ひとり山歩き90 : 栗山村の月山と夫婦山に登ってきました。アカヤシオの開花は遅く、月山の山麓でやっと開花というところです。夫婦山では大好きな藪こぎが楽しめました。
栗山村の月山と夫婦山
2003年4月28日(月) 晴れ
1 行程
自宅(4:25) = 栗山ダム駐車場(6:15/6:25) − 月山登山口(6:40) − 月山(7:20/7:55) −バーベキュー広場(8:25) − 栗山ダム駐車場(8:35) = 夫婦山登山口(第4ゲート)(8:50) − 夫婦山(10:05/10:25) − 大岩(10:35) − 夫婦山登山口(11:05/11:15) = 自宅(13:20)
2 自宅 − 栗山ダム夫婦山(月山登山道から)
 栗山村の月山と夫婦山はアカヤシオと山ツツジがそれぞれ有名である。月山のアカヤシオは通常ゴルデンウィークの後半が見頃とされている。昨年の今ごろはアカヤシオが満開だったらしい。今年は見頃には早いと思いつつ出かけてみることにした。
 県道23号線の日蔭BS付近で日蔭牧場の看板を見て、左折(南へ)して舗装された道路を登って行く。左折して約4km地点の第4ゲートが夫婦山登山口となる。車を停めて様子を見ると、藪が酷そう。この時刻(6時頃)に夫婦山に登ると、ずぶ濡れになること間違いない。月山を先に登ることに方針変更して、2km先の栗山ダムサイトに向かう。第4ゲート先のトンネル通過すると、すぐに左手にダムサイトの駐車場に到着する。
 先着2名あり、大きな三脚を担いで出かけるところであった。駐車場は広く、南西の景色が素晴らしい。赤薙山と六方沢橋が展望できる。
3 月山  期待のアカヤシオはまだまだ先 バーベキュー広場周辺でやっと開花バーベキュー広場付近のアカヤシオ(後は月山)
 栗山ダムの南側から月山に登るべく舗装道を南西に進むと、月山山麓のバーベキュー広場あたりにアカヤシオが部分的に開花しているのが見える。時期的に早すぎたことを知る。分岐を左に折れダムに向かう。ダム入口のゲートは閉ざされていたので、やむを得ず乗り越して進む。ダムに沿って200mも進むと、月山登山口に達する。
 登山口の分岐を右に進むとすぐに笹道になる。山頂方向に南に延びる尾根に取り付く。踏跡には枯れ枝が堆積していて歩き難いが暫く我慢をすると、稜線に達して歩きやすくなる。標高1150mあたりでアカヤシオがぼちぼち咲いていたが、山頂まで続くツツジはやっと蕾を持ったところである。全面開花までにまだ時間がかかりそう。
 尾根は所々で笹っぽいところがあるが、特別に問題となるところはない。赤薙山やすぐ傍の夫婦山が見渡せるし、振り向けば栗山ダムも見渡せて、退屈することはない。これでツツジが満開になっていたら申し分ないのだが。
 何の苦もな月山頂上月山頂上に達した。山頂は三等三角点と石祠のある小スペースだが、展望は360度である。西から北にかけて日光連山(赤薙山が中心で、男体山と女峰山は一部)と田代山〜荒海山の連なりが眺望できた。東の高原山は逆光でハッキリしなかった。南側は春霞でよく見えないのが残念。すぐ傍に夫婦山が見えるのはいうまでもない。
 復路は少し戻って西に延びる尾根を下って、バーベキュー広場に下りることにした。この尾根は痩せているが周辺がツツジだらけなので恐怖を感じるような道ではない。往路の踏跡よりはしっかりしている。途中で、二組の登山者に出会った。どうやらこの尾根筋がもとっも歩かれていると推測する。標高1100m位になるとアカヤシオがぼちぼち開花していた。バーベキュー広場に下りて周りを見渡すと、やや赤味を帯びていた。広場で三脚を広げ写真を撮っていた人もぼやいていた。
 駐車場に戻る途中で、アカヤシオ見物にきた人たちに出会ったが、みんな冴えた表情をしていなかった。駐車場に戻ると車は10台位止まっていた。登山準備の人を横目に、そのまま車に乗り込み夫婦山登山口を目指す。 
4 夫婦山  登りでルートを東にとり過ぎて強烈な藪こぎ ヤマツツジと笹に悩まされる 夫婦山山頂
 舗装道の最高点である第4ゲート付近に車を停めて、早速牧場の有刺鉄線の外側の踏跡に入る。カラマツ林の踏跡を北に進むとブッシュに悩まされる。ブッシュがなくなると今度は膝くらいの笹に悩まされる。この時点(9時)では笹が乾いているが、早朝だったらずぶ濡れ間違いなし。月山と順番を変えたのは良かった、など思いながら歩いていると踏跡を外すことが多い。カラマツ林を過ぎて雑木林になるも、ガイドブックにある三本松のある牧草地につかない。どうやら登山道よりも東側を歩いているようである。
 ヤマツツジの密林の中に入り込んでしまったようで、枝に遮られて進むのに骨が折れる。踏跡か獣道か何筋もあるので、歩きやすそうな所を選んで北東に登って行く。時々目印のテープを見かけるので、この辺りを突破する人も多いのであろう。標高1200m位でヤマツツジの比較的少ない所を縫うように北に直登する。50m程登ると、テープがあちこちに付けられた北東に向かう道に出会った(標高1250m付近)。これがどうやら本来の登山道のようである。登山道よりも東側を進んで来たと判断して、この道を北東に進む事にした。胸まである笹を掻き分けて約10分登山道を北東に進むと、道は急に北西に向きを変えた。これを数分北西に進むと背の低い笹原となって、展望が開ける。この笹原の北側が夫婦山山頂である。
 山頂には三等三角点が設置されている。北側は樹林になっているがその他は笹原である。南東に月山と栗山ダムが間近に見える。東に高原山、西に赤薙山が見えるが残念ながら霞んでハッキリしない。先刻登ってきた月山とまるっきり山容が異なる。
 下りは山頂から南西に延びる尾根伝いに大岩まで下り。大岩から南東に下って三本松を目指すことにして山頂を出発する。山頂の笹原から大岩まで尾根に沿って設置された有刺鉄線左側の笹に踏跡がうっすらと見えるので、道を失う心配はない。大岩手前の笹原からは後に夫婦山、左手に路肩に停めた自分の車までよく見渡せる。
 大岩から南東に下る方を見下ろすと、松が何本か見える。あの辺りを三本松というのであろうか。そこを目指して笹道を下る。この斜面はヤマツツジと胸までの笹が多いが、往路に比べたら全然苦痛にならない。
 松群の辺りからカラマツ林に入って南に下る。ゲートに近づくと往路で通った記憶の踏跡に出会う。往路もこの松群の辺りまで進むべきだあったのであろう。ゲートに出ると、車が3台程止まっていて、牧場周辺の撮影や散策を楽しんでいるようであった。 
5 日蔭牧場 − 自宅
 月山のアカヤシオは楽しめなかったが、夫婦山で予想以上の藪こぎができたのは喜びであった。これからは高い山に移ってゆくので、ひょっとしたら今シーズン最後の藪こぎになるかも知れない。
 ゴルデンウィークが始まったが、今年はカレンダーのめぐり合わせがよくないせいもあって、人出は多くないようである。帰路は道路渋滞どころか、普段より交通量は少ないようであった。 
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