ひとり山歩き632 : 守子から釈迦ケ岳、中岳、西平岳を周回してきました。ツツジを楽しむことができましたが、時期的に遅いもの早すぎるもの種類と高度により異なります。
守子から釈迦ケ岳(1795)〜中岳(1728)〜西平岳(1712)周回
2016年5月19日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:55) = 守子林道口駐車(おぎのめばし袂)(4:40/4:45) − 守子登山口(5:00) − 守子神社(5:35) − 前山(6:50) − 釈迦ケ岳(8:20/8:45) − 中岳(9:15) − 西平岳(標高点1712)(9:50) − 道標のある西平岳(10:00) − 野仏(10:30) − 西平岳登山口(11:15/11:20) − 釈迦ケ岳林道(?)終点(11:40) − 黒沢合流地点(12:15) − 守子林道口(12:55/13:05) = 自宅(14:45)
Aルートマップ
2 自宅 − 守子
 
今回はネットで調べてツツジの楽しめそうな守子から釈迦ケ岳、中岳、西平岳を周回することにする。09年10月12日(ひとり山歩き375)と同じルートをたどってみるつもり。前回は西・東立室を含めて8時間20分、今回は約9時間と見込む。自宅から守子までは約70km、5時ころ歩行開始できるように家を出る。西平岳から下山後はどこを通るか明確には決めていないので、駐車地は黒沢のおぎのめばし袂の小広場とする。車載温度計9度
3 守子登山口 − 釈迦ケ ヤマツツジからミツバツツジとシロヤシオ 前山を越すとシロヤシオはまだ蕾
 駐車地から40メートルほど先で守子林道へ入り、舗装道を道なりに15分ほど歩いた林道最高部が守子登山口で、3、4台の駐車は可能。登山道に入ると松混ざりの植林歩き、登山口から数分で左手は自然林となりヤマツツジがぽつぽつと出迎えてくれる。さらに10分ほど歩くと両サイドが自然林となり気持ち良い歩きとなる。多少汗ばんできたころに守子神社に達した(地形図記載の鳥居マークとは位置が異なる)。

左: 守子登山口 (駐車3、4台可) 右: ヤマツツジがぽつぽつ (左手が植林から自然林になるあたり)


左: 守子神社 右: 守子神社から進行方向
 守子神社を過ぎてもヤマツツジがぽつぽつだが、標高1150あたりになるとヤマツツジに代わってミツバツツジとシロヤシオが開花、と言ってもツツジのトンネルを歩いているという感じはない。道筋は明瞭で、標高1100付近に西平登山口(40分)分岐の踏跡を見る。帰路で西平岳下山後にここに戻ってくるかもしれない。こんな明瞭な踏跡が続いていればいいがなと念じながら先に進む。
 標高1200あたりからは方向を北北西から北西に変わり傾斜がきつくなる。ミツバツツジとシロヤシオが店開きをしているので気分は快適。お助けトラロープを初めて見るとすぐ先で林道終点分岐となる(地形図記載)。この辺りになると平坦でどこが前山の山頂なのかわからない。立木の根元に古い標識を見て前山山頂とした。

標高1150付近 左: ミツバツツジ 右: シロヤシオ


左: ミツバツツジとシロヤシオ(標高1340付近) 右: 林道終点分岐(左へ踏跡あり、地形図の破線)
 前山標識から約100m進んだあたりが標高点1435でそこから僅かに下って登り返しとなる。標高点1435を過ぎるとシロヤシオはまだ蕾。標高1500を超すと細いダケカンバ林が続くようになる。高度が上がるにつれてシロヤシオは蕾前の状態で開花するのはいつ頃になるのだろう。 ネットで調べると5月下旬以降のようだ。
 標高1600くらいからは傾斜がきつくなり、お助けトラロープが何本も展張してある。標高1690あたりで左手が少し開けて、西平岳〜中岳を展望できる程度。トラバース気味に急登してやっと中岳方面への分岐に達する。ここを過ぎると勾配は緩み、5分ほどで釈迦ケ岳山頂に達した。

左: 前山標識(標高点1435の東約100m) 右: 標高1500を超すとダケカンバ林が続く( シロヤシオはまだまだ)


左:西平岳〜中岳 (標高1670で左手が開けて) 右: 西平岳 右奥に日光連山 (中岳分岐付近から)
 エネルギーを補給して写真を撮っていると3名の単独行者が相次いで、反対方向から登ってきた。今の時期は遠方がかすんで展望はパッとしない。会駒はまだ白いのが印象的だった。

左: 釈迦ケ岳山頂 右: 山頂の釈迦如来像(優しい顔している・・・自分もいつもこんな優しい顔していたいものだ)


左: 西平岳と鶏頂山 奥に日光連山と県境尾根 右: 会駒はまだ白い


アップで 左: 男体山〜女峰山〜白根山 右: 前列は県境尾根 白いのは会駒
4 中岳 − 西平岳 − 守子  標高1500以下でミツバツツジとシロヤシオ
 来た道を戻り中岳分岐からは笹原の急下降。鞍部手前で前方に中岳、右手に鶏頂山そしてその中間に日光連山を見ながら快適に下る。鞍部からは樹林帯に突入し、今までにない難所が待ち受けている。根の張った段差、岩あり、ロープを伝っての登りと緊張の連続。山頂直下でアカヤシがまだ残っていた。これを撮影していたら、釈迦ケ岳で出逢った(?)単独行者のひとりが追い抜いて行った。中岳山頂部には高原山神社と彫り込んだ石祠が祀ってある。
 山頂からの下りも根の張った段差や岩あり、さらには急下降と足場が悪く気を抜けない。鞍部(標高点1665付近)まで下るとこれから先の道筋は穏やかになる。

