ひとり山歩き614 : 茨城県笠間市の岩間駅から福原駅までの愛宕山〜難台山〜吾国山ハイキングコースを歩いてきました。コースはよく整備され、特別危険箇所はありませんが落ち葉で滑るので多少の注意が必要です。紅葉はあまり期待はできません。
愛宕山(293)〜難台山(552)〜吾国山(518)ハイキング
2015年11月21日(土) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 岩間駅(6:31/6:40) − ハイキングコース入口(6:55) − 愛宕山・愛宕神社(7:35/7:45) − 乗越峠(8:05) − 南山展望台(8:35/8:40) − 団子石峠(9:10) − 難台山(10:10/10:15) − 道祖神峠(11:05/11:15) − 洗心館(11:25) − 吾国山(11:55/12:00) − 吾国山登山口(12:35) − 福原駅(13:10/13:35)
Aルートマップ
2 自宅 − 岩間駅
 今回も茨城の山へ行くことにした。奥久慈の生瀬富士〜月居山を考えたが、紅葉の盛りは過ぎたように思える。袋田の滝が凍結するころに行くことにして、今回は山歩きを始めたばかりの01年12月10日(ひとり山歩き21)に歩いた笠間市の愛宕山〜難台山〜吾国山ハイキングコースを再度歩いて見ることにした。前回は岩間駅からスタートしたので、今回は逆周りで福原駅スタートを考えたが、駅から吾国山登山口まで約2.5kmも平地を歩かねばならない。道案内の標識が整備されているようだが、迷うことは必至。そのため前回同様に岩間駅スタートすることにした。
 小山駅で宇都宮線から水戸線に乗換え、更に友部で常磐線に乗換えひと駅で岩間駅に到着。岩間は母親の郷で子供のころ一時疎開していた懐かしい場所。
3 愛宕山〜難台山〜吾国山ハイキング
 岩間駅前のすずらん通りを西に進むと愛宕山参道入口の標識を見る。更に舗装道を進み西から南に急カーブする付近にハイキングコース入口(愛宕山1.3km 40分)の標識を見て舗装道から擬木丸太階段を登ってゆく。舗装道沿いの山道を進み、二度目の舗装道を横断して西から南西に方向を変えて進み、鳥居をくぐると愛宕神社への石階段前にたどり着く。右へ行くと山頂方向となっているが、ここは石階段を上る。途中に女人禁制の石碑を見ながら息があがりそうになると愛宕神社に到着。山頂を求めて愛宕神社の裏側に廻り込むと飯綱神社が祀ってある。このあたりを愛宕山山頂とした。
 戦前から戦後にかけてに母親の郷に一時的に疎開していたことがる。そのころ愛宕神社の夜祭がおぼろげに記憶に残っている。帰宅後ネットで調べたら飯綱神社の悪態まつりのことらしい。旧暦の11月14日に行われる。因みに現在は昼間に行われている


左: 岩間駅 (すずらん通りから 愛宕山は写真手前方向へ) 右: ハイキングコース案内板


左: ハイキングコース入口(擬木の丸太階段を上る) 右: 愛宕神社の石階段(舗装道を二度ほど横断してコースを進むと) 


左: 愛宕神社(日本三大火防神社のひとつといわれており、創建が大同元年(806年)と伝えられている・・・笠間観光協会HP) 右: 飯綱神社(悪態まつりで有名 愛宕神社裏の山頂部にある)
 愛宕神社から北西に下ると大駐車場に至る。参拝者はここまで車で来るようだ。ハイキングコースは駐車場の西端から進む。スカイロッジの左下を通って道なりに進み、舗装道に突き当たった地点に駐車場がある。その左手に乗越峠(乗越がいつのまにやら固有名詞になってしまったようだ)の標識があるり、100メートル先にハイキングコース入口を確認して先に進む。
 ハイキングコース入口で右下に林道(500m先で合流)を見送って山道に進む。鐘転山分岐標識を見て、その方向にわずか進むと見晴らしの丘である。低い展望台が設置してあるが樹木が育ち展望は良くない(こんな類の展望台はあちこちで見かける。将来を見据えないで設置するとこうなる。日本の箱物行政に通じている)
 ハイキングコースは幅広でよく整備されて迷うような箇所も特別危険な箇所もない(落ち葉の積もった下りだけはスリップに注意)。コース沿いに桜が多いので、花見の時に歩くと良いかも。すすきケ原なる標識のついた箇所にはベンチが設置してあるも、すすきの雰囲気は全然感じない。昔はすすきが多かったのかもしれない。ひと登りすると南山展望台(382ピーク)で、ここの展望台は高く、愛宕山がよくみえる。でも筑波山は樹木の隙間からちらっと見えるだけ。


レンズが汚れている 左: 西側駐車場から愛宕山を振り返る 右: 天狗の森スカイロッジ(駐車場の西端から進む)


: 乗越峠(変なネーミング 一般的には乗越=峠) 右: 見晴らしの丘(樹木が育って展望はほとんどなし・・・こんな展望台は多い)


左: ハイキングコースは明瞭 コース沿いに桜が多い・・・花見にいいかも) 右:すすきケ原(すすきの雰囲気はない)


