ひとり山歩き460 : 赤川ダムから古賀志山に登り、尾根伝いに鞍掛山まで縦走してきました。下山後は林道歩きを嫌って天狗鳥屋経由で駐車地に戻りました。随所で表日光連山の展望が楽しめました。
古賀志山(582)〜鞍掛山(492)〜天狗鳥屋(365)
2011年12月12日(月) 晴れ
1 行程  写真
ルートマップ(GPS)   ウォッちず : 古賀志山、赤川ダム、天狗鳥屋 鞍掛山
自宅(5:35) = 赤川ダム駐車場(6:35/6:50) − 自然休養村管理センター(6:55) − 三差路出合(7:25) − 大岩(7:50) − 富士見峠分岐(8:05) − 古賀志山(8:10/8:15) − 東峰(8:20/8:30) − 富士見峠(8:40) − 標高点559(9:15) − 標高点431(11:10) − 鞍掛山(12:35) − 大岩展望台(12:45/12:55) − 下山(鞍掛山登山口)(13:30) − 天狗鳥屋への尾根取付き(13:35) − 天狗鳥屋(14:45/14:50) − コブシ岩展望台探索(14:50/15:05) − 下山(15:25) − 赤川ダム駐車場(15:35/15:45) = 自宅(16:50)

2 自宅 − 赤川ダム
 最近は高い山歩きに専念していたせいか、地形図読みが雑になってしまったようだ。低いが複雑な地形をした尾根を歩くことで、地形図読みの勘所を呼び戻すべく古賀志山〜鞍掛山を縦走することにした。02年12月20日に鞍掛山から古賀志山を縦走しているので、今回は逆回りとする。計画ルートは赤川ダムから南東尾根で古賀志山に登り、富士見峠、標高点559、431経由で鞍掛山まで縦走して大岩展望台から尾根コースで下山する。下山後は余裕があれば天狗鳥屋経由で赤川ダムに戻ることにする。
 今日のコースは時間的には短いので、充分明るくなってから登り始めるべく5時半に家を出た。通常通り2時半に起床したのだが、今日は新聞は休刊日で出かけるまでに時間を持て余してしまった。久しぶりに宇都宮市街地を走行するも通勤時刻前でスイスイと車は進む。約1時間で赤川ダム駐車場に到着。主駐車場の使用は4月から10月までが午前7時〜午後6時、11月から3月までが午前8時30分〜午後5時まで、当然ながら到着時にはゲートは閉ざされている。道路を挟んで主駐車場の東側に約30台の駐車場があるのでこちら側に駐める(先着1台)。

3 赤川ダム − 古賀志山  あちこちに踏跡あり
 赤川ダムの堰堤を渡って自然休養村管理センター前を通って裏手に回ると古賀志山登山口となる。地形図の破線に沿って南東尾根を登ってゆく。道標等よく整備された登山道を気持ちよく歩くこと30分で舗装道の三差路に出合う。三差路から南東尾根に取付くと、地形図には破線はないがシノダケの中に踏跡はついている。登るにつれて尾根筋は岩っぽくなり、勾配が増してくる。標高480で大岩が現れ、直登は難しいので左側に踏跡を追ってトラバースする。右手の尾根筋を見ると、岩稜が続いているようなので危険を避けて踏跡を追うことにした。大岩から15分ほどで古賀志山と東峰の稜線にたどり着いた。その地点には富士見峠分岐の道標を見た。先ずは左手に進んで古賀志山に行く。山頂からは富士山が見えたので、スカイツリーも見えるのではと探したが目に入らなかった。
 展望台の東峰に行ってみたが、まだ登山者はいなかった。ここからも富士山は見えた。反対側に表日光連山と高原山を楽しむ、男体山の山頂部には雲がかかっていた。鞍掛山への尾根筋を確かめてザックを担いだら、東稜から単独行者が現れたのと入れ違いに先に進む。

