ひとり山歩き128 : 西方町の岡集落から大倉山に登り、谷倉山まで尾根歩きを楽しんできました。今年の初山行として、楽な尾根歩きをしようと計画したのですが、予想以上の岩・薮・アップダウンに悩まされました。一気に正月太りも解消してしまいました。
西方町の大倉山〜谷倉山尾根歩き
2004年1月5日(月) 晴れ
1 行程
自宅(5:50) = 西方町小沼集落(6:50/6:55) − 登山口(岡集落)(7:20/7:25) − 320ピーク(8:15/8:20) − 大倉山(9:05/9:30) − 478ピーク(10:30/10:40) − 500ピーク(11:45/11:50) − 谷倉山(12:30/12:50) − 493ピーク(13:10) − 採石場前(13:35) − 小沼集落(14:25/14:35) = 自宅(15:15)
2 自宅 − 登山口大倉山(中央) 左は登山口  (西方町岡集落)
 今年の初山行は、正月で鈍ったからだを回復させるために楽な山を選んだ。自宅から近くて、距離の短い尾根ということで、西方町の大倉山から谷倉山までの尾根歩きを計画した。
 周回コースとなるので、車の回収が問題となる。適当な駐車場所を探すために、家を早めに出て、西方町に向かう。登山口の様子を探って、真上集落の先にある採石場まで車を走らせ下山地の様子を見る。後戻りして小沼集落の西外れの町道の肩に車を駐める。登山支度をして登山口の岡集落を目指し、高齢者生産活動センター(?)のすぐ先の尾根先端を登山口とする。
3 登山口 − 大倉山  自然林の尾根には踏跡が続いていた 登山口と山頂直下に石祠
 町道から篠竹の多い斜面に取り付く。三四分で自然林の尾根にたどり着くと、そこには薄い踏跡が北西に向左:登山口付近の石像と石祠 右:大倉山直下の石祠かっていた。ブッシュを掻き分けながら進むと、道端に石像と石祠に出合う。この踏跡は落葉で隠れているが、北西の大倉山に向かっている。最近はここを通る人はいないようで、コナラを中心とした自然林の中にブッシュがはびこっている。高度が上がるにつれてブッシュが少なくなったので助かった。その代りに岩が目立つようになる。岩稜の尾根を進むと、鹿沼市街が望める320ピークに達した。
 320ピークからは岩はなくなり、緩やかにアップダウンを繰り返しながら高度を上げてゆく。西に谷倉山とその山頂にアンテナ塔が時々見える以外に展望はない。途中で右側が伐採地を通過したが宇都宮方面が見えただけ。この尾根は殆どが自然林で時々植林に出合うが長くは続かない。再び岩のゴツゴツした所を登ってゆくと、石祠が祀ってあった。この山は信仰の山のようで、踏跡が麓から続いているのが頷ける。ここから三分程で三角点が設置されいる大倉山の頂上である。山名板は裏にKA 97.2.15 と記入されたものが一枚。山頂は自然林の中で、東側に宇都宮から上三川方面が見えるだけ。
4 大倉山 − 谷倉山  尾根は岩・薮・アップダウンが思ったより多く難儀する粟野街並みと三峰山 (478ピークの手前から)
 大倉山から谷倉山への第一ポイントの478ピークまでは概ね西に進むことになる。しかし、山頂直下の斜面は急勾配、しかも樹木が邪魔して尾根が見えない。真西に方向を定めて、急斜面を立木に伝わりながら降下する。30m程下ると、右手が桧植林になり尾根らしくなってきた。80m程下った鞍部で、北東に古賀志山を樹間にチラット見て登りになる。ここからは右は植林、左は自然林の境目を進む。小さなピークを越すときに堆積した落葉で滑って登りづらいが、踏跡のような獣道が続いているのでこれを追う。大岩の僅かな隙間をうまく巻いて通っているのには感心する。鞍部から三つ目は北から北西にかけて開けていて展望がよい。遠方は霞んではいるが男体山から皇海山、近くは横根山・石裂山等の前日光の山々を楽しめた。これがあるから低山の尾根歩きも捨てたものではない。このピークから方向を西から南西に変えて、次のピークに向かう。鞍部から大岩を巻いて登ると第一ポイントの478ピークである。478ピークはあまり展望がよくないが、赤白送電塔の鳴蟲山と直下に粟野の街並み、南西には目指すアンテナ塔の谷倉山が見えるだけ。
 第二ポイントの500谷倉山 (478ピークから)ピークへは、予想以上にハードな尾根が続く。尾根は岩が多く歩き難い。更に悪いことには顔面に当たるブッシュに悩まされる。時には大岩が現れ巻いて進むのに骨がおれる。下りきってしまうと、右植林、左自然林に戻り、障害物が少なくなって歩きやすくなる。鞍部から少し登ると、植林の緩やかな登りとなり、やっとひと息つける。向きを南西から南に変えて少し登ると第二ポイントの500ピーク。ここは植林の中で展望はない。
 500ピークからは植林の中の歩きとなり、障害物もなくノンビリと歩ける。右一帯が伐採地となり、右から北尾根に出合う。この伐採地からは前日光の山々が一望できる。振り返ると大倉山も展望できた。ここで出合う北尾根には電線ケーブルと巡視路が粟野町から登ってきている。この巡視路を南に進むと数分でアンテナ塔の真下に達する。ここが谷倉山の頂上なのだが、三角点が見つからなかった。大倉山と同じ山名板がアンテナ塔西側のヤブの中に見れた。山頂からは展望は全くない。日向でエネルギー補給をして下山にかかる。 
5 下山
 西方町に下るには、地形図の破線は残っていたとしても谷下りなので最初から考慮外。493ピークから採石場前に下るべく、処々に赤テープのある植林の踏跡を南下する。山頂直下の破線は案の定認められなかった。今までの経験からすると、マイナーな山地の破線は消滅していることが多い。
 鞍部から登り返すと493ピークで、ここから東に尾根が派生しているのでこれを下りに用いる。植林の中を何の障害物もなしに緩やかに下る。植林は展望もなく、ヤブ等の障害物もなく面白みがないが、疲れているときに下山に用いる場合は楽でいい。あっという間に採石場の前に飛び出す。
 ここからは駐車位置までは舗装道歩きとなる。採石場から駐車位置までは約4kmで、途中で峠を越すので足取りが重い。今日は、楽な山歩きと思っていたが、意外にハードでいい汗がかけた。
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