ひとり山歩き621 : 9年ぶりで雲竜瀑に行ってきました。全行程にトレースがついていてとても歩き易かったです。
雲竜瀑
2016年2月2日(火) 晴れ
1 行
@コースタイム : 自宅(4:25) = 稲荷川右岸林道のゲート(駐車)(6:05/6:25) − 稲荷川展望台(7:10/7:15) − 洞門岩(沢コースへ)(7:40) − 雲竜渓谷入口(8:10/8:15) − 雲竜瀑登り口(チェーンスパイク→アイゼン)(8:50/9:05) − 雲竜瀑滝壺(9:15/9:25) − 雲竜瀑登り口(アイゼン→チェーンスパイク)(9:35/9:50) − 雲竜渓谷入口(林道へ)(10:00) − 洞門岩(10:45) − 稲荷川展望台(11:15) − 林道ゲート(11:40/11:55) = 自宅(13:40)
Aルートマップ
2 自宅 − 稲荷川右岸林道ゲート
 1月中旬までの雪不足が一転して降雪が多くなった。単独行の新雪歩きはラッセルに労力を要するので、もう少し落ち着くまでは雪山は延期。ヤマレコを見ていたら1月30日に雲竜瀑で恒例(毎年1月の最終土曜日)が行われたことを知った。雲竜瀑へは07年2月1日(ひとり山歩き268)に行ったきり。今の時期なら救助訓練直後で林道の除雪はしてあり、トレースも多く楽な歩きが期待できる。
 日光市街地には先月の30日に降った雪が道路脇に積んであるが、道路は完全に除雪してあり全然問題なし。稲荷川右岸林道に入ると圧雪路が続くが、早朝で雪が締まっているのでFFのスタッドレスでもスリップするようなことはない。滝尾神社駐車場に車をおいて歩くことも考えていたが、その先も圧雪路となっているようなので、そのまま走行する。林道ゲート前には一番乗りで到着。車内で準備している間に数台が続々と到着し、スペースが狭く駐車位置を探すのに苦労している(前回(07年)はほとんど同じ時刻でも自分の車だけで、帰着時にもほとんど車がなかったように記憶・・・ネットで雲竜瀑の知名度が高まったのであろう)。車載温度計マイナス4度
3 往路  恒例の救助訓練の直後で直後で全行程に明瞭なトレース   9年前に比べたらハイカーがかなり増えたようだ 氷結は少ないのかな? 9年前の2月1日に比べたら多かった
 チェーンスパイクを装着して二人組と同時にスタート、1月30日(土)に雲竜瀑で恒例の救助訓練があったばかりで車で固まっていて歩きやすい。途中で二人組とは話しながら進み稲荷川展望台手前からは単独行。展望台からは眼下に日向砂防ダム、左手に前女峰、右手に内の外山(1983)や赤薙山が展望できる。前回(09.2.1は林道の路面が見えたが今回は降雪直後で全行程積雪)

左: スタート直前の駐車地 右: 二人組と同時にスタート


稲荷川展望台から 手前は日向砂防ダム 前女峰 内の外山(ピラミッド状) 赤薙山が見える


左: 洞門岩(林道は左へ、沢コースは右へ 右: 沢コースに明瞭なトレースが続く
 洞門岩からは林道経由と沢コースの二通り、先ずは沢コースで行くことにした。トレースはバッチリついているので迷うような場所はない(前回はトレースがなくなってしまい途中から戻って林道を経由した)。渡渉を何度かするが、二か所ほど水量が多くて渡るのに少し苦労(踝まで水につければ問題なし)。左岸から右岸に渡り沢筋から離れて登ってゆくと広場に達する。ここが雲竜渓谷入口で、林道コースを合わせる。

左岸のトレースを追って進む(よく締まって歩き易い)