4 古賀志山 − 鞍掛山  小さな起伏が多くけっこうくたびれる  踏跡は古賀志山あkら鞍掛山まで明瞭 赤川ダムから古賀志山
 富士見峠分岐からはロープ展張の登山道を急降下する。ロープ末端のすぐ先の鞍部が富士見峠で右(東)へ下ると細野ダムとなっている。この付近から富士山は見えるのかな? カシミールで確認すると古賀志山・赤岩山稜線に邪魔されて見えるか微妙な感じ。直進方向にも踏跡は続き、西側が伐採地の小ピークからは男体山から皇海山あたりが展望できた。尾根筋はかなり岩っぽくなってきた。「中尾根 細野ダム ※岩場あり注意」の標識が突然目に入り、右手の尾根に踏跡が見える。この尾根が中尾根コースということらしい。露岩がますます増えてロープの助けを借りながら登りついたのが標高点559ピークで鞍掛山方面に小さな標識を見る。
 樹木の切れ目から日光連山を見たりしながら進むと、ロープと鎖のついた岩場が突然現れる。高さ10メートルまではなさそうだが、上部は見えない。02年12月に歩いた時に鎖場の記憶が残っていない。付近を確認すると北東方面へ薄い踏跡が目に入った。岩場のトラバースと予想してこれを追うと、左手に進むべき尾根筋が見えたので、踏跡のない斜面を西に尾根めがけて進み予定の尾根に復帰した。(最初に追った踏跡は北東へ続いているようである。古賀志山周辺は低くて地形が複雑なので、あちこちから登る人が多いように感じる)。鎖場を越すと尾根は檜林と落葉樹林の繰り返しになる。適度に樹木の切れ間もあり、日光連山や筑波山などが楽しめる。標高差は小さいが、岩稜で小さなアップダウンが多いので結構くたびれる。
 方向が北から北東に変わって下った鞍部には左右に踏跡がついていた。地形図には右(南東)に下ると林道に出合うようになっている。地形図の破線はこの鞍部までだが、この先も踏跡は続いている。標高点431の手前で方向を東から北に転換する地点にも南東へ下る踏跡がついている。そのすぐ先で同年輩の夫婦連れとすれ違う(この後で、さらに夫婦と単独行者の計5名とすれ違う。平日で5名だからこの尾根縦走は人気があるのだろう)。標高点431は特筆するような点はなく、素通りする。431から下った鞍部で作業道を横断する。この鞍部の左右とも近くまで林道が敷設されている。昔はは峠道だったのかもしれない。鞍部から登るにつれて左(北)下の工場から機械音が聞こえてくる。低い山だから仕方ないのだが・・・480メートル級ピークの手前で12時のサイレンの音まで聞こえてきた。この音を聞いたら急に空腹を感じてしまった。鞍掛山までもう少しの辛抱と言い聞かせる。鞍掛山は個人の山名板が4枚。展望はないのでもうひと踏ん張りして、平坦な尾根筋を進み大岩上の展望台でザックを下す。古賀志山や筑波山を眺めながらエネルギーを補給する。

5 鞍掛山 − 天狗鳥屋 − 赤川ダム  赤川ダム方面からの踏跡は天狗鳥屋でなくコブシ岩展望台目的か
 下山ルートを示す小さな標識に従って尾根筋を下ってゆく。途中から尾根と別れ谷筋を下るようになる。踏跡は明瞭だが、落ち葉で滑り易いので要注意。途中で鞍掛山から下る岩コースと合流し、さらに下ると左手の岩窟に鞍掛山神社が祀ってある。鳥居の先で林道との出合が鞍掛山登山口で、無事下山した。思ったよりも起伏が多かったのでかなり消耗してしまった。林道を歩いて駐車地に戻るのに小一時間かかるのが嫌らしい。疲れたといっても天狗鳥屋経由で帰るくらいの余力は残っている。
 コンパスを設定して背丈ほどのシノダケの中に突入する。15分ばかりシノダケの中を登ってゆくと、薄い踏跡に出合いシノダケも疎らになった。落ち葉を踏みしめてゆっくりと尾根筋を登ってゆく。360メートル級の小ピークから下り始めると南東方向に進んでいることに気付いた。このピークからは南の尾根に乗り換えねばならなかったのだ。地形図を確認して隣の尾根に移る。平坦な尾根を進み、途中で右(西)への踏跡を見て、そちらへ進む。少し下ってからジグザグに登ってゆくと明瞭な踏跡が左(南)に続いているが、ここは右へ折れるとすぐ先がが天狗鳥屋山頂である。展望はなく栃木の山紀行と小さな山名板を見る。
 先刻で出合った南への踏跡を追ってみることにした。すぐ先でベンチが2脚据えてあり、「←展望台(岩テラス) 足元注意」とベンチにマジックインクで書いてあった。ひょっとしたら展望台経由で下山できるかと思って、さらに踏跡を追う。かなり足元が険しくなってきたのと、今の時刻に展望台に行っても西日で好展望は期待でいないので引き返して、山頂付近から来た道を戻る。元の尾根に戻って下ってゆくと「赤川ダム550m コブシ岩展望台250m」の道標を見て、先刻の踏跡の先がコブシ岩展望台だったことを知る。山頂直下で軽装の女性2人連れは天狗鳥屋が目的でなく、展望台が目的だったのだろう。途中から尾根と別れトリムコースを下って林道に無事下山する。そこから10分で駐車場に戻る(左右の駐車場に各7・8台)。
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