ひとり山歩き98 : 山歩きを始めて丁度2年が経過したので、山歩きの出発点である男体山に登ってきました。2年前の初登頂に比べて天気が良かったのと、その間の経験で余裕の山歩きができました。昨年10月に四阿山で出逢った熊本からの夫妻と偶然再会したのも感激でした。
男体山登山 中宮祠から志津へ
2003年5月30日(金) 快晴
1 行程
自宅(3:50) = 中宮祠(5:20/5:30) − 四合目(6:20/6:25) − 八合目(7:40) − 山頂(8:20/9:00) − 志津小屋(10:30/10:35) − 志津乗越(10:40/10:55) − 太郎山分岐(11:20) − 三本松BS(12:15/12:43) = 中宮祠(13:00/13:10) = 自宅(15:05)
2 自宅 − 中宮祠  山歩きの原点である男体山へ2年ぶりに三本松から見る男体山
 一昨年5月29日に男体山に登ってから山歩きが始まった。丁度2年経過したので、山歩きの原点である男体山に登り、第3年目のスタートとする。前回は中宮祠からのピストンであったが、今回は中宮祠から登り、志津乗越へ下りることにした。
 奥日光方面には何回も行っているが、今回は昨年の8月以来、本当に久しぶりである。中宮祠の登拝口の開門にあわせて家を出たつもりであるが、チョット早すぎたようである。門はまだ閉まっている。体が山に登る気になってしまっているので、とても開門までは待てない。隣の熊本ナンバーの車も無人となっているので、門の横手から登山道に入り込む。 
3 中宮祠 − 山頂  熊本からの夫妻と偶然再会  快晴に景色を堪能
 登拝門奥の石階段と丸太階段をほんの僅か登ると、一合目遥拝所でここの鳥居を潜る。ブナ、コナラ等の雑木林の中の根の張り出した道を急登する。道の両サイドの比較的細い木にはプラスチックのネットが被せてある。これは鹿の食害から守るためなのかな?よその山ではこれほど大規模に設置されいるののを見たことがない。こんなことを考えてながら登っているうちに三合目に着いた。ここから四合目まではアスファルトの工事道路を登ることになる。三合目までの急登で一汗かいたので、東西に折り返しながらの登九合目付近から見下ろす中禅寺湖 (奥中央に皇海山)りはノンビリ歩けた。鳥居のある四合目にたどり着くと、登山道を夫婦が登って行くのが見えた。中禅寺湖と半月山を見ながら小休止。
 四合目の鳥居を潜ると、鉄パイプの設置された急な山道になる。窪んでいたり、岩がゴツゴツと厳しい登りが続く。先行する夫婦に追いついたので、話をしてみると熊本から10日の予定で来て今日が最終日とのことであった。話しながら登って行くうちに、昨年の10月3日に四阿山で出逢ったことをお互いに思い出す。奇遇に驚く。
 Y氏夫妻に先行して、相変わらず厳しい道を登って行くと、小さな避難小屋のある五合目に達した。このあたりからガレ場で樹木も切れて、振り返ると中禅寺湖の眺めが素晴らしい。振り向くと中根名草山方面を山頂から見る (左奥に至仏山、右奥に燧ケ岳)禅寺湖がとても美しい。五合目の上から八合目まで続くガレ場(観音薙)と分かれて針葉樹林の中の迂回路に入る。根の張った道をジグザグに急登すること約10分で迂回路から開放され、再びガレ場の直登になる。後の景色が素晴らしい。前回ガスで見えなかった分まで楽しむ。七合目避難小屋を通り越し、岩の多い樹林帯を更に登って、鳥居を潜ると少し上に滝尾神社の祠が祀られている。ここが八合目である。
 八合目を過ぎるとコメツガとダケカンバ林の赤茶砂礫の道となる。このあたりまで登ると勾配は緩やかになってくる。やがて土留め丸太の設置された道の途中に九合目の標識があった。九合目からほんの少しで左手が開けて皇海山奥白根山あたりの景色を眺めながら砂礫のザレ場を登りきると、男体山山頂である。
