ひとり山歩き65 : 塩原地域の第二弾として高原山へ登ってきました。予想以上に積雪していましたが、踏跡がしっかりしていたので特に問題となることはありませんでした。山頂からは雪化粧した山々が美しくに見えました。
高原山(釈迦ケ岳・鶏頂山)登山

2002年10月31日(木) 快晴
1 行程
自宅(5:00) − 赤鳥居登山口(6:50/7:05) − 弁天沼(8:05/8:10) − 鶏頂山(8:50/9:25) − 鉱泉汲取敷(9:45) − 釈迦ケ岳(10:35/11:20) − 鉱泉汲取敷(11:45/11:50) − 弁天沼(12:10/12:15) − 鶏頂山荘(12:55) − 赤鳥居登山口(13:10/13:20) − 自宅(15:30)
2 自宅 − 登山口鬼怒川道路から望む高原山
 10月17日に日留賀岳に登った時に、次の山行は高原山と決めていた。旅行から帰った28日に、日光連山には降雪があったことを知る。高原山も若干の降雪はあったと考え、装備を整えると共に天気予報を充分確認して家を出る。
 経路は前回の日留賀岳行きと同じ、日塩もみじラインの紅葉が期待できる。もみじラインの富士見台展望台に寄り、日光連山を眺める。表日光連山はそれほど白くなっていないが、奥白根山は山頂部は真白でとても美しい。肝心の紅葉は陽射しの加減でそれほど映えない。日の当たる復路に期待する。
 登山口は、鶏頂山荘からにするか、少し手前の赤鳥居からにするか迷ったが、最近は赤鳥居から登る人のほうが多いようなのでこちらを選ぶ。道路を挟んで赤鳥居の前の駐車場に車を停める。
3 登山口 − 鶏頂山  鶏頂山への登りは笹薮の連続  山頂からの日光連山は素晴らしい
 赤鳥居を潜ると、笹の下生えのカラマツ林に入る。カラマツも広葉樹も既に葉は殆ど落ちてしまっている。道筋に雪の痕跡が残っている。上に行くほど雪が残ることが想像できる。スキー場のゲレンデに達すると薄く雪が積もっている。踏跡がしっかり残っているので安心して歩ける。鶏頂山荘からの道を左に合わせ更に進むとゲレンデが切れて、ここからは女峰山を中心に表日光連山が朝日を受けて映えて見える。
 やがて雪道は朝日を受けて泥んこ道になることを想定して、スパッツを装着し樹林の中の道に入ってゆく。山道に入ってすぐに右に大沼への道を鶏頂山から望む釈迦ケ岳見送って進む。踏跡が確りしているのと、鶏頂山の方向標識が処々に設置されているので迷うことはない。雪で道も平らになり返って歩きやすいようである。登山口から約1時間で鳥居と祠のある弁天沼に達する。弁天沼は小さな沼で、ここから左に行くと釈迦ケ岳へ、右へ行くと鶏頂山に分かれる。
 先ずは、右の鶏頂山への道を選んで進む。弁天沼から三・四分で右に「霊泉御助水授所」の標識を見る頃から急登となり笹薮が酷くなる。笹薮の下は根っこや小さな岩が多いようだが雪で隠れてしまっている。弁天沼から藪の中を登ること35分で鶏頂山と釈迦ケ岳の縦走路のある尾根の鞍部に達する。右へ進むと約10分で鶏頂山山頂に達する。
 山頂には鶏頂山神社が祀られている。金鶏山ともいい、猿田彦が祭られている(記紀神話の神。天孫降臨に際して、その道案内をした。容貌魁偉で、鼻は高く、身長は七尺余。後世、庚申(こうしん) 信仰や道祖神などとも結びついた。伊勢の猿田彦神社の祭神。(大辞林))。
山頂からの展望は申し分ない。筑波山を含む関東平野、表日光連山、燧ケ岳、雪化粧の会津の山々、那須岳と見飽きない。釈迦ケ岳から西平岳への連なりが目の前に迫る。
4 鶏頂山 −釈迦ケ岳   360度の展望は抜群 雪化粧の山に見とれる釈迦ケ岳から望む日光連山(左から:男体山、女峰山、太郎山、奥白根山)
 陽射しが強くなり笹に付着した雪が融け始めたので、雨具を着て釈迦ケ岳へ向かう。先刻の鞍部まで戻り、右手の火口に沿って釈迦ケ岳に向かう。相変わらず笹薮は酷い。雨具を着けたのは正解であった。笹道を20分程下ると左から弁天沼からの道を合わせる。ここが鉱泉汲取敷である。右手に何か看板らしいものが見えたがそのまま通過する。
 分岐からは御岳山への登りとなる。藪は相変わらず酷い。御岳山を越して少し下ると、釈迦ケ岳への登りが待っている。ロープや木の助けを借りての登りはキツイ。雪が薄く積もっているので滑らないよう慎重に登る。左から大間々台からの道を合わせるとすぐに釈迦ケ岳山頂に達する。
 山頂はちょっとした広場になっていて、三等三角点が設置され、祠と、釈迦如来の大きな石像が祀られている。誰も居ないと思っていた山頂には、大間々台から約3時間かけて登ってきたという高年者が先着していた。予想以上の雪に難儀したといいながら下って行った。
 山頂からの眺めは360度のパノラマで鶏頂山からの眺めに輪をかけて素晴らしい。ここからは真白になった日留賀岳周辺の山も見えた。高原山から連なる剣ケ峯方面も興味を引く。
 
5 下山  鉱泉汲取敷から弁天沼の藪に悩まされる
 山頂に小一時間いたが誰も登ってこない。まだ早すぎたのか釈迦ケ岳直下から望む日留賀岳(後方中央)と思いながら下山にかかる。御岳山への途中で単独行の男女各一名に相次いで出会う。復路は鉱泉汲取敷から弁天沼へ直接下ることにする。往路に比べて道は良いことを期待しながら進むと、すぐに期待が裏切られた。背の高い笹は雪の重みで道の上に倒れていて、踏跡が不明確なところが多い。往路の藪こぎよりも苦労して弁天沼に着くと、途中から退却して来たという同年輩の夫婦がいた。これから紅葉狩りに切り替えるというので、霧降高原、塩原方面の様子を教えてあげる。
 弁天沼からすぐのところで男性1名に引率された30人くらいの女性グループと出会う。駐車場に停めてあったバスから判断すると東京から来たようである。男性は運転手兼引率者と思われる。
 帰り道で余裕もあったので、大沼によってみることにした。登山道から3分の歩きで、小さな沼に達する。沼越しに鶏頂山が見えて、その陰が沼に映っていた。周りの樹木の葉は落ちてしまっているので特に感動するようなところではなかった。計10分の寄り道。
 赤鳥居が近づいたところで山道に入らず、そのままスキー場の作業道らしい道を進むと鶏頂山荘に出た。広い駐車場にたった2台の車が停まっていた。山荘から日塩もみじラインに出て、約15分歩いて赤鳥駐車場に戻った。こちらには車5台とバスが停まっていた。  
6 登山口 − 自宅  日塩もみじラインの紅葉を楽しむ
 今朝、もみじラインを登る時には、紅葉もパットしないとガッカリしたが、復路では陽射しを受けて、紅葉が映えていた。2週間前に比べ紅葉も進み車の通行量も大部多い。今が丁度見頃なのであろうか。往路で寄った富士見台展望台は人が溢れていた。
 昨年の10月はあちこちで紅葉を楽しんだが、今年は旅行とかで山行が少なく余り楽しめなかったなどと思いながら帰宅する。
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