ひとり山歩き93 : 九州遠征の初日に開聞岳に登りました。生憎の曇り空で景色を堪能することはできませんでしたが、鬱蒼とした樹林の中の山登りを楽しみました。
開聞岳(922m)
2003年5月19日(月) 曇り
1 行程
自宅(5/17,14:00) = 東京有明FT(19:10) 〜 門司港(5/19,5:00) = 開聞岳2合目登山口(9:20/9:40) − 5合目(10:30/10:35) − 7合目(13:15) − 山頂(12:05/12:35) − 2合目登山口(14:00/14:30) = かいもん荘(14:50/15:30)  霧島山(ひとり山歩き94)へ続く
2 自宅 − 開聞岳登山口かいもん荘付近から見る開聞岳
 昨年の5月に引き続き、昔の仕事仲間との親睦ゴルフで松山に行くことになった。昨年は親睦ゴルフの前後に剣山・石鎚山と大峰山・大台ケ原山に登った。今年はゴルフの前に九州の百名山(開聞岳、霧島山、阿蘇山、久住山、祖母山)と帰りに鳥取の大山に登ることにして二ヶ月前から準備にかかった。
 広範囲に移動するにはどうしても自動車が必要なので、昨年同様に往路はフェリー、復路は高速道と欲張った計画を立てた。東京有明から門司まで33時間の船旅となる。乗船中は本を読み、特に退屈することもなかった。
 門司港からは九州高速道・指宿スカイラインで快適なドライブ。開聞山麓ふれあい公園駐車場を通り越して、看板に従って2合目登山口付近の駐車場を目指す。看板に従って登山口付近にたどり着くと、登山者はどこそこの駐車場を利用ください、と不親切な表示。やむを得ずに登山口付近の路肩に駐車する。必要な荷物をリュックに積めて登山口へ向かう。
3 開聞岳登山2合目登山口  鬱蒼とした樹林帯歩きから潅木帯の岩登り 
 鬱蒼とした雑木林の窪んだ道に入ってゆくと、10分も経たないうちに下山者に出会う。通常は早朝に登山を開始するので、自分の姿を見たような気がする。2.5合目では左に開聞山麓自然公園の道を見送る。3合目、4合目と標識が設置されているが、このあたりは鬱蒼とした樹林の中の小岩あり、窪みありの道を殆ど同じ勾配で登って行く。樹木の名札が設置されているが、あまり馴染みのない名前なので覚えられない。4合目辺りからは窪みの道からは開放される。高度を上げてゆくと海側が時々展望できるが、残念ながら霞んでいて遠望は利かない。時計回りに右へ右へと少しずつ回り込んでいるのを感じるようになると、東の海側が開けた5合目に達する。霞んでいても長崎鼻あたりまでは見通せた。
 5合目から6合目に進むと、はっきりと右へ右へと巻き込んでいるのを感じる。道は小岩で凸凹が多い。樹林の様子が栃木とは異なり南国の感じがする。あたかも熱帯植物園の中を歩いて入るような気がする(喘ぎながら登って行く点が異なるが)。ぼちぼち下山者開聞岳山頂とのすれ違いが多くなる。標柱のある7合目は樹林の中なので素通りする。
 7合目を過ぎると、すぐに左側が開ける。遠望が利かないのが残念!条件がよければ素晴らしい展望が得られるのであろうに。道筋は岩がゴツゴツして歩き難くなるが、木製の階段が処々に設置されている。この辺りからはひきりなしに下山者に出会う。仙人洞を越すと向きは西から北へとドンドン変わってゆく。9合目を過ぎて、大きな岩のところから木階段を登る頃には山頂が見え出す。ゴツゴツした岩の間を登って行くと、上の方から談笑する声が聞こえてくる。残り52mの標識からは岩場を急登すると開聞岳山頂に到着した。
 山頂には20数人のグループが下山前の記念撮影中で山頂の中心部に近寄れない。幸いすぐに下山して行った。残ったのは私と一組の夫婦だけで静寂となった。池田湖、長崎鼻と直ぐ下の海岸線が見えるだけで、全く遠望は利かない。残念だが、雨に降られなかっただけでもよしとしよう。
 すぐには遠望が利くようになるとは思えないことと、これから霧島山に向かわねばならないので、下山にかかる。下りでは三組の登山者に出会う。低山とこの時間帯を考えるともっと多くと出会ってもよさそうだが。鬱蒼とした樹林帯の道で薄暗いので午後の登山は避けているのであろうか。
 2合目登山口付近の車に戻り急いで着替えて、開聞岳東の川尻温泉かいもん荘に向かう。汗をかいたあとの温泉で元気を取り戻す。 霧島山(ひとり山歩き94)に続く
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