 山頂には既に十数人のグループが奥宮社務所周辺にたむろしていた。山頂は風は強いが汗をかいて登ってきたのでとても心地よい。大国主命像の傍に設置された方位盤で山座同定をする。富士山こそ見えなかったが、360度の展望素晴らしい。至仏山燧ケ岳津駒ケ方面はまだかなり雪が残っていて印象的。
 熊本からのY氏夫妻が下山するので、「二度あることは三度ある。何処かの山でまた逢いましょう」と別れの挨拶をする。 
4 山頂 − 志津 − 三本松  残雪僅かあり 窪みやぬかるみで表登山道より条件悪い
 東から北へ巻くように下り始めると残雪が少し目に付く。帰りにバスに乗るのでズボンを汚してはとスパッツを着けて、ダケカンバ、コメツガ林の笹道を下る。表側では中禅寺湖を時々振り返って見ながら登ったが、こちらは太郎山大真名子山女峰山を見ながら下るのも気持ちがよい。山頂から見る太郎山
 この気持ちよさも永くは続かない。前方の山が樹林に隠れ、道はザレたり残雪あり、泥濘ありで足元の注意が必要となる。標高2300m位で道端にシャクナゲの群生を見る。もう暫くすると目を楽しませてくれるだろう。標高2200mで薙の頭に出る。ここからは金精山から根名草山その奥に燧ケ岳も見えた。更に下ると、窪んだ道が多く、残雪が融けきっていないので下がゆるくて歩き難い。膝下は泥だらけとなる、スパッツを着けたのは正解であった。中宮祠から登ると標高差は約1200m、志津側から登ると約700mだが、こんなコンディションでは中宮祠から登る方が楽な感じがする。
 標高約1900mで三合目の標識、約1800mで一合目の標識を見た。その他は見落としたのか、それとも朽ちてなくなってしまったのか不明。三合目を過ぎると勾配はぐっと小さくなり、道も乾いて歩きやすくなった。一合目から10分強の下りで、志津小屋に到着。小屋の手前に石像、小屋の隣りにはニ荒山神社志津宮が祀られている。いつの日にかお世話になることもあろうかと、中を覗いてみたがこぎれいに整頓されていた。小屋からほんのひと歩きでで志津乗越に到着した。車は5台しか目に付かなかった。途中で出会った人は全部で10人位。先週の九州の百名山と比べ、思ったより登山者は少ないように感じる。
 これから三本松までアスファルト道を歩くので、スパッツを外しウォキングシューズに履き替えて歩き出す。太郎山から新薙経由で下山し、光徳駐車場まで歩いた経験から目標を90分とする(バスの時間も考慮して)。最初は男体山、太郎山、大真名子山等を見ながら歩くが、太郎山がとてつもなく高く見える。こういう時は疲労が堪っているのであろう。段々樹林で視野から消えて黙々と歩くだけ。太郎山分岐をかなり過ぎると、カラマツ林となり次いでミズナラ林となる。このミズナラ林を抜けると三本松と光徳のT字路となる。何も考ええずに左の三本松への道を進むと、すぐにロープが張ってある。危険との赤布がぶら下がっている。これは自動車の通行を禁止するためのものなのか。歩行者まで規制しようとしているのかは不明。立派な指導標は設置されているが、掲示はなかったようである。目標の時間内に三本松BSに着きバスの時間まで多少の余裕があったで男体山の写真を撮る。 
5 三本松 − 自宅
 バスで中宮祠まで戻り、登拝口によって事情を話して登拝料を払う。開門時間は6時とのことであった。第一駐車場に戻るとたったの4台しか停まっていなかった。
 観光シーズンでないせいかイロハ坂でバスのノロノロ運転に遭わずに快適なドライブ。昼間でこんなに空いているのは初めての経験。三年目のスタートが無事にきれた。今年も元気にあちこちの山に出かけ大いに楽しもう!
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