ひとり山歩き21 : 岩間町から愛宕山・難台山・吾国山を経由して福原町に抜けるハイキングコースを歩いてきました。ハイキングコースとしてよく整備されている上に、筑波山、加波山など周辺の山が所々で展望できました。
愛宕山(305m)・難台山(653m)・吾国山(518m)山歩き
2001年12月10日(月) 晴れ
1 行程    
自宅(6:30) − 岩間駅(8:45) − 愛宕山(9:30/9:45) − 乗越峠(9:55) − すすきが原(10:20/10:30) − 団子石峠(10:50) − 獅子が鼻(11:15) − 難台山(11:30/11:45) − 道祖神峠(12:20) − 洗心館(12:25/12:30) − 吾国山(12:55/13:15) − 福原駅(14:10) − 自宅(15:50)
2 自宅 − 岩間町  母親の郷で小学校入学前に住んだことのある岩間町へ
前回(11月27日)に加波山から八郷町へ下山した時に見かけた難台山に登ろうと、インターネットで調べたところ岩間町の愛宕山から難台山、吾国山経由で福原駅に通じるハイキングコースがあることを知った。早速コースの詳細を調べてみるとハイキングコースとはいえ格好なトレーニングコースとなっているようである。
岩間町は母の郷であり、私も子供の頃戦争を逃れて東京から疎開して二三年住んだ懐かしい町である。岩間町からスタートすべく水戸線、常磐線と乗り継いで岩間駅に向かう。通勤通学の時間帯であり電車の中は高校生の姿が目立つ。
3 岩間駅 − 愛宕山  昔、神社の夜祭にきた記憶があるのだが・・・愛宕神社(山頂)
岩間駅で降りるとほぼ真西に愛宕山が見える。愛宕山目指して駅前の通りを西に向かうと、すぐに愛宕神社参道の看板が目に付きそこを左に折れる。立派な道路が続き迷いようがない。車道を登るにつれて身体が温まってきたので、防寒着を脱ぎながら後を振り返ると岩間の街が良く見える。
車道の右手に突然石段と鳥居が現れたのでここから上を目指す。石段を少し登り鳥居をくぐると山頂への道が右へ分かれているのでその方向に進む。山道を登っているうちに少し開けたところがあり、すぐに社務所、神社本宮に到達してしまう。裏手の奥社を回って本宮に戻る。本宮のあたりをウロウロしているうちに、小学生のころ親戚の人に連れられて愛宕神社の夜祭(記憶は定かでないが、夜だったように思う)にきたことが断片的に記憶の中によみがえってくる。
登りとは逆に石段を通って下り駐車場を目指す。広い駐車場には車が三台ほど止まっていたが、開店準備中のみやげ物店の人しか見当たらなかった。
4 愛宕山 − 難台山  ハイキングコースとはいえ登りはかなりタフ!でもとても愛宕山(すすきが原展望櫓から)気持ちよく歩けます
駐車場の西側から林道に入ってゆくと、数分で乗越峠に達しすぐ先でハイキングコースに入ってゆく。入口で下りてくる人に出会う。軽装なのでハイキングではなく散歩の途中と思われる。すすきが原に向かうと道は桧、コナラ等に混じって桜の木が目立つ。愛宕参道から桜が多く、このあたりは春には賑うのではなかろうか。
桜の木の間に立つ「すすきが原」の標示板を見て、少しの間急登すると展望櫓のある台地に出る。さっそく櫓に登ると360度の展望が開ける。筑波山、愛宕山、難台山が身近に見える。残念ながら、加波山は木の枝が邪魔して充分な展望ができない。例によって写真を撮っていると、ハイカーが櫓に登ってきたと思ったらすぐに何処かへ消えてしまった。
