ひとり山歩き369 : 鹿沼市の石裂山へ行ってきました。雨上がりで滑りやすいので慎重な歩きが要求されました。危険箇所が多いので悪天候時には避けたほうが賢明です。
石裂山(879)
2009年9月2日(水) 曇り
1 行程         
ルートマップ(GPS)     ウォッちず : 石裂山
自宅(1:25) = いろは坂・馬返(4:05/5:30) = 石裂山登山口(6:50/7:10) − 休憩所(7:40) − 千本かつら(7:50) − 中ノ宮跡(8:10) − 奥ノ宮(8:30) − 東剣ノ峰(9:10) − 西剣ノ峰(9:25) − 石裂山(9:45/9:50) − 月山(10:00/10:10) − 尾根から別れ(10:25) − 休憩所(11:15) − 登山口(11:35/11:45) = 自宅(12:50)

2 自宅 − いろは坂 − 登山口
 左足小指付け根の故障は大部よくなった。北アルプスへ出かける前に足の故障状態のチェックと足慣らしを兼ねて片品村の香沢林道から沼上山〜三ケ峰を歩くことにした。相変わらず天候が不順で、以前のように好天を選んで山に出かけるなどという贅沢は出来ない。前日の天気予報で栃木と群馬県の北部は好天は期待できないが降雨はないと判断して出かけることにした。
 1時頃起床してWebで降雨情報やPROTREKで気圧をチェックすると上昇傾向にあり、雨は大丈夫と判断して家をでた。荷物を車に積んでいると、皮肉にもポツポツと降り出した。大したことはないだろうとそのまま車を走らせる。鹿沼、日光と小雨は続くので、いろは坂入口(馬返)で様子見をする。1時間半ほど車の中で仮眠をしながら待つもやむ様子はない。大降りはないだろうが、藪山を歩けば濡れ鼠は必至。諦めて帰路につき、鹿沼まで戻ると雨はどうにかやんだ。このまま帰るのも癪なので、山歩きを始めたばかりの01年12月に歩いた石裂山周回コースに決めて家に連絡する。石裂山登山口の駐車場には当然ながら他に車は駐まっていない。

3 登山口 − 石裂山  雨上がりで足元が濡れているのでゆっくり登る
 加蘇山神社の鳥居を潜り杉の大木(うち一本は鹿沼市の天然記念物)の間の石階段を登り加蘇山神社に詣でる。神社の前を左に進み登拝門を潜って登山道へと進む。すぐ先で祠群を横目に沢沿いの登山道を進むと、杉の大木が目につく。沢にかかる橋を何度か渡り、左手の鹿よけのネット沿いに進むと休憩所となっている東屋に達する。
 休憩所のすぐ先で右に月山への道を見送って直進の道に進む。すると今度は栃木県の天然記念物に指定されている千本かつらに達する。千本かつら付近の登山道は崩れていて、少しばかり迂回させられる。そのために説明板を読むことが出来なかった。高度が上がると勾東剣ノ峰の梯子配は増してくる。気がつくといつの間にか右下の沢は涸れている。登山口から丁度一時間で、ちょっとした広場に達した。ここが中ノ宮跡で東屋が立っている。登山口に熊、マムシに注意の小看板を見たが、ここの東屋にスズメバチ注意の標示あり(途中にもあった)。更に「この先、急斜面、くさり場等の危険箇所あり」の標識を見る。なんとも物騒な山に来てしまったものだ!! 中ノ宮跡からは確かに道筋は険しくなる。更に今日は雨上がりで足元が悪いので、足元を確かめながら登って行く。梯子とクサリが現れると行者帰しの岩で、三点支持で登って行くので、手袋がびしょびしょになってしまった。以後は写真を撮るたびに手袋を外すので歩みは益々遅くなる。更に10分ほどで、アルミ梯子が設置してあり、これを登ると奥ノ宮で岩窟に祠が祀ってある。梯子は下りづらいので、隣のガレた場所を下り登山道に復帰する。
 しばらくは急斜面をアルミの梯子や木の根に掴まりながらの登りとなる。特別に危ないと言う感じはしないが、足元が濡れているので慎重に歩む。樹木をつかむたびに露が落ちてシャツはびしょ濡れとなってしまった。今日は気温が低いこともあるが、上半身が濡れてしまい発汗が少なくて快適。主稜線に達して暫し息抜きが出来る。5年ほど前に鹿沼の三峰山から尾根沿いに歩いてきたことを思い出しながら歩いていると東剣ノ峰に達して、ここからはアルミ階段下りとなる。梯子には滑り止めが施してあるので、高所恐怖症とはいえそれ程の不安感はないが、梯子から梯子へ乗り移る際に足場が悪いので注意が必要。鞍部から登り返すと西剣ノ峰で再び梯子下りとなる。
 鞍部が御沢峠で左手に旧粟野町の賀蘇山神社に通じる踏跡が見える。依然歩いた時に、通行止めの標識を見たが、今日は見かけなかった(見逃しかも)。登山道が整備されたのかな??(未確認) 御沢峠から登り返すと、月山への分岐に達する。そこから西尾根を二分ほど進むと三等三角点の石裂山山頂に達する。今日はガスっていて全然見通しがない。

4 下山(月山経由)  りでは足の故障部がまだ痛む月山の鳥居と祠
 今日のコースで安心して歩ける数少ない場所で尾根歩きと堪能といいたいところだが、たったの10分で月山に達してしまった。好天なら日光連山が見えるのだが、今日はガスっていて遠望は全然ダメ。石鳥居と祠の写真を撮ってすぐに下山にかかる。
 足場の悪い岩稜を急降下すると、尾根の左手にトラロープが張ってあり石裂山周回コースは尾根から分かれて杉松林の中をジグザグに急降下となる。途中で大岩の下に石祠を見る。こちら側もクサリがあったりして足場は悪い。登りでは殆ど気にならなかった左足の親指の付け根が痛み出した。特に小石を踏むと痛みを感じる。完治まではまだ時間がかかりそう。二度目に沢を渉ると石裂山への登山道に合流して休憩所の東屋に達する。 この先は危険箇所もないのでノンビリと登山道を戻る。登山口でこれから登る単独行者とすれ違う。
 今日は石裂山に登るなんて全く思っていなかったので地形図も地図もなしに歩いた。基本的にはどんな低い山に行くにも地形図を持参するのだが、今日は登山道もあり道標もしっかりしているのでその原則を破った。これはどうということもなかったが、今日のコースはクサリ場や急斜面が多いので雨上がりでは避けたほうが無難(特にヒヤリハットはなかったが)。 
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