ひとり山歩き304 : 西登山口から鶏頂山へスノーシューハイキングに行ってきました。予想外の降雪と強風により、鶏頂山直下で退却となりました。展望を楽しむことはできませんでしたが、今シーズン最初のスノーシュウイングで心地よい汗をかくことができました。
鶏頂山スノーハイキング(途中退却)
2007年12月(月)24日(月) 小雪
1 行程
ルートマップ(GPS)  
自宅(4:30) = メイプルスキー場入口(6:50/7:05) − 西登山口(赤鳥居)(7:10) − スキー場最上部(8:30/8:45) − 弁天沼(9:15/9:20) − 尾根出合(退却)(10:30/10:45) − 弁天沼(11:15/11:20) − スキー場最上部(11:50) − メイプルスキー場駐車場(12:45) − メイプルスキー場入口(12:50/13:05) = 自宅(15:05)

2 自宅 − メイプルスキー
 今年最後の山行は菅沼から白根山を考えていたが、天気が読み切れず諦めた。その代わりに日塩有料道路の西登山口(赤鳥居)から鶏頂山をスノーシューハイキングをすることにした。積雪期に日塩有料道路を走った事がないので、安全を考慮してカーブの少ない塩原側からアプローチすることにした。国道4号で矢板を目指したが、宇都宮から矢板まで濃霧に悩まされて、夜間視力の落ちた身にとってはノロノロ安全運転を心がけざるを得なかった。関谷の道の駅「湯の香しおばら」で身支度を整えて塩原方面に向かうとスキー場へと向かう車の列(先頭車が遅いため)に組み込まれ、ますます遅れる。
 日塩有料道路は除雪の上、交通量が多いので道路には積雪はなく、特に危険な場所もなかった。十数台の車列のうちハンターマウンテンスキー場より奥へと進んだのは自分を含めて2台。ハンタマを過ぎると交通量が少ないせいか、道路は薄っすらと白くなる。自分の前の1台はエーデルワイススキー場の駐車場に向かった。どうやらハンタマの方が圧倒的に人気があるらしい。更に先の西登山口(赤鳥居)の反対側の駐車場は積雪で使えない。仕方なしに200mほど先のメイプルヒルスキー場入に向かう。スキー場は廃業しているが、スキー場への入口付近は除雪してあるので、ここに車を駐めた。ザックを担いで西登山口に向かうと、鬼怒川側からスキー場に向かう車が何台も追いこして行く。道路の東側に赤鳥居を見る。ここが鶏頂山への西登山口で、02年10月にここから鶏頂山と釈迦ケ岳に登ったことを思い起こしながら、積雪量を調べる。