釈迦ケ岳からの下りで 左: 中岳 (優しそうに見えるが・・・) 右: 鶏頂山


左: 中岳山頂直下でアカヤシオ 右: 中岳山頂の高原山神社
 鞍部から緩やかに登り返すとザレ場にたどり着く。ここからは西側の展望がよく、日光連山〜県境尾根の帝釈山 その手前には馬老山、南平山、葛老山あたりがみえる。ザレ最上部の岩の上に高原山神社の石祠を見る。石祠には平成21年10月吉日と彫ってある。前回ここを歩いたのは平成21年10月12日(ひとり山歩き375)でその時の記録にも写真にもこの石祠については白紙、設置直前だったのかナ? ザレ場から樹林に入り約100メートル先が標高点1728で地形図ではここが西平岳となっている。立ち枯れの根元には高原山神社境内と書いてある標示板は朽ちて字が読めない。枯れ木の上部には山部3Dがあるはずだが、今回は中岳でもそうだったが、山名板には全然目が向かなかった。
 標高点1728から南に約250メートル進んだ標高点1728の南の肩に西平岳と刻んだ標柱を見る。ここがもうひとつの西平岳である。帰宅後ネットで調べると、この標柱の少し手前に小さな赤い鳥居(これには気付いていたが関心を示さなかった)があり、近くに石仏があるようだ。この石仏と標柱から判断して地元ではここを西平岳と称していたが、地形図の標高点1728に西平岳と記載されているので、ここが西平岳と呼ばれるようになった(最高部だから山頂と呼ぶのも必然)。

左: 西平岳手前のザレ 右: 釈迦ケ岳(手前に中岳) (ザレ場から振り返って)


二つの西平岳山頂 右: 標高点1728地点 右: 標高点から約250m南の1680級小ピーク(中央の標柱に西平岳とある)
 もうひとつの山頂(西平岳南の肩)からは下るのみで、危険個所はない。途中で「標高1600」の標識を見た、GPSと照合すると高度はよく一致している。更に下って「1200」も見かけたが、前回の山行時には1500や1400でも見た記憶がある。今回は見逃したか、無くなってしまったかは不明。標高1500付近で岩の手前で道筋が二股に分かれる。左手(東側)は薄くなっている。右(西側)は明瞭で、この先50先野仏の標識を見る。石に埋まるように石仏(野仏)が祀ってある。
 前回はここから登山道に戻るのに少し迷ったが、現在はロープが張ってあり、道筋は明瞭でこちら側へと導くようになっている。野仏あたりからはミツバツツジの紫色が目立つようになる。更に白色も混ざりだした。オレンジ色はまだ蕾の段階。「1200M」の標識を見るとすぐに西平岳登山口に下山。

左: 野仏 右: ミツバツツジ(標高1440付近)


左: ヤマツツジはつぼみ ミツバツツジとシロヤシオも混在(標高1350付近) 右: ミツバツツジとシロヤシオ (標高1320付近から、中央奥は中岳・釈迦ケ岳)
 登山口で前回同様に西・東立室経由にするか、釈迦ケ岳林道(?)終点から守子神社付近へ行くか検討していたら、黒沢の様子を見に来たという単独行者が通り過ぎた。その方に引かれるように立室とは逆の黒沢方面に進む(登山口の写真を撮り忘れてしまった)。件の単独行者は黒沢を枝越しに見て涸れ沢だから興味なしと引き返す。自分はそのまま進み黒沢橋の上から沢の様子を見て沢筋を下れそう、でもゴーロ歩きは嫌だナ。廃林道を南東に緩やかに下ってゆき、林道終点にたどり着いた。
 林道終点広場の左手に山道があり「←山頂」と書いてあるようだがはっきりしない。広場の先端には標柱あるも文字は全く読めない。ピンクリボンと踏跡が沢方面に続いている。どっちへ行けばよいのか迷う。広場入口の山道は地形図の破線入口と思われるが、守子神社上の標高1100の分岐へ戻るには途中で分かれるのか不明。広場北端の踏跡とピンクリボンが気になり、こちらへ進むことにした。すぐ先で狭い沢を渡渉する。踏跡は東の方へ登っている。これが標高1100への踏跡だろうと推測した。このまま踏跡を追うのも面白くない。沢筋を下れば駐車地に戻れるのは地形図を見れば一目瞭然と沢沿い歩きに決め込む。
 沢の右岸や左岸には獣みちが多く、藪漕ぎはない。時には沢床に下りるも危険個所はない。万一、危険個所があれば守子神社の尾根によじ登ればよいから気は楽だ。足元と目に気を付けておけばよいのだ。最後には作業道歩きとなり。右下に自分の車を見て斜面を数メートル下り駐車地に無事到着。林道終点からは約1時間半の行程。守子神社を経由しても1時間強と推測。

左: 西平登山口から先に延びる釈迦ケ岳林道(?)(車の通行は不可能) 右: 廃林道終点(左手に←山頂の標識・・・地形図の破線 前方に標柱あるも文字読めず)


左: 廃林道終点の北端に標柱(文字読めず)とピンクリボン 踏跡あり 右: すぐ先で渡渉・・・踏跡は東へと続いているが、沢沿いに歩くことにした


沢沿いは特に困難な箇所はなかった(踏跡だか獣道だかが拾える、ゴーロ歩きは避けた
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