ひとり山歩き345 : 鶏頂山スキー場から鶏頂山をピストンしてきました。好天とトレースのお陰で思ったよりは楽に歩くことが出来ました。山頂からの展望はとても楽しめました。
鶏頂山(1756)スノーハイク
2009年1月26日(月) 晴れ
1 行程    
ルートマップ(GPS)  (参照地形図 : 高原山、川治)  ウォッちず : 鶏頂山  鶏頂山スキー場
自宅(4:10) = 鶏頂山スキー場入口(6:30/6:40) − 枯木沼鳥居(7:10/7:20) − 廃スキー場最上部(7:45/7:50) − 弁天沼(8:10/8:15) − 鶏頂山北東尾根出合(8:50/8:55) − 鶏頂山(9:25/10:15) − 弁天沼分岐(北東尾根出合)(10:40) − 弁天沼(10:55) − 大沼分岐・大沼(11:10〜11:30) − 廃スキー場最上部(11:40/11:45) − 枯木沼(12:05) − スキー場入口(12:40) = 自宅(15:10)

2 自宅 − 鶏頂山スキー場
 07年12月24日に西登山口から鶏頂山をスノーシューで目指したが、新雪と強風で鶏頂山北東尾根到達時点で退却となった。好条件を選んでリベンジすることにした。最後の降雪から日が経ち好天の期待できる今日決行することにした。今回もスノーシュ歩きを基本としアイゼンも持参。
 明るくなる6時半を歩行開始とすべく家を出て、塩原側から日塩有料道路に入りメイプルスキー場入口を目指した。道路は完全にドライ状態で、路肩の除雪塊を除けば平地の走行と錯覚するくらいである。計画通り6時10分頃にメイプルスキー場入口に到着したが、除雪塊が路肩に積んであり駐車は不可能であった。駐車地を探して行きつ戻りつして鶏頂山スキー場入口が僅かに除雪してあるので、ここに駐車した。

3往路
  好天とトレースに助けられ思ったよりは楽に山頂到達
 大鳥居を潜ってスノーモービルのトレースを追うと10分ほどで鶏頂山登拝口である鶏頂山荘にたどり着く。ここからは朝焼けの日光連山も見えて、鶏頂山頂からの展望が楽しめそう。雪は締まっているよるので今日は山頂を踏めそうと元気が出る。スノーモービルトレースは枯木沼鳥居の1御嶽山(左)と釈迦ケ岳  (弁天沼分岐から)00mほど手前まで続いていた。この先はワカン等の浅い溝状のトレース歩きとなる。まだ壷足でも差し支えないが、早めにスノーシューを装着して枯木沼の鳥居を潜る。
 枯木沼から鶏頂山を仰ぎ見て、ファイトが湧いてきた。スノーシュー歩きでは全く沈みはなく、クランポンの輪郭が雪面に残るだけ。枯木沼から10分ほどでメイプルヒルスキー場(廃業)内の西登山道に出合うと、ここにもスノーモービルのトレースがついている。これを10分ほど追うと廃スキー場の最上部に達した。前方の樹林越しに鶏頂山の山頂部を見て、少しばかり位置をずらして女峰山を見ながら一息つく。前回(07年12月24日)はこのあたりでは吹雪いていたことを思い出す。今日はその正反対で快晴で無風おまけにトレース歩きで前途は明るい。
 最上部からは植林の中のワカン等の浅溝トレースを追うことになる。5分ほど緩やかに下った鞍部が大沼分岐だが、大沼方面にはトレースはついていない。復日光連山方面  (鶏頂山頂から)路で寄り道することにして、弁天沼目指して緩やかに登って行く。意識的にトレースを外してみたが、スノーシューではせいぜい踝まで沈む程度。現在のコンディションならトレースを追う限り壷足の方が楽かもしれない。うっそうとした植林を抜けると弁天沼で鳥居、石祠や石碑がやたらと目に付く。
 弁天沼からは地形図には破線のない南周りでトレースがついている。相変わらずの浅溝のトレースを追うことがが出来る。前回は新雪でトレースもなく苦労したが、今日はここまで疲労感は全くない。弁天沼からはストックに換えてピッケルとしたが、ストックの方がよかったかも。トレースはあるは雪は締まっているはで予想よりははるかに楽に鶏頂山北東尾根上に達した。少しばかり心配していた風もなく、尾根上にもトレースはついているので元気百倍。釈迦ケ岳と御嶽山の写真を撮りながら、スノーシューにするかアイゼンにするか考える。ワカンの跡が目に付くので、そのままスノーシューで登ることにした。結論的にいうと、今日のコンディションならアイゼンの方が楽に歩けたであろう。
 あと100メートル登れば山頂で慣れた人には特別危険な箇所はないのであろうが、高所恐怖症の身にとっては左側(東南)を通過するときにはヒャヒャでピッケルで確実に足場を確保しながら進む。こんな場所が三箇所くらいあるも、その他は左右とも広いので問題なし(灌木の枝がザックにに時々引っかかるのが煩わしいが)。こんな尾根筋でも歩けるようになったのは場慣れしたお陰。途中からトラロープが目に付くようになったが、殆どが雪に埋まっていて今の時期は助けにならない。溝状トレースはよく踏まれているので、スノーシューでは全く沈みはなくスリップもなく着実に前進できた。灌木帯になり前方に鳥居が見えた地点で振り返って景色を楽しむ。会駒から日留賀岳方面が展望できた。鳥居を潜って神社の前に達すると鶏頂山の山頂に立てた喜び湧いてきた。
 スノーシューを外して身軽になって山頂からの展望を楽しむ。目の前に釈迦ケ岳・中岳・西平岳の稜線、前黒山越しに男鹿山塊、県境尾根、会駒燧ケ岳、日光連山と雪景色が素晴らしい。気温はマイナス5度と暖かく、ノンビリと50分も山頂に滞在するのは珍しい。

