ひとり山歩き88 : 桐生の鳴神山から吾妻山まで縦走をして来ました。鳴神山のツツジはまだ蕾を持ち始めたばかりで、時期的に早すぎたようです。尾根道はよく整備されているので、ハイキングを楽しむには適したコースでしょう。
桐生の鳴神山から吾妻山まで縦走
2003年4月14日(月) 薄曇り
1 行程
 自宅(4:00) = 吾妻公園(5:10/5:25) − 桐生駅南口(5:45/6:45) = 吹上BS(7:10/7:15) − 駒形登山口(7:35) − 肩の広場(8:50/8:55) − 鳴神山(9:00/9:30) − 花台沢ノ頭(10:05/10:10) − 三峰山(タカサシ山)(10:30/10:40) − 金沢峠(10:50) − 大形山(11:15/11:20) − 自然観察の森分岐(11:55) − 村松峠(12:20) − 吾妻山12:50/13:10) − 吾妻公園(13:50/14:05) = 自宅(15:40)
2 自宅 − 駒形登山口桐生駅南口から望む吾妻山
 そろそろ前日光周辺のアカヤシオをと考えていたが、今年は昨年に比べ開花が大部遅くなりそうである。アカヤシオはまだとは思いつつ鳴神山から吾妻山まで縦走してみようと考えた。ルートは駒形登山口から鳴神山に登り、縦走して吾妻山に下ろうと決めた。
 桐生駅から一番のバスで吹上に行くために、4時に家を出た。吾妻公園を探すのにウロウロすると予想していたが、すんなりと到着してしまった。まだ早すぎるが公園にいても仕方がないので、ぼちぼち桐生駅を目指す。途中で吾妻山の写真を撮ったリして時間をつぶすが、すぐに桐生駅南口に到着。一時間程駅周辺をぶらついて時間をつぶす羽目となる。
 6:45発おりひめバスの川内行きに乗り込む。このバスで終点の吹上まで行くのだが、乗客はたったの一人。先発の他方面行き始発は乗客ゼロであった。暫くは市街地を走っていたが、最後は郊外の山道を登り、標高約350mの所で終点となった。運賃200円は安い!
 終点付近の案内板を見て、山田川の右岸の舗装道を駒形登山口目指して更に登る。舗装道の突き当たりが駒形登山口で、正面の廣土橋を渡ると鳴神山ハイキングコースとなる。 
3 駒形登山口 − 鳴神山  道はしっかりしている カタクリ群生地もあり アカヤシオはまだまだ鳴神山頂上
 廣土橋を渡って沢沿いの舗装道へはいると、すぐに舗装は切れて山道の急登となる。暫くは杉植林の小石のゴロゴロする道を沢沿いに北東へ進む。標高700m位から進行方向は北東から東に変わり、沢の水も少なくなると登りはやや緩やかになる。程なく杉植林からコナラ中心の雑木となって明るくなる。沢が涸れて岩が多くなると、カタクリの群生が見られる。
 涸沢沿いあるいは涸沢の中を登ってゆくと、やがて沢から分れてジグザグの急登で肩の広場に登りつく。肩の広場は十字路になっていて、寒暖計や時計が備えられている。ちなみにその時の気温は8℃であった。汗をかきながら登ってきたので、寒いと望むいうよりは暑いという感じの方が強かった。石鳥居を潜って急登するとすぐに鳴神山頂直下の鞍部に達する。先ずは右(東)の鳴神山東峰に立ち寄る。
 石祠の並ぶ東峰からの見通しはよいが、あいにく霞んでいて遠望が利かない。男体山は時々薄っすらと姿を現す。奥白根山皇海山袈裟丸山は何とか見えた。反対の南方面にはこれから行く吾妻山までの山並が霞んではいるが何とか見通せた。吾妻山まではかなりの距離を感じる。西峰へ行こうとしていたら、駒形登山口から一人登って来た。赤柴の方へ廻って駒形へ下るようであった。別れて西峰に向かうが、あっという間に着く距離。西峰は樹木に囲まれていて全く展望はない。今年はアカヤシオがまだ蕾を持ち始めたばかり。昨年が早すぎたのか、今年は下旬位になりそう。
4 鳴神山 − 吾妻山  はよく整備されている  鳴神山から吾妻山方面を望む
 西峰から肩の広場に下り、吾妻山への縦走路に入る。左手が桧、右手がコナラ等雑木林の尾根を緩やかにアップダウンしながら進む。途中からはコナラ中心の雑木となり爽やかに歩ける。肩の広場から約30分で指導標のあるピークに達する。ここには手製の花台沢ノ頭のプレートがぶら下がっていた。この次のピークの指導標に花台沢の頭とペンキで記入されていた。こちらを花台沢ノ頭とする。