左 :渡渉(水量が多いので、少し苦労) 右: 右岸へ渡って砂防ダムの左手を越してゆく


左: 黄/赤マークを見かける 右: 右岸を登り詰めると、雲竜渓谷入口(左手は林道、右へ下ると渓谷)
 広場から階段(雪で埋まっている)を下って再入渓。今までよりも沢幅は狭まり、お待ちかねの氷結が現れだす(特別危険個所はない。なにもハカン(?)でも問題ないと思うがチェーンスパイクは快適、帰路で出逢ったハイカーはほとんどがアイゼン装着。友知らずからは氷結に見とれて歩みが遅くなる。ヤマレコ等の記録では今年は氷結が少ないとあるが、前回に比べたら見ごたえあり(帰宅後写真で比較)。氷柱の裏側に入って撮影するほどの勇気はなし。

雲竜渓谷入口から進行方向


左: 階段を下って再入渓 右: 渡渉(踝まで水につければ楽に)


友知らずの氷柱


ヤマレコ記録等によると今年は氷結が少ないとか(前回=09年2月1日よりは多いような)


見事な氷柱


大きなツララも
 雲竜瀑が見えだして目前に数メートル高さの凍結壁が出現。ここが雲竜瀑への登り口で一般的には右手のトラバースへと進むが、試しに直登の沢筋をチェーンスパイクでトライしてみる。壁の2/3ほど登った時点であきらめて下りてアイゼンを装着。このころになると後続者達が到着しだしたので、無様な恰好を見せたくないので、ピッケルとアイゼンでトラバースに進む。10分ほどトレースを追ってトラバースを進むと雲竜瀑滝壺に到着。今日は珍しく後続者に追い越されることもなく、一番槍。雲竜瀑の全容がカメラにおさまらず、パノラマ合成にした。上部が貧相に見えるのは撮影の技量が悪いのでお許しを。

雲竜瀑が見えた 正面の壁(数メートル高)はチェーンスパイクでは越えられなかった アイゼンに履き替えて右手のトラバースへ


滝壺から見る雲竜瀑(tか過ぎて全容おさまらず、パノラマ合成)
4 復路  林道経由もトレースがバッチリ 
 滝壺からの戻りでは、多数とすれ違うがいずれもアイゼンにストックであった。滝壺登り口でアイゼンとピッケルを格納しチェーンスパイクとストックにも土井s手エネルギーを補給。ここから引き返した人たちもいるようだ。雲竜渓谷入口までに数人とすれ違う。このまま沢コースを戻るのは面白くない。林道経由は展望はなくても登って下ってだから日頃の運動不足の解消の一助にはなろう。予想通り明瞭なU字型トレースがバッチリ。高度差は大したことないのだが、距離的には沢コースよりはかなり長い。途中で二組計4人とすれ違う。雲竜渓谷入口では沢コースから戻りベンチに座っている人を見ながら休まずに先に進む。
 稲荷川展望台でもう一度写真を撮って下ってゆくと、先刻の人が追い越していった。運動不足の解消にとばかり、その人の後を追う。離されまいと小走りを混ぜながらの後追い。前回は40分で下ったところを25分で下った。最近ではこんな早足で歩いたことはない(下りだからできたので、登りだったら後追いなんてする気にもならなかっただろう。展望台を過ぎても、これから雲竜瀑へ向かう数人とすれ違った。最後に少しだけショートカットをしてゲート前駐車地に戻る。車が早朝よりも増えていた。
 林道下りですれ違うと離合に苦労するだろうなと心配しながら下ってゆく。すれ違う車はなかったが、林道の途中に10台くらいは駐めてあった。早朝は登りとあいまって路面がよく締まっていたのでスリップの心配はなかったが、帰路では気温上昇により轍部分が融けてスリップしやすくなっているので慎重運転。舗装道に戻ってヤレヤレ。

復路は林道経由 (トレースバッチリ 山中で見かけるカーブミラーはいつもピッカピカ


稲荷川展望台から今度はアップで 中央やや左のピークが前女峰山 右手のピラミッドが内の外山(1983)


左: 展望台の先で追い越されて、懸命に追いかける(久しぶりに早足で歩いて気持ちよかった!) 右: 駐車地には車が増えていた (帰路の林道にも多数見かけた)
HOME
inserted by FC2 system