4 復路  アイゼンでも沈みなし鶏頂山頂き
 雪はよく締まっているのでスノーシューの必要性は全くないのでアイゼンを装着して下山することにした。スノーシューの重みから開放され、アイゼンが確実に効いて下りdも怖さは全く感じなかった。テントミータカさんのブログ(08年3月2日に登頂)(http://tenmitaka.at.webry.info/200803/article_5.html ) に見事に発達した雪庇の写真が載っているが、現時点ではあまり発達していないようである(ヒョットしたら見逃しかも)。弁天沼分岐(往路で尾根上に到達した地点)から先にもトレースはついているが、今の技量では釈迦ケ岳まで行く度胸も技量もない。何年か後に技量が上がって行けるようになるかも或いは加齢で足腰が立たなくなってしまうかも・・・どっちになるかな??
 ここまで下ってしまえば、特に危険箇所はなくひと安心。弁天沼そして大沼分岐までアイゼン歩きをしたが、沈みは全くない。大沼へは200メートルもないので、トレースはないがアイゼンのまま行くことにした。踝ないし脛までの潜りで我慢の範囲。約5分で大沼にたどり着く。大沼は全面凍結でテニスコート3・4面程度の広さ。鶏頂山が樹林越しに見えるが、何の変哲もない山に見えてガッカリ(見ないほうがよかった!!)。
 ルートに復して廃スキー場最上部に戻る。早朝に比べて女峰山が明るくなっているので再び写真を撮って、ゲレンデ跡のトレースをノンビリと下って行く。前方には樹林越しに会駒方面が見えたりする。往路どおりに枯木沼方面に向かうと樹林で日当たりが悪く、アイゼンでは踝程度までの沈み。往路のスノーシューのクランポン跡とは対照的。枯木沼地帯に入ると樹木がなくなり日当たりのせいで雪が締まり沈みもなくなる。
 弁天沼鳥居を過ぎると再びスノーモービルのトレース歩きでアイゼンと相まって楽な歩きとなる。荒海山あたりの県境尾根を見ながら下って鶏頂山荘で日光連山を見納めとする。スキー場入口には自分の車以外には見当たらなかった。今日は6時間しか歩かなかった。しかもトレース歩きで体力的には不完全燃焼。ぼちぼち長時間歩きをしておかないと、残雪期の萩平から小佐飛山・長者岳・鹿又岳の歩きに耐えられないぞ!!
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