 花台沢ノ頭からは西側がやや開けて、これから経由する大形山から先の峰が望める。ここからは下りが続く。道筋のツツジはやっと蕾持ち始めたばかり。雑木林が続くが松が目に付く。石祠と石像の祀られている小広場を持つピークに達する。ここの指導標にタカサシ山と記入してあった。三峰山の別名かと思われる。
 三峰山からも下りが続く。相変わらず松が多く、時々桧にもお目にかかる。小ピークで西に向きを変えて、更に南に向きを戻して急降下すると金沢峠に達する。指導標に鳴神山4km/2時間、吾妻山4.6km/2時間とあった。ほぼ中間点に差し掛かったことになる。
 金沢峠から大形山までは標高で100m程の登りとなる。峠から登りはじめると、イノシシ退治で立入禁止の看板が道端に建てられている。よく見ると3月のことであり、安心する。すぐ上にはイノシシ捕獲用罠設置の注意標示も見かける。この辺りはイノシシが多いのであろうか。大形山の山頂は細長く、なかなか二等三角点までたどり着かない。大形山は未だ先かと思いながら歩いていると、やや小高い所に三角点が見つかった。三角点のすぐ先からはコナラと松を中心とする雑木となり明るくなる。水分を補給して後半戦に備える。
 大形山から下ってゆくと、岡平の指導標のすぐ先の左手が伐採地となっている。ここからは桐生の市街が見渡せる。続いて西方寺沢ノ頭の指導標を見て、更に緩やかに下ると自然観察の森分岐に達する。吾妻山まで2.1km、右1.4km先が自然観察の森。
 分岐から下り始めると、登ってくる単独行者に出会う。鎌など持っているので何か取りにきたのかしら。依然として松が目につく。この尾根歩吾妻山頂上きは明るくて道がよく整備されているので、地形図を見る必要性は全く感じられない。楽なのは良いが、最近は薮こぎばかりしているのでチョット物足らなさも感じる。鳳仙寺沢ノ頭でハイカーとすれ違う。この辺りは尾根の左右に下る踏跡が多いので、途中で下る人が多いのであろうか。左キノコ会館の指導標も見かけた。この先に関東ふれあいの道の指導標が設置された小ピークに達する。設置された寒暖計は14℃を示していた。このピークからは向きを南から西に変えて下りとなる。ピークを下り始めると、関東ふれあいの道の指導標に吾妻公園と書いてった。今までは吾妻山の指導標に従ってきたので、ピークで方向を間違えたかと地形図と相談する。方向に間違いはない!急に吾妻公園が案内に出てくるから迷うのだ。混在は誤解のもと!西から南に向きを変えて更に下ると村松峠になる。
 村松峠から吾妻山まで約100m登らねばならない。疲れているので結構登りがきつい。所々に設置された丸太階段はいやになる。この辺りはカタクリの群生地のようである。アップアップしながら登って行くと、ハイカーに多数出会う。吾妻山を中心にこの辺りを歩く人は多いようである。東電の電波反射板の設置された女山からほんの僅か下って登り返すと、吾妻山の山頂に到着した。
 山頂は広場になっているが、南面の桐生市街しか展望はきかない。石祠の傍のベンチに座って食事をしていると、何人かが登ってきて賑う。 
5 吾妻山 − 吾妻公園吾妻公園のチューリップ
 吾妻山からの下りは岩場から丸太階段と急降下が続く。途中では登りと下りが区分されているところもある。途中でチゴユリの群生地を通る。開花は4月下旬以降かな。桐生市街が間近に見渡せるトンビ岩を通過する。荷物なしで登ってくる人が多い。健康増進か、吾妻公園まで来たついでの人かは定かでない。
 吾妻公園に着いた所がチューリップの花壇で見物人で賑っていた。暫く観賞して駐車場に戻る。 
6 吾妻公園ー 自宅
 ほとんど満車の公園を後にして、往路と同じ道を戻る。高崎方面から戻る時は桐生と足利付近で渋滞に出会うのだが、今日は時刻が早いのですんなりと走行できる。佐野市の東北道IC付近にアウトレットができたので渋滞があるかと思ったが全然問題なし。
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