ひとり山歩き690 : 廃・白河高原スキー場から赤面山を往復してきました。最近の降雪で、トレースは完全に消えていてルートを探すの苦労しました。好天に恵まれ展望を楽しめたのが幸いでした。
赤面山(1701)
2018年3月24日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:05) = 廃・白河高原スキー場口(4:35/4:55) − 第一リフトトップ(5:50) − 登山口(リフト最上部)(6:35/6:45) − 赤面山(8:10/8:35) − 登山口(9:30) − 第一リフトトップ(10:00) − スキー場口(10:45/11:05) = 自宅(13:25)
Aルートマッ

2 自宅 − 廃・白河高原スキー場
 10年3月20日(土)(ひとり山歩き395)に廃・白河高原スキー場から赤面山〜朝日岳〜中の大倉尾根を周回したことを思い出し、当時より脚力が落ちていることを勘案して朝日岳よりは距離の短い三本槍岳を目指すことにした。前回は赤面山へのトレースがあり、つぼ足でも沈みは少なかった。今回は同じ土曜日でも最近の降雪でトレースが消えている可能性があり、ワカンを持参することにした。
 那須甲子道路の廃・白河高原スキー場口までに、路面に残雪はなく特に問題なし。(車載温度計マイナス3度)
 10年3月のころは甲子道路のスキー場側に防雪フェンスはなかったように記憶する。
3 往路  最近の降雪でトレース消え ルート探しで苦労  霧氷と展望には満足 
 防雪フェンスを潜って廃・スキー場へ入り、無雪の駐車場の先に管理棟があり、その左手へ進むと雪道となる。懸念したように最近の降雪でトレースは消えている。雪面に残る僅かな窪み
を追って緩やかに登ってゆく。前回のようにスタートを30分遅らせれば、道筋はみえたのだが、日の出を見たいのと前回よりは脚力が落ちているのでそれをカバーするための早出。雪面は薄皮最中状で踏み出した足に体重を移すと靴底まで沈む。5時35分に待望の日の出、時間調整しながらチェーンスパイクを装着。気のせいか、スパイクを履いたほうが歩きやすいようだ。
 途中で日の出待ちで数分停滞したが、第一リフト上まで55分、前回は45分だった。トレースがないせいで遅れたことにしておこう。

防雪フェンス(10年3月にはなかったと記憶)を潜って廃・白河高原スキー場」へ


スキー場管理棟の左手へ進む 以降全面積雪


振り返ると夜明け直前の朝焼け この景色大好き (標高1250付近から)


同じ場所からスキー場管理棟 トレースは完全に消えている


5時35分に日の出 (日の出を待ちながらチェーンスパイク装着)


第一リフト上 (標高1320) 2000年ころに廃止になったらしいが、外面はそれほど朽ちていないようだ
 第一リフト上から夏道は北側を巻いている(13年10月4日)が、冬道は西へ進み、樹木のない急斜面(ゲレンデ跡?を直登)を登り詰めるとリフト最上部に達する。そのすぐ先が登山口となる(夏道は前方から)、このあたりになると踝上まで沈むようになる。

写真では分からないが旧ゲレンデは急勾配(標高1360付近から)


リフト最上部(標高1490) トレースは皆無


リフト最上部からの景色


登山口 (13年10月には夏道は前方からだった、現在は?)
 登山口から樹林帯に進むと、足の沈みが大きくなったのでワカンを装着。すぐ先で那須甲子少年自然の家分岐の標識を見るも、無論その方面からのトレースはない。ブナ林とダケカンバ林の樹木の隙間を西南西に登って行く。標高1550あたりからは方向を北西に変えて暫し急登。このあたりになると夏道からはずれてしまった(帰宅後確認)が、ワカン装着で足の沈みはほとんどない。標高1560あたりで中の大蔵尾根越しに茶臼岳と朝日岳を初めて目にする。すると笹地帯に入り込んでしまい抜け出すのに一苦労。
 標高1600過ぎると勾配は緩むが灌木地帯で、白帯(樹木の隙間)を探しながらヨタヨタ歩きとなる。赤テープを時々見かけるもすぐに白帯から灌木の中へ。霧氷がやけに目に付く。

