ひとり山歩き280 : 湯西川の安らぎの森付近を流れるヌーグラ沢から左岸尾根に登り、県境尾根経由で安ケ森峠・安ケ森山を歩いてきました。ヌーグラ沢左岸尾根はシャクナゲ薮の連続ですが、県境尾根出合から安ケ森山までは薮は薄く踏跡を追うことができました。安ケ森山からは360度のパナラマを楽しめました。
ヌーグラ沢から県境尾根〜安ケ森山(1353)
2007年5月21日(月) 快晴
1 行程
ルートマップ 
自宅(2:20) = 安らぎの森駐車場(4:20/4:35) − ヌーグラ沢林道終点(4:55) − ヌーグラ沢左岸尾根取付き(5:15) − 同尾根出合(6:15) − 1197ピーク(6:45) − 県境尾根出合(1210ピーク)(7:15) − 1294ピーク(7:45) − 安ケ森峠88:35/8:50) − 1221ピーク(9:10) − 安ケ森山(9:50/10:20) − 安ケ森峠(11:00) − 安らぎの森駐車場(12:20/12:30) = 自宅(14:50)

2 自宅 − 安らぎの森(湯西川)
 栃木・福島県境尾根の1549ピークから安ケ森山の間を歩きたいのだが日帰りは無理。今週末に桐生24h・100kmウォークを控えているので、この間は二回に分割することにして、今回は短時間で済ませるべく、ヌーグラ沢を詰めてその左岸尾根に登り、県境尾根を安ケ森山まで歩くことにした。
 スタートは先週の枯木山と同様に湯西川の安らぎの森駐車場とする。駐車場に着いたときには丁度明るくなり、支度を整えて直ちにスタート。

3 ヌーグラ沢 − 県境尾根  ヌーグラ沢左岸尾根はシャクナゲ薮ヌーグラ沢出合のシャクナゲ薮
 駐車場から白滝沢林道を北西に進み、2・3分で右手に林道が分岐する。これがヌーグラ沢林道で、地形図には最初の二俣で林道は終点となるが、第二の二俣の先まで続いている。最初の二俣即ちヌーグラ沢林道終点までは落石が多い。林道は最初の二俣の右岸へと続き、5分ほど進む県境尾根出合の笹薮と左岸に渡る。このあたりからは林道は薮化しているが踏跡を追うことができる。次の二俣の先にも林道は続いているが、数分の歩きで林道跡は消えて薄い踏跡を追う。ヌーグラ沢左岸尾根の1197ピークへの枝尾根を登るつもりだったが、途中で灌木薮が密になり進みにくくなった。仕方なしに計画より手前の枝尾根を取付きとした。
 カラマツ林の尾根は細く急勾配で灌木薮が煩わしい。薮にしがみ付きながら高度を稼ぐと、尾根上はシャクナゲに覆われだしたので、右手の斜面を登った。尾根形が消えてシャクナゲを掻き分けて登りつめると三角点1210.9ピークの北鞍部付近で
ヌーグラ沢左岸尾根に達した。県境尾根に向かって進みだすとシャクナゲ薮はほぼ連続しているが、獣道が連続していて大した抵抗にはならないのが幸い。シャクナゲのほかにイヌツゲ、ヤマグルマ、ツツジが時々姿を現す。尾根上の大木は何年も前に切り倒されたようで古株となっていた。30分ほどでシャクナゲの1197ピークに達した。枝の隙間から県境尾根と太郎山〜大真名子山が確認できた。更に30分で県境尾根(1210ピーク)に到着。

4 県境尾根 − 安ケ森山  栃木・福島県境尾根では薮がもっとも少なく歩き易い
 
県境尾根はヌーグラ沢左岸尾根とは異なり、薮の中心は低いミヤコザサとなる。時にはシャクナゲも現れるが無視できる程度。比較的明瞭な踏跡が続き、里山歩きの感じで歩ける。3種類のテープを見かけた。このあたりを結構歩く人はいるようだ。先週、枯木山への途中で歩いた県境尾根には1549ピークで赤テープを見かけただけだったが・・・この周辺には名のあるピークがあるわけではない。何を目的に歩いた人なのだろうか。自分みたいに特に目的もなく、尾根があったら歩いて次郎岳(安ケ森山から)見たいという人?? 
 県境出合から小ピークをひとつ越した次の1294ピークは薄いシャクナゲのピークで展望はないが、主三角点と思われる標石を見た。次の小ピーク(1270)からは方向を北東から東南東に変えて緩やかな下りとなる。途中で太郎山から女峰山あたりが展望できた。福島側にも目に付くピークはあるのだが、山名は分からなかった。安ケ森林道の擁壁の一部を下方に認めたら、すぐに安ケ森峠に下りついた。安ケ森山に備えてエネルギー補給をしながら小休憩。
 コンクリート擁壁の切れ目から薮にしがみ付きながら数メートル高さの尾根に登ると登山道と見紛う明瞭な踏跡がある。難なく最初のピークに達する。この先はやや薄くなるが踏跡は続き、途中で右手に高原山、前方に安ケ森山を垣間見ながらの歩きとなる。最初のピークから10分ほどで1221ピークに達した。ミヤコザサが多少生えている程度で特筆することは何もない。 
 このピークを過ぎると緩やかな登りとり、薄い踏跡は左(北)手に続いている。徐々に勾配はまして、標高1300を超えると急斜面の登りとなり、薄い踏跡は何本にも別れる。薮はないに等しいのでどこでも歩ける。山頂直下で岩があり左手から登りきると全展望の安ケ森山の山頂だ。県境の名ある山としてはあっけなくついてしまった。今日歩いた部分は栃木・福島県境尾根では薮の少なくもっとも歩き易すかった。
 05年6月(ひとり山歩き206)に芹沢から南尾根を登って以来の訪問となる。その時に比べたら山頂部のミドリがまだ少ない感じがする。北東に次郎岳への稜線(荒海山は隠れて見えない)、南東には高原山、日向倉山、持丸山等、南西には白根山から女峰山の日光の山々、明神ケ岳、高倉山等、北西に真っ白な会津駒ケ岳が展望できる。山名板は山部3D、M大、下館岳友会等。

5 下山
 安ケ森峠までは往路を辿り、峠からは舗装道の安ケ森林道を下る。途中で車3台、バイク1台に出合う。福島側からの追い越しは1時間20分の間に皆無。福島側は無舗装だから、他に廻ってしまうのかしら?? 今日は林道歩きを含めて8時間で、物足らないが週末の耐久ウォークの足慣らしだから仕方ないか。
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