次の目的地難台山を目指す。最初の目標の団子石峠までは時間にしてたったの20分であるがこぶを三つほど越すのに登り返しが結構きつい。ハイキング道には凹凸がないので危険性は少ないが、足がかりがなく落ち葉で滑り登りにくい。団子石峠に着くと自動車が一台駐車していて、同年代の難台山頂ハイカーが登り支度中であった。念のため方向をチェックしてハイキングコースをそのまま進むと、すぐに道の右側に大きな丸い岩「団子石」が現れる。依然としてこぶを越すたびに急登が続く。登りながら地図を見ていると、何時の間にか先ほど峠にいた人が追いつき追い越していった。かなりの健脚で登りではドンドン先行されるが、下りになると追いつくの繰り返しで難台山までこれが続いた。途中に「ししケ鼻」の看板があり、南東にやや開けたところにでる。その方向に10mも進むと大きな岩が筑波山の方向に突き出していた。筑波山の眺めはよいが、加波山は木の枝に邪魔される。更に、一登りで難台山頂に到着する。
山頂は木で囲まれ充分な展望は得られないが、筑波山だけは何も邪魔されず見通せる。なぜかこのコースでは加波山は木の枝に邪魔され放しである。立派な山座同定盤が設置されているが、展望が開けないのでこの山はこっちの方かと思うだけ。件の人は着替えを済ませ荷を開いて昼食している。こちらはおにぎり一個を頬張って吾国山を目指し出発する。
5 難台山 − 吾国山 − 福原駅  吾国山から筑波山、加波山、難台山の洗心館と吾国山展望良好!
難台山の下りはかなりの勾配である。坂道に落ちた自分の影は夕日を浴びているのではと錯覚すほど長い。何かにつかまらないと歩き難い。場所によってはロープが張ってあるのでこれを掴みながら下る。途中にスズラン自生地の分岐があるが時期でないので無視し先を急ぐと道祖神峠にたどり着く。吾国山・洗心館と書かれた大きな看板が目に付く。細いハイキング道と太いアスファルト道の二本あり、細い道を進むと「狭き門」が現れる。そこを潜ってさらに進むと洗心館にたどり着く。目前に吾国山が聳える。写真を撮って吾国山目指すもハイキング道の続きが見当たらない。人影が見当たらないので尋ねようがない。仕方なしに建屋の後ろへ行くと、先刻の太いアスファルト道が見える。しかし、その間には鉄線の柵が敷設されている。「狭き門」は洗心吾国山下山道に積層した落ち葉館の門であったのにやっと気が付く。太いアスファルト道を進まねばならなかったのだ。よく見ると鉄線の一部が押し広げられている。道に間違った人が潜り抜けたのだなと合点して、申し訳ないが潜り抜けてもとのハイキング道に戻る。柵を潜りぬけた罰ではなかろうが、吾国山への登りは結構キツイ。
小さな祠のあるところが山頂であり、1等三角点が敷設されている。祠の後ろ側(南面)は見晴しがよい。さっき登ってきた難台山、先月末に登った加波山の連なり、筑波山を展望することができる。山頂とは思えないくらい暖かい日差しの下おにぎりを食べながら風景を楽しみ鋭気を養う。
吾国山からの下り始めは落ち葉が積層されていて歩くと足首まで埋もれ、サクサクとこの音が疲れを癒してくれる。一里塚ならぬ「丁目石(?)」が32丁目に始まって1丁目までカウントできる。この石は何を意味するものなのか。宗教的なものか?福原駅への標識は整備されているので道に迷うことはない。
6 福原駅 − 自宅  やっと駅に着いたら目の前を電車が通過
やっと福原駅の傍まできたところで小山行きの電車が目の前を通過、間に合うと思って急いできたのに残念!次の電車を駅で待っている間に、汗が乾き寒くなってきたので防寒着を取り出して着込む。約40分待って小山方面へ乗り込んだのは自分ひとりであった。前回の加波山からの帰りは電車の中から日光連山が良く見えたので楽しみにしていたが残念ながら今日は曇よりしていて見えなかった。
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