那須甲子少年自然の家分岐(トレースは無論なし)


自分のトレース 登山口からは「最中」でくるぶし上まで沈むのでワカン装着している


どこが夏道か分からず樹木の隙間を歩く (標高1550付近)


樹木が薄くなり、茶臼岳と朝日岳が姿を現す(標高1560付近)


ウワー! 笹地帯に入いちゃった(抜け出すのに苦労、標高1560付近)


今度は灌木地帯だ! (標高1610付近)


灌木隙間は長続きしない 枝をゆすっても霧氷が落ちてこないのが救い(標高1640付近)
 標高1650を過ぎると、灌木も少なくなり、どこでも歩ける状態になる。山頂直下では夏道は北側を巻くようになっているが、無視して山頂目指して直登。ほどなく赤面山の山頂に達すると好展望が待ち受けていた。
 ここまで3時間10分、前回は壺足で2時間40分で30分の遅れ。前回より40分の早出も、ここまでで食いつぶしてしまった。前回は山頂からの下りは地肌があらわれていたが今回は白色。この先も前回よりは時間がかかるのは必至。無理は禁物とここで前方へ進むのはあきらめる。赤面山で引き返すは赤面の至り(まったく駄洒落にもなりやしない)。

樹木がだいぶ少なくなった・・・帰宅後確認するとこの辺りは夏道の上らしい(標高1650)


夏道は北側へ膨らんでいるが、山頂に向かって直登だ(標高1670付近)


振り返ってみる


赤面山山頂はもうすぐ(標高1680)


赤面山山頂にやっと着いた 後方は茶臼岳、朝日岳、スダレ山、三本槍岳
 しばし山頂からの展望を楽しむ。旭岳は格好がいいな! 飯豊山等の遠方の山々は残念ながら雲の中。今日は那須岳は混雑しているだろうな。

山頂からのパノラマ


茶臼岳、朝日岳、スダレ山


アップで 茶臼岳と朝日岳


中央にスダレ山




アップでスダレ山


須立山と旭岳


アップで旭岳 右下に甲子山


甲子山〜大白森山 (右奥の飯豊山は雲の中)
4 復路  見下ろせるので、往路よりルート探し容易 
 復路は見下ろす格好なので、白帯地帯を追いやすい。夏道上をたどっているとばかり思っていたが、帰宅後調べると標高1670〜1630あたりは夏道よりは北側を歩いていた(時々赤テープを見かけたんだが)。往路と異なり急ぐ必要もないので霧氷を楽しむ余裕あり。
 標高1630からはほぼ夏道に沿っての下り(歩いているときはそんなことは知る由もなし)。那須甲子少年自然の家分岐の標識を見ずに登山口まで下ってしまった。


下山時の最初の目印(山頂の北東直下) 左に旭岳


白帯のところ(夏道の上)を狙って下る(標高1690付近)


もうすぐ灌木地帯突入(標高1670)


霧氷が素晴らしい 夏道の上と思ったら、北側を歩いている(白帯が多いので迷っちゃう) (標高1650付近)


ここの樹木の隙間は夏道上(標高1600)


登山口に戻った


リフト最上部
 リフト最上部から少し下った地点で地元の単独行者とすれ違い、少しの間雑談。自分の往路の足跡は残っていなかったが、単独行者の足跡はくっきり、自分のワカン跡も残る。第一リフト上付近をヘリコプターが旋回飛行している。遭難者の救助かなと思いながら第一リフト上まで下ると、係員が訓練中と教えてくれた。第一リフト上でもうひとりの単独行者とすれ違う。
 単独行者の足跡をたどりスキー場の管理棟に無事下る。スキー場の駐車場から防雪フェンスを潜ると、自分の車を含めて3台。

ヘリが・・・遭難救助かな???


第一リフト上 訓練中でした


途中ですれ違った登山者のトレースと自分のワカントレース 往路に比べて雪が緩んでいる


廃・白河高原スキー場の管理棟と駐車場
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