ひとり山歩き64 : 塩原の山行は初めてなので、敬意を表して最も高い日留賀岳に登ってきました。静寂な山歩きを楽しむと共に、かなり色づいた樹木は目の保養になりました。
日留賀岳(1848.8m)登山
2002年10月17日(木) 快晴
1 行程
 自宅(4:50) − 登山口(小山氏宅)(7:00/7:10) − 林道終点(8:00) − 木の鳥居(?) − 山頂(10:30/11:20) − 木の鳥居(12:15) − 林道終点(13:20/13:25) − 登山口(小山氏宅)(14:00/14:10) − 自宅(16:50)
2 自宅 − 登山口  日塩もみじラインの紅葉はぼちぼち見頃林道から見る日留賀岳
 遠征は先週の鳥海山をもって終了し暫くは近隣の山行に切り替える。その第一弾として、未経験の塩原の山行を計画した。塩原の最高峰である日留賀岳を選んで準備をした。
 国分寺町から鹿沼市に出てR121で竜王峡に行く。次いで日塩もみじライン経由で塩原町に行くコースを取る。どの道路も何回か通行しているので特記することもない。そのうちに高原山に登ることもあろうと、登山口の駐車場に注意を払った。目印の赤鳥居もすぐに分った。
 日塩もみじラインの紅葉はぼちぼち見頃が近づいている。月末から来月上旬が見頃かと思われる。塩原側の料金所通過は6時半ごろで、徴収開始時刻になっていないので無料となった。木の葉化石園から登山口の白戸集落への取り付きが分らず少々時間ロスする。「日留賀岳登山口 小山家」の案内標識に導かれ、小山氏宅にたどり着く。左手の駐車場に停めて、小山氏宅で記帳して、登山道に入る。先行者は二組いるようである。 
3 登山口 − 山頂  中腹は紅葉  山頂は360度の展望  塩那スカイラインの哀れな姿
 小山氏宅の右横から鳥居を潜って、針葉樹の雑木林を急登してゆく。すぐにブナ等の広葉樹を見かけるがこの辺りは未だ紅葉していない。日留賀嶽神社改築寄進碑を見て更に進むと、送電線の鉄塔下に出る。鉄塔からは砂利の林道歩きとなる。林道は荒れていることもなく、勾配も緩やかなのでのんびりと歩ける。周辺の木々はやっと色づき始めたところである。前方に日留賀岳の山頂部が一時見える。このあたりの標高は約950mでもうひと歩きで、車なら10台位は停められる広場に達する。ここが林道終点である。
 広場で先行の夫婦が朝食を取っていた。挨拶をして左手の樹林帯の中に入ってゆく。比木の鳥居(登山道をまたぐように設置)津羅山の右を緩やかにアップダウンしながら巻いて行く。このあたりはやっと色づき始めたところである。カラマツ林からブナ林になると、登りは急にきつくなる。標高1100から1400mまでこれが続く。登山道には落ち葉がかなり積もっていて歩き難いところもある。樹木が色づいているのが気を紛らしてくれる。
 途中で、休憩中のもう一組の夫婦も追い越した。以後ずっと等間隔で着いてくる。なんとなく追われている感じ。木の鳥居で休憩と決めていたので、疲れてはいたが休まず進む。標高1514mのピークを越しそろそろ木の鳥居と思うが、いつの間にか鞍部にまで下ってしまった。どうやら鳥居を見過ごしたらしく、休憩をとるタイミングを逸してしまった。鳥居は朽ちた木のようであり気付かずに鳥居の中を通り越してしまっていたのだ(復路で気が付いたのだが)。
 1514mピークからは少し下って山頂への登りが始まる。このあたりは落ち葉が層をなしていて滑り歩き難い。前方には山頂が見えるようになる。後を振り山頂から見る日光連山(左から女峰山、太郎山、奥白根山)返ってみると、枝の隙間から奥白根山、太郎山、女峰山が確認できた。背の高い笹や潅木の間を急登する。突然、祠の上部が見えて山頂に達する。山頂には日留賀嶽神社の石の祠が祀られている。何も遮るものがなく、山頂からは360度の展望が楽しめた。西に尾瀬の燧ケ岳至仏山、日光連山の奥白根山太郎山女峰山等、南に高原山、東に那須岳(茶臼岳は大佐飛山の陰で見えない)、北に吾妻連峰、飯豊山連峰が確認できた。
 最も印象的だったのは、隣の大塩那スカイライン(中腹の傷跡)佐飛山塊を縫うように走る塩那スカイラインの無残な姿であった。道路を設置したが土砂崩れのため通行止めになっているという。何十億円かの税金の無駄使いにこんなところでお目にかかるとは。なんと情けないことか。 
4 下山
 二組の夫婦と暫くは山座同定など話をして、先に下山にかかる。正面に高原山、右手に日光連山を眺めながら下り始める。標高1500mから1200m位にかけてかなり紅葉していて、気分がまぎれた。往路では気付かなかった木の鳥居もすぐ目に付いた。途中で一組の夫婦に出会った。今日は三組の夫婦としか出会わなかった。百名山に比べると登山者は非常に少ない。静かな山歩きができるので、百名山とは異なった良さを感じる。 
5 登山口 − 自宅  
 帰りは、往路の後戻り。日塩もみじラインのゲートを過ぎると、前方に観光バスがお供を連れてノロノロ運転している。約25kmにわたり出口まで大行列ができてしまった。いくらバスとはいえこれだけの行列ができたら一度くらいは道を譲るのがマナーではないのか?それとも自家用車族の我儘かな?お陰で高原山の登山口がたっぷり観察できた。
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