ひとり山歩き83 : 田沼町の唐沢小白岩林道から唐沢山に登り、大鳥屋山・岳ノ山まで尾根歩きを楽しんできました。登りと下りでは苦労しましたが、尾根筋はよく歩かれているようでした。
田沼町の唐沢山〜大鳥屋山〜岳ノ山尾根歩き
2003年3月10日(月) 晴れ
1 行程
自宅(5:30) − 唐沢橋(唐沢小白岩林道口)(6:30/6:40) − 576ピーク(7:55/8:00) − 唐沢山(8:20/8:25) − 576ピーク(8:50) − (別尾根へ、40分のロス) − 蛭沢林道分岐切通(9:55/10:05) − 大鳥屋山(10:45/10:55) − 624ピーク(11:20/11:25) − 岳ノ山(11:55/12:10) − 小戸口(13:15) − 唐沢橋(14:25/14:35) − 自宅(15:55)
2 自宅 − 唐沢橋
 3月5日に県道200号の葛生町を走っていたら、岳ノ山の標識を見かけた。昨年の2月7日に岳ノ山から大鳥屋山に登ったことを思い出した。家に帰り、唐沢山〜大鳥屋山〜岳ノ山の尾根歩きを考え、今日実行することにした。
 家を出るとすぐに男体山から女峰山が見え、田沼町では富士山が見えた。幸先よいスタートに尾根歩きでの好展望を期待しつつ車を進める。田沼町でR293から県道201号作原上町線に折れて、登山口の唐沢橋を目指した。高谷バス停のすぐ傍に唐沢橋が見つかり、東に唐沢山が望める橋のたもとのスペースに車を止める。
3 唐沢橋 − 唐沢山  林道の先は藪こぎ  鞍部から富士山を眺望
 唐沢橋を渡ると、すぐに工場に突き当たる。ここを左に折れて、50m先で右の林道唐沢小白岩線に入ってゆく。杉/桧の植林の中の林道を緩やかに沢に沿って北東に登ってゆくと、段々道が荒れだす。30分程で標高300m位のところで道は薄くなる。地形図では北東に向かっているが、段々北北東に向きを変え踏跡のない涸沢歩きとなる。沢の両サイドに岩が多くなり、藪も酷くなってきたので、堪らず左の小尾根に取り付く。
 小尾根は岩が多く、しかも藪が多く悪戦苦闘する。登るに連れて唐沢山から遠ざかってゆくが、方向修正のしようがなく、そのまま藪こぎをしながら北北東に伸びる尾根を登る。小尾根を唐沢山鞍部から見る富士山登りつめたところが、576ピークの直下であることが判明した。態勢を整えるべく576ピークに登る。小広場のピークで石祠が祀られていた。北側に横根山越しに男体山が頭を出しているのが見えた。
 約1時間の予定で、唐沢山をピストンする。576ピークから急降下し、鞍部に達すると右側(南西)の伐採地から富士山が見えた。予想もしていなかったので、ラッキーとばかりに写真を摂る。鞍部から標高で50m程登り返すと、三等三角点のある唐沢山頂上に達する。山頂からは雑木の枝越しに日光連山が望める。唐沢山には登ってきた踏跡の他に、南東への踏跡と北西への踏跡が認められた。北西の尾根を登ってくると楽に登れそうに見えた。 
4 唐沢山 − 大鳥屋山 − 岳ノ山576ピークから見る日光連山  唐沢山から蛭沢林道分岐切通までの踏跡は不明瞭
 唐沢山から踏跡の薄い尾根を時々藪に悩まされながら、576ピークへ戻る。下る途中で、皇海山から袈裟丸山辺りが見えた。この鞍部は左の富士山をチラチラ見ながら、通過して576ピークに一気に登り、北西の尾根下りにかかる。50mほど下ると、なだらかな尾根歩きができる。時々前方に大鳥屋山、右前方に横根山と男体山が望める。尾根筋はなだらかな斜面は桧/杉植林、急斜面はコナラ等の雑木となっている。地形に応じて植林と雑木林が左右に入れ替わる。
