ひとり山歩き87 : 葛生町の大荷場木浦沢林道切通から地蔵岳までピストンしました。思ったより残雪が多く所々で難儀しましたが、ノンビリした山歩きができました。
葛生町から地蔵岳
2003年4月7日(月) 晴れ
1 行程
自宅(5:20) = 大荷場木浦沢林道切通登山口(6:45/6:55) − 氷室山分岐(7:00) − 297号鉄塔(7:25/8:15、50分ロス) − 大岳沢林道下降点(9:00/9:15) − 南峰(10:20/10:25) − 地蔵岳(10:40/10:55) − 南峰(11:05) − 大岳沢林道下降点(11:55) − 297号鉄塔(12:35) − 氷室山分岐(12:50) − 登山口(12:55/13:05) = 自宅(14:40)
2 自宅 − 大荷場木浦沢林道切通(葛生町と粟野町の境界)地蔵岳 (大岳沢林道下降点)
 大荷場木浦沢林道は猿岩滝手前の道路決壊で長期間通行止めであった。3月末から通行可と市販の地図に記載されていたので、この林道最高点の葛生町と粟野町の境界切通から地蔵岳まで県境尾根を歩く計画を立てた。
 葛生町でR293号から県道200号に折れて秋山方面に向かう。秋山から更に大荷場木浦沢林道を10km先の林道最高点である葛生町と粟野町の境界切通を目指す。途中で猿岩滝を通過するが、昨年の3月25日に歩いて通った時は殆ど水が落ちていなかったが、今日は水量が豊富であった。今シーズンは雪が多かったせいであろうか。小さな岩が道路に落ちている。小規模な山崩れが起きているようで、通行していて気持ちが悪かった。それほどの障害物もなく林道の最高点に差し掛かると左手の氷室山の山肌に雪がかなり残っているのが目に付いた。境界切通に着いたら、これから先は危険につき通行止めとなっていた。
3 切通登山口 − 地蔵岳  
 切通から稜線沿いの道を北西に進む。すぐに氷室山へ通じる道から分れて、北に伸びる尾根に取り付く。尾根は藪が多くしかも雪が残っている。こんなに雪が残っているなど想像もしていなかったので、この先どうなるか積雪の山道不安が擡げる。行けるところまで行ってみようと進むと、すぐに鉄塔傍の林道に突き当たる。こんな所に林道があるとは予想もしていなかったので、地形図を見まちがえて、そのまま西に伸びる小尾根に取り付いて少しばかり下ってしまった。気が付いた時点で戻ればよかったのだが、登り返しが嫌で斜面伝いに北に伸びる尾根に戻れないかトライしたが無駄であった。結局、297号鉄塔まで戻るのに50分程ロスしてしまった。
 地形図をよく見直して、林道を北に向かって進む事にした。最初の感じでは藪の多い雪が残る尾根歩きを予想したが、林道歩きの連続で、次に尾根に取り付くのは小一時間後であった。林道は県境尾根に沿って群馬県側に敷設したもので、よく整備されている。群馬県側の見通しはよくて、途中で赤城山から袈裟丸山がよく見える。場所によっては皇海山も姿を見せる。近くは西に椀名条山の連なり、北に目指す地蔵岳が場所によっては姿を見せる。反面、高低差の少ない林道歩きで体への負荷は小さいが、単調で物足らなさを感じる。稜線は藪が酷く、踏袈裟丸山方面(大岳沢林道下降点)跡もないようで容易には取り付けない。所々に雪が残る林道が下り始めると、笹の多い道端にテープ表示が目立つ所に達した。ここが大岳沢林道下降点で尾根への取り付き場所である。
 北西へ別れてゆく林道からテープに従って北に向かう尾根に取り付いたが、藪が酷く積雪もあるので、スパッツを着用して再スタートを切る。道には笹が多いが、雪が残っているので歩きやすく助かった。テープ表示は多いが、雪の上には踏跡は残っていなかった。この雪は最近降ったものと思われる。15分ほど雪道を歩いていたら、とつぜん林道に出てしまった。林道を更に15分ほど歩くと地蔵岳が迫ってきたので、背丈ほどの藪をかき分けて北北東に向かう尾根に取り付く。
 テープを追って踏跡を辿るが、雪融けで地面が弛んでいて足が滑って登り難い。何度も足元が滑って手を地面につく。堪らず岩の多いと地蔵岳頂上ころを直登する。やっとの思いでたどり着いたのが南峰の直下であった。ここからは踝まである雪を踏みしめてひと登りで南峰頂上に達した。山頂には何もないが、すぐ前方に地蔵岳が間近に迫っている。南峰から地蔵岳までは一面積雪していた。南峰からは立ち木に掴まりながらの下りとなった。足元から転げた雪の塊があっという間に雪だるまになってしまうのが面白かった。鞍部からはそれ程苦労せずに地蔵岳頂上に登ることができた。
 山頂には三角点と石祠、それと多数の山名標識が見られた。最近登った山々で見かけた山部薮人さん手作りの標識がもっとも目に付いた。山頂からは横根山のみが邪魔物なしに眺望できる。男体山から奥白根山辺りは樹間に透けて見える程度。
4 復路 
 復路は往路をそのままもどるのだが、異なる点を記しておきたい。南峰から地蔵南下林道への下山は、往路で岩場登りしてたどり着いた地点より僅か下の県境まで下った。ここにはテープ表示があったので、南東へ雑木林の中の踏跡を丹念に追った。最後に背丈ほどの薮をこぐと往路で尾根に取り付いた地点で地蔵南下林道に出た。この林道を進むと大岳沢林道に合流してしまった。そのため往路と異なり、氷室山分岐までずっと林道歩きとなってしまった。林道の終点が氷室山分岐で、ここから山道に入り南西に氷室山への道を分けて、南東の登山口に戻った。 
5 切通 − 登山口
 4kmほど下った猿岩滝で車を停めて、滝見物。水量が昨年に比べてかなり豊富である。地蔵岳への道(標高1000m程度)であれほど雪が残っていたように、昨シーズンに比べ雪が多かったのが頷ける。春が深まるに連れて、より高い山に行く際に残雪を留意しておかねばなるまい。林道を下ってゆくと、路肩に結構車が停まっている。渓流釣りに来ている人が多いのであろう。
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