ひとり山歩き125 : 百川林道ゲートから谷倉山に登り、北西尾根を歩いて来ました。尾根の最北西から百川林道に下って、ゲートに戻りました。北西尾根の一部は東電の巡視路と重なり、、横根山、地蔵岳、尾出山も見えて気持ちよく歩けました。
谷倉山から北西尾根歩き
2003年12月10日(水) 快晴
1 行程
自宅(4:50) = 百川林道ゲート(7:00/7:30) − 谷倉山(8:35/8:45) − 571地点(9:25) − 783峰(百川林道終点)(10:35/10:45) − 824点(11:25/11:30) − 百川林道出合(11:50) − 百川林道ゲート(12:55/13:05) = 自宅(14:25)
2 自宅 − 百川林道ゲート谷倉山(伐採地から)
 谷倉山から尾出山へ尾根伝いに行って見たいと以前から思っている。今の時期は日没が早いので、春先に挑戦してみたい。その偵察を兼ねて、先ずは百川林道ゲートから谷倉山に登り、北西に尾根を歩き、2.5万分の一地形図(中粕尾)の824基準点の手前の破線を南に下り、破線と実線を歩いてゲートに戻る、ことを計画した。
 栃木市尻内町から県道32号と199号線を進み、上永野に向かう。与州平の寺沢橋(尾出山登山口入口を左に見て、約4km進む(尻内から約20km)とゲートに行き当たる。ここが百川林道ゲートで、その右手前の駐車場に車を駐める。帰り道を探るために少しばかりゲートの先まで偵察を行って、駐車場に戻る。 
3 ゲート − 谷倉山  途中から踏跡なくなり、尾根に取り付く  山頂からの展望はない
 ゲートの手前に11号橋があり、右から沢が流れ込んでいる。ここが地形図の破線のス谷倉山頂タートポイントで、今日はここから登ることにする。杉植林の小沢の左岸の踏跡は杉の落葉や枯れ枝で薄くなっているが、何とか分かる。倒木を避けて、何度か沢を渡り返しながら登ってゆく。約20分、標高にして約100mも登ると、踏跡が分かり難くなってきた。どこかでは尾根に取り付かねばならないので、谷が深くなる前にと右手の急勾配の尾根に取り付いた。
 立木の助けを借りながら15分程でかん木の多い尾根にたどり着いた。呼吸を整えながら振り返ると、急峻な尾出山が雑木の枝越しに見えた。この薮の多い尾根を左(北東)へ登る。周辺が植林なのに何故このあたりは雑木なのか、すぐに理解できた。勾配がきついので植林できないのであろう。更に、十数分(標高50m程)登ると、一部に雑木を残す檜植林となる。標石のある小ピークを越して進むと、明瞭な踏跡が山腹を巻くように続いていたが、これを無視して進むと檜植林の谷倉山の頂上に達した。頂上には三角点と二枚の山名プレートが地面すれすれに取り付けてあった。予想通り展望は全くない。
4 谷倉山から北西尾根へ  東電の巡視路と一部重なる  百川林道が783峰まで伸びている
 地形図の破線が横切っている571基準点目指して、山頂から北西に進み始めると、すぐ先に幅広の作業道が見えた。先が長いのでこれを無視して北西尾根を下り始める。尾根は植林のため薮は少ない。所々に霜柱が見える。気温をチェックしてみると零℃で、霜柱も頷ける。風がないので寒さを感じないばかりか、小生にとっては暑くも寒くもなく山歩きには快適に感じる。途中で720、尾出山(289号鉄塔から)700、660の小ピークを越しながら下ってゆく。植林ながらも所々雑木が混ざるので、左に尾出山、右に横根がチラチラする。多少間伐材が放置されているが歩行の障害とはならない。地形図の571地点である鞍部には左から踏跡が認められた。右側はどうなっているかチェックしたが不明瞭であった。
 鞍部から登ること約100mで右手が伐採地となる。振り返ってみると谷倉山とその左に宇都宮市街と古賀志山も見えた。伐採地から北西に進むと、踏跡が明瞭となり、所々プラスチックの土留めが設置されている。東電の送電塔巡視路であることがすぐに判明。750ピークの直下で南いわき基幹289号鉄塔の下を通過する。ここはカヤトで間近に尾出山が見える。この先も東電の巡視路は続き、最初は道の両サイドだけが落葉樹であったが、やがて全体が落葉樹林となり、落葉の上をサラサラと歩くのがとても気持ちがよい。
 更に進むと290号鉄塔に達する。ここからは横根山と尾出山から北東への稜線が見渡せる。鞍部から筑波山(中央薄く) (291号鉄塔から)登ってゆくと完全に雑木林となり横根山、地蔵岳と下に上粕尾集落を見ながらの尾根歩きが楽しめる。左手に291号鉄塔が見えるや、林道がつながる広場に達した。広場の端に百川林道終点の標識が立っていた。この広場付近が783基準点の峰だが、林道で削られてしまい、ピークが不明瞭。
 783峰付近は尾根が削り取られていて歩けない。仕方なしに林道に沿ってしばらく歩く。鉄塔292号付近からは南東に筑波山が空に浮いて見えた(栃木の山から見るとこのように見えることが多い)。林道はドンドン下ってゆくので、再度尾根に戻り、地形図の下降点を探してながら進む。東電の巡視路はなくなったが尾根には踏跡が続く。地形図の下降点は見つからず、基準点824付近まで行ってしまった。今日は計画どおり、ここから引き返すことにした。 
5 824点 − 林道百川林道ゲート  11号橋の手前右が登山口ゲート
 地形図の下降点付近まで戻って、植林の急斜面を直下降する。立木から立木へ伝わりながら10分の下降で、林道の折れ曲り点にたどり着いた。ここはちょっとした広場になっていて、北隅には送電鉄塔293号への巡視路がついていた。
 ここからは地形図の破線と実線に沿って下ってゆくのだが、全線が百川林道で、所々簡易舗装のあるしっかりした道である。荒れたところはなく、あまり使われていないようである。地形図では途中から沢沿いの道になっているが、最初から沢沿いとなっている。地形図に記入された青線(川、沢)の定義はどうなっているのかしら、など考えながら歩いていたらゲートに到着した。
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