 576ピークから15分位歩いた広いピークから北西に向かう踏跡が見えたので何の気なしに進む。下ってゆくうちに富士山が見えたりで気分よく歩く。大鳥屋山が左前方に見えねばならないのに、右前方に見えるようになる。ここで道を間違えたことに気付く。地形図をよく見直してもと来た道を戻る。このため40分程ロスしてしまった。広いピークに戻り、周囲をよく見ると北樹木で隠れている北西に伸びる尾根を見つける。前方に大鳥屋山、左下に林道と石灰の採石場を見ながら下ると、蛭沢から通じている広い林道の切通の上に出る(ここを蛭沢林道分岐とする)。
 切通の脇をよじ登って尾根を歩くとすぐに、石仏の峠に達する。ここで左から登山道を合わせている。ここからは赤テープ多く道もしっかりしている。岳ノ山頂上小ピークを越しながら高度を上げてゆく。尾根を歩いていると左下にあるいは右下に集落が見えたり、日光連山がチラット見えたりする。変化があり、しかも段々大鳥屋山が近づいてくるので苦痛にはならない。640mピークに達すると、ここは東西に伸びる尾根の上で、ここからは枝越しではあるが日光連山方面の景色が望める。
 なだらかな残雪の尾根をノンビリ東に少しばかり進むと大鳥屋山への登りとなる。、杉林の残雪の中を60m程登ると、大鳥屋山の頂上に達する。山頂は杉植林の中なので薄暗く、日当りが悪いので一面雪が積もっている。弘化年代(1845年頃)の朽ちた石祠と御嶽大明の100年記念石碑が祀られている。更に30m離れた所に天保12年(1840年頃)の石祠が祀られていた。昨年来た時には山頂標識を見たのだが、今回は全然見当たらなかった。
 大鳥屋山から岳ノ山の間は、昨年2月7日に岳ノ山から大鳥屋山に歩いているので省略する。昨年同様に大鳥屋山の下りには残雪があること、624ピークから下った鞍部からの岩場が印象に残る。岩場を過ぎて松の多い尾根を登リきると、岳ノ山頂上にたどり着く。山頂から北の方向に横根山の左肩に頭を出す男体山を始め前日光の山々が望める。  
5 岳ノ山 − 小戸口  踏跡のない急斜面を下る
 岳ノ山から北西に伸びる尾根から県道201号の小戸口に下るつもり。体力と時間が許せば愛宕山まで足を延ばそうと勇んでスタートする。北西に伸びる尾根の踏跡は比較的ハッキリしている。岳ノ山から少し下った広いピークで進むべき尾根が見当たらない。取りあえず広いピークの西端から急斜面を下ってみる。下ってゆくと方向が西北西にずれてゆく。かなり下ったところで右手を見ると、北北西に伸びる尾根が見える。前方には小戸付近の集落が間近に見えるし、登り返すには急すぎるし、どうするか暫し考える。愛宕山まで行くには余裕がないと判断し、そのまま急斜面を斜めに樹から樹に走るように下る。標高にして約200mの間、急降下が続いた。標高450mあたりでやっと桧植林に入り一息入れる。植林の谷部を下るうちに、沢筋の踏跡に出会う。かなり下ったところで道幅が広くなり、すぐに舗装道路に出会う。どこに下りたかと調べてみると、小戸口であり。最終的には予定の場所に下れたのである。
6 小戸口 − 唐沢橋県道201から見る大鳥屋山  岳ノ山・大鳥屋山・唐沢山を眺めながらの歩き
 唐沢橋まで約6kmの歩きは結構きついが、暖かいので助かる。。途中で岳ノ山と大鳥屋山の写真を撮りながら戻る。車の通行は多いが路肩があるので危険は感じなかった。
7 唐沢橋 − 自宅
 偵察のために学林口まで車で行ってみようか思案するが、疲れているのかひとりでに家路についてしまった。朝は寒かったが、日中はとても暖かい一日であった。
 登りは唐沢小白岩林道の南側の尾根を登れば楽だったかな、岳ノ山からの下りはもっと慎重にルートを探すべきだかな、と帰りの車の中で反省。
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