3 往路  降雪と積雪はたいしたことはなかったが、鶏頂山稜線の強風で退却  西登山口の赤鳥居
 登山道に薄く雪が付いて踏跡はないが、浅いV字型が残っているのでルートを外すことはない。カラマツ林の登山道を登るにつれて幾分かは雪が深くなるが、潜ってもせいぜい踝まで。登山口から30分ほど登った地点で足跡が突然現れ、鶏頂山方面に向かっている。カラマツ林が途切れてスキー場最上部が近づくにつれて風が強くなるとともに降雪も増えだした。先刻から続く足跡は踝よりは幾分深い程度だが、トレースを追うことで楽な歩きができた。スキー場最上部の広場に達した。天気がよければここから日光連山が見えるはずなのだが、吹雪いていて視界は100mもない。足跡はどこへ行くのか右にそれてしまった。すぐ先でテントを張った跡が残っていた(復路で確認)。
 ここからは踏跡がなく積雪も深くなることを予測してスノーシューを装着した。樹林の中の登山道は浅いV字型が残っているので、ルーファンには苦労しない。30mほど下ると、大沼入口の道標を見る。ここからは緩やかな登りに転じるが、スノーシューの沈みは最大で踝程度で楽に歩けた。桧植林から落葉樹林になると鳥居が見えて弁天沼に到着。写真を撮ろうと鳥居の前に向かうと多少吹きだまっていて膝まで潜る。写真撮影の際、後ずさりして転倒する。久しぶりにスノーシューを履いたの後ずさりは禁物ということを忘れてしまったようだ。弁天沼
 弁天沼から鶏頂山と御嶽山を結ぶ尾根上に出るには、地形図にはない西周りの登山道を進むことにした。登山道は浅いV字型が残っているのでひと安心。登るにつれて勾配は急になるが、登山道はなんとか追うことが出来る。登山道を追っている限りは、スノーシューの沈みは最大でも脛までだが、一旦ルートを外すと膝上まで沈み悪線苦闘する。降雪は少なくなったが風は相変わらず強い。今は樹林の中を登っているので音ほどではないが、尾根上に出たらどうなるであろうか、チョッと心配。必死に登っているので気温は−5度程度だが全然寒さは感じない。先週山王帽子山で指先の痛みが抜けなかったが、今日はインナー手袋を新品に変えてきたこともあって問題はなかった。ついに尾根上に達した。風は強烈で地吹雪が舞っている。弁天沼まではほぼ計画時間で歩けたが、弁天沼〜尾根上の所要時間は70分かかり計画の倍近くかかってしまった。
 ここから鶏頂山の山頂までは標高にして約110m、距離にして約300m、時間にすると一時間もあれば何とかなりそう。エネルギーを補給しながら、そんな心積もりをしていたが、風は止みそうにもない。青空は見えないが明るくなる兆しはあるのだが・・・意を決して山頂に向かい始めたが、すぐ先の痩せ尾根部分で強烈な風と地吹雪に危険を感じて退却を決断。昨年までは残雪歩きはよくやっていたが、年初からは厳寒の雪山を歩くようになった。少しでも危険を感じたら即退却することにしている。雪山では藪山での自分でも呆れるような頑張りはしないと決めているので、心残りはさほど感じない。

4 復路  廃業のメイプルヒルスキー場ゲレンデ跡を歩いて戻るメイプルヒルスキー場のゲレンデ跡
 往路で苦労した弁天沼〜尾根出合の間も下りは楽で、登りの半分で下れた。弁手沼からスキー場に戻りはじめたら、スキーを履いた単独行者が登って来た。一言二言まじわして分かれる。スキーも面白そうだ!! 道具をそろえるのにかなりの金がかかりそうだし、そんなことを考えていたら神様の顔に角が生えだした!! あっという間に大沼入口に着いてしまった。時間もタップリあるので行って見ようかと足を踏み込んだが、今日の天気では鶏頂山は見ることはできない、と思いなおしてスキー場への道に戻る。往路でつけた自分の踏跡やスキーのトレースを利用して苦労することもなくスキー場最上部に戻った。
 天候は回復の兆しはあるが相変わらず小雪がチラついている。このまま赤鳥居に戻ったのでは、面白くない。折角手にいれたGPSの活用訓練をすることにした。登山道は通らずに、メイプルヒルスキー場のゲレンデ跡を通って直接駐車地に戻ることにした。GPSの目的地を出発点であるメイプルヒルスキー場入口に設定して西へ下りだす。スキー場内を歩くのだから、下へ下へと歩けば、どう間違ってもスキー場入口にたどり着くのだから気楽なものだ。GPSの地図やコンパスを見たりしながら、歩き易い所を適当に下って行く。リフトは撤去され、所々に照明塔の残るゲレンデは藪化している。スノーシューでも脛までは潜り緩やかな下りだが、けっこう労力を要する。GPSを覗いては時々方向を修正する。やがて下方にスキー場のハウスが見えると後方に鶏頂山が窺えるようになった。無人のハウスと駐車場を抜けるとスキー場のゲートが見えて、自分の車を見ながらスキー場入口に無事到着。
 今日は天気予報はあたっているのだが、高原山付近は想定外の降雪・・・冬山の天気は読むのが難しい。鬼怒川温泉経由で家路につき、今市まで戻ってくると男体山は山頂部に僅かにガスかかるだけ。今日は奥日光の方がよかったかな?? 
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