う。この道を約5km南下する。前方に筑波山が三つの峰に見える。チョット振り返るときのこ山、足尾山、加波山の連なりが間近に見える。バス停から歩いて40分のところに橋の欄干があり男女川(みなのがわ)という標識が設置されていた。下を見ると幅1m足らずの川が流れていた。これが万葉集にも詠われている「筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋いぞつもりて 淵となりぬる」で有名な川である。
閑話休題 昭和11年から17年にかけて在位した横綱男女川はこの川の名を四股名にしたのである。名称が美しいというのは得である。この川が別名であったら万葉集にも載らなかったであろうし、横綱男女川も別名となっていたであろう。「ひとり山歩き20 加波山登山」に出てきた「恋瀬川」も別名なら、八代亜紀の歌にもならなかったであろう。
男女川のすぐ後に「左5km 筑波高原キャンプ場」の看板があり、100m先の信号を左に入る。この先は舗装道路が続く。左折して20分位御幸が原は緩い登りだが、左に神社を見る頃から登りは急になりカーブも多くなる。正面には筑波山がでんと聳えている。
時々しか車の通らない舗装道路をノンビリ歩いてゆくと、いろいろな物が現れる。別荘地分譲の案内板、男の川水分神の石碑、沢(男の川?)のせせらぎ、全国緑化行事発祥の地の案内板と続く。道路は雑木林に囲まれているが、所ところで松林となる。松林になると「落ち葉を無断で取るな」の張り紙が目に付く。この舗装道路に入ってから約1時間で酒寄バス停への分岐に達する。そのまま真っ直ぐ進むとすぐに「男の川」を横切る。この川と「女の川」が交わって例の「男女川」になるとの看板も設置されている。この看板から更に5分で「左:国民宿舎 右:山頂」の分岐となる。右へ進むと10分で駐車場(旧YH跡)に付く。さっきの分岐で追い抜いて行った自動車から女性2名男性1名のグループが駐車場横の御幸が原への登山道に取り付こうとしていた。この駐車場からは日光連山方面が見渡せるが、残念ながら雲で姿を隠していた。
登山口から御幸が原までは約20分。ここからやっと山道となる。ミズナラ、ヤマザクラ、サンショウ等の林の中の登りであるが、表登山道とは異なり凹凸は非常に少ない。時々は丸太の階段が出てくるがそれほど急登でない。
御幸が原に着くとケーブルカーから観光客が山頂駅からどっと出てきたところであった。観光客の一部は登山者に混ざり女体山を目指して進む。一方では女体山から下りてくる人ありで、今にも雪がちらつきそうな寒い天候にもかかわらず御幸が原は混雑している。ところが女体山頂にたどり着くと途中の人はどこへ行ってしまったのかと思うくらい少ない。風が強く見晴しも良くないので長居をしないで立ち去ってしまうためであろうか。
4 筑波山 − 藥王院 − 真壁バス停  マウンテンバイクで登る若者藥王院の本堂と三重塔達に出会う 
女体山から御幸が原に下ってくると急に空模様が怪しくなり雪が降りそうになる。藥王院目指して下山を急ぐ。下山道に取り掛かると道が雪で白くなっている。この先どうなるかと心配したが100mも下らないうちに雪は消えてしまった。下山道に入ったら林が風を遮ってくれるので、寒さは感じない。
こちらからの下りは最初は緩やかであるが、途中で急勾配の木の階段下りが続く。登るのは結構大変そうである。このコースで唯一最大の難所。階段が終わるところに、若者4人がマウンテンバイクを傍らに休憩しているところであった。これから山頂まで登るつもりのようであり、道の状況を教えてあげる。若いということは元気があっていいなアと思いながら下る。下山道にタイヤのスリップ跡がみえるので、若者がマウンテンバイクで結構やってくるのであろう。加波山の帰りに一本杉峠から八郷町へ下るときも山道にタイヤ跡があったのを思い出す。
木階段が終わるとすぐに一旦舗装道路に突き当たる。舗装道を夫婦が筑波山(真壁町椎尾から)登ってくる。登山道がわからず藥王院から舗装道を登ってきたとのことであり、登山道の様子を教えてあげる。先刻の木階段下りで足に疲労を感じていたのか、躓いて膝まづく。男性2名がちょうど登ってくるところであり、恥ずかしい思いをする。御幸が原から40分で藥王院からの登山口に着く。先刻の二人はこの看板と登り口を見逃したということは、自動車で通り越して更に上に駐車したということか。余計なことを考えているうちに藥王院が現れた。折角の機会だから寄り道する。
藥王院は延暦元年(782年)開基の天台宗寺院で仁王門、本堂、三重塔が配置されている。本堂の薬師如来像と三重塔は県文化財に指定されている。寺のシンボルである椎木は樹齢500年とのことである。
藥王院から真壁バス停までは舗装道をぶらリ歩き。下る途中で日光連山が霞んで見えた。更に下って筑紫湖の脇を通ると堰堤で数人が釣りをしていた。このあたりでも男体山と女峰山が見える。樹林の中と異なり周りが良く見えるので疲れをあまり感じない。今朝通った県道41号を真壁バス停に向かうと右前方に加波山〜足尾山〜きの山の山並みが目に入る。ちょっと振り返ると筑波山がくっきり見える。下っている間に天候は回復していたのである。
藥王院から一時間半でやっとバス停にたどり着く。結構広い駐車場がほぼ満車なっていた。どうやらバスを使用する人がここに駐車しているようである。
5 真壁バス停 −自宅  
近いうちにここから足尾山〜きのこ山〜筑波山のルートで山歩きをしようと決めて駐車場をあとにする。
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