左: 南山(382)展望台 右: 展望台から愛宕山
 南山から小さなピークを三つほど越しながら下ってゆくと団子石峠に達する。ここには団子石線峰越連絡林道開設記念碑と案内板があるだけ。峠から5分ほど進んだ地点に団子石を見かける(地形図の団子石よりは70メートルほど低い地点)。その先の三角点431.8ピークには団子山の標識がかかっている。次の450級ピークには大福山の標識あり。標高470付近で天狗の奥庭の標識を見て西側に10メートルほど進んでみると、天狗の奥庭・天狗岩なる古い標識と踏跡を見かける。以前はこちら側を通っていたものと推測する。コースに戻り、僅かに登った標高500付近に屏風岩の標識を見かけた。ここで踏跡は左側へも続いているが、右側(まっすぐ)の方向に進んだが屏風岩らしきもの見かけなかった(標識の地点で左へ行くべきだった?)。前回(01年)に登った時の写真を探したが、それらしき写真は見当たらなかった)。右に難台山城分岐を見送ると難台山の山頂はすぐ先。山頂には、天狗の奥庭に寄り道している間に先行した夫婦が憩っていた。山頂部には三角点、石祠と方位盤が設置してある。

左: 団子石峠 右: ここにも案内板


左: 峠のすぐ先にある団子石(地形図表記よりもだいぶ下方にある) 右: 三角点431.8ピークに団子山の標識あり (北西隣りの450級ピークには大福山の標識あり)


左: 天狗の奥庭の標識を見て数メートル西に入ると古い標識と踏跡、以前はここを通っていた?) 右: 屏風岩の標識(右に進んだら岩なんてなかった 左へ進むべきだったのかな)


左: 難台山山頂(三角点、石祠、方位盤あり) 右: 山頂から筑波山 (右端にきのこ山 足尾山は画面からはずれ)
 シャリバテ気味だったが、夫婦の邪魔するのも嫌で先に進んだ。一旦下って、鞍部から登り返したピークにはすずらん群生地分岐の標示があった。今日のコースで最難所はここからの下りで、急傾斜に加えて落ち葉が堆積していてスリップし易い。犬に引かれた(?)身軽の人が目の前でスッテンコロリ。難台山への登りではすれ違ったトレランのお兄さんがスッテンコロリしていた。コースと樹林の境を用心しながら下って事なきを得た。次のピーク(三角点428.5ピーク、三角点は気づかずに通過)を下ると道祖神峠で車が5台ほど駐まっていた。途中ですれ違った人はここから登り始めたようだ。
 ここでたまらずエネルギーを補給。峠からは舗装道を歩いても良いが遠回りになるので、左手の山道を進む。前回みかけた狭き門はなくなって、洗心館(H21年3月に休館となる)まわりはパイプの柵が設置してあった。洗心館前が今日一の紅葉であった。ハイキングコースは紅葉には少し早いようだが、あまり期待しないほうが良さそう。
 正面に吾国山を見ながら洗心館の左手を進み、ハイキングコースに突入する。最初は勾配は大したことはなかったが、登るに連れて急になる。振り返って難台山を見ながら撮影休憩。正面に石垣が見えると吾国山山頂で、石垣の上部には神社(田上神社?)と三角点。神社のまわりを一周しながら福原駅の時刻表を調べる。13時35分に乗るには1時間35分。前回は駅まで約1時間だったが、その頃に比べたら脚力はかなり落ちている。展望を楽しんでいる余裕はなし。

左: 落ち葉でスベルスベル(すずらん群生地北西の急下降、標高459) 右: 道祖神峠(洗心館へは対面の自動車の先から山道へ、舗装道でも行けるが遠回り)


左: 洗心館(H21年3月に休館、紅葉はここ以外はパットせず) 後方に吾国山 右: 吾国山への登りで振り返ると難台山(愛宕山は左肩に隠れている)


吾国山山頂 左: 石垣の上に神社と三角点  右: 田上神社と三角点
 福原駅13時35分発に乗るには、かなり急ぐ必要がある。幸いに下りで道筋には障害物がないので、小走りで下りてゆく。山頂直下で三十三丁石を見かけた。丁石は当然ながら下るに連れて数値は小さくなり、下り具合の目安になった。吾国山登山口(標高170)まで35分で下った。これから先は駅まで100メーートルの下りで約2.5kmだから平坦地とあまり変わらず走るのはやめて(と言うよりは走れなくなった)、急ぎ足で歩く。福原駅への標示は多数見かけるので迷うようなところはなかった(暗いと迷うかも)。13時10分に福原駅到着。前回は走った記憶はないが吾国山から駅まで55分、今回は小走りを混じえても70分。時間を気にしながらも急ぐ気持ちがあるだけでよしとしよう。
 13時35分発の電車に乗ってユッタリしていると、途中から高校生が大勢(30人以上)乗ってきた。その中で本を読んでいるのは1名、おしゃべいしているのは2名で、他の人はスマホとにらめっこ。高校生ばかりでない一般乗客(老いも若きも)もスマホとにらめっこ。これで日本人はいいのかな。スマホばかり使っていると人間が刹那的になってしまい計画性がなくなってしまうよ。スマホを使わないひがみ爺さんのたわごと、と思わないでね。

左: 吾国山直下で見かけた三十三丁石 右: 吾国山登山口(標高170 ここから福原駅までが遠い)


左: 鳥居の手前に二丁石あり、 田上神社はここから近いのだろう 右: 福原駅(有料駐車場あり)
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