ひとり山歩き80 : 桐生市皆沢集落の八幡宮から群馬・栃木県境尾根に登り、多高山まで尾根歩きをしてきました。処々で藪こぎを強いられますが、何とか踏跡は辿れます。途中の展望は期待できませんが、静かな山歩きを楽しめました。
皆沢八幡宮から多高山
2003年2月17日(月) 晴れ
1 行程 
自宅(6:10) − 老越路峠(7:20/7:35) − 皆沢八幡宮(8:05/8:10) − 159号鉄塔(8:25/8:30) − 県境尾根(8:50/8:55) − 県境分岐(9:10/9:15) − 多高山分岐(10:25/10:30) − 多高山(10:55/11:25) − 老越路峠(11:40/11:50) − 自宅(13:05)
2 自宅 − 老越路峠 飛駒から見る多高山
 根本山・熊鷹山方面に行った際、三回ほど多高山の麓を通過している。いつかは登ろうと思っていたが、ガイドブックによると簡単に登れてしまうので、あまり興味が起きなかった。インターネットで調べていたら、田沼町飛駒から多高山と桐生市梅田町の皆沢から多高山への2件を見つけた。今回は皆沢から多高山へのルートを歩いて見ることにした。
 道筋は何時もの通り、国分寺町から栃木市経由で田沼町に出て、県道66号線を進む。彦馬川を渡り飛駒に入った辺りで車中から多高山の写真を撮る。足利カントリークラブ、老越路峠を通過して、一旦皆沢集落まで下る。皆沢八幡宮で車を降りて登山口の様子を見て,老越路峠に戻り駐車する。老越路峠から皆沢八幡宮までの下り3kmは県道66号線を歩いて行く。
3 皆沢八幡宮 − 県境尾根  踏跡は薄いが、尾根を登るので迷うこ皆沢八幡宮(登山道は宮の右手)とない
 皆沢林道口に皆沢ソバの里があり、隣接して桐生市重要文化財に指定されている皆沢八幡宮が鎮座する。八幡宮の東側から159号鉄塔への作業道に入る。針葉樹林の中をジグザグに東方向に登ってゆくと、コナラ等の落葉樹が段々増えてくる。15分程で159号鉄塔の下に出る。
 159号鉄塔から先は道がなくなるが、東に向かう尾根の極めて薄い踏跡を辿る。最初は緩やかに雑木林を登るが、やがて桧植林になり登りは急になる。再びコナラ、マツ等の雑木林になると県境尾(ca.530m)に到達した。枝越しに見える多高山と途中の峰を地形図で確認して県境尾根歩きを開始する。
4 県境尾根 − 多高本日のルート(5万分の一地形図に記入)  踏跡薄く藪こぎ多い
 530mピークから一旦下って、潅木の中を藪こぎして急登すると隣りのピーク(ca.540m)に達する。このピークからは左右に分岐(県境分岐)するが、両方向とも赤ペンキ、テープが案内してくれる。県境尾根は右(南西)に分かれる。ここでは左(南東)へ進む。
 県境分岐から南東へ少し進み下りにかかると、逆光ではあるが南南東に多高山が姿を現した。藪の多い尾根を急降下しているうちに尾根から外れそうになる。一旦戻って樹林の中に尾根を探すと、南南西に向かう尾根を見つける。ここからは暫くは勾配が緩やかでナンビリ歩ける。鞍部から急登すると次のピーク(ca.540m)の上に立つ。コナラ等の雑木枝越しに熊鷹山〜根本山辺りが見える。ここからは方向を南南東にやや向きを変えて下りになる。暫くは藪こぎを強いられる(この尾根歩きは時々潅木に悩まされる)。小さなコブを一つ越して酷い藪こぎをして登ったピークが多高山分岐(ca.500m)である。ここまで来ると多高山は左手目前である。
 多高山分岐から南東へ一旦急降下して潅木の多い尾根を急登する。登りの向きが北北東になると、老越路峠からの道を右に合わせ、やっと勾配が緩やかになり、ひと登りで多高山山頂に到着した。
 山頂には、三等三角点、石祠、奉納塔、無線中継アンテナが見られるが、樹林の中で展望はあまりよくない。ほんの僅か北に進むと、ここにも石祠、奉納塔がある。この北峰からは熊鷹山〜根本山方面の県境稜線が展望できる。戻って、東にほんの僅か下ると、石祠と頭の欠けた石灯篭があり、その周辺がテラス状の展望台となっている。東に安蘇の山々、南に足利の山々が窺える。春霞で遠方は残念ながら見えなかった。足利カントリークラブは真下に見えるのは言うまでもない。
 風は強いが樹林が遮ってくれるのと、陽射しでとても暖かい。ノンビリ食事を摂って、老越路峠に下山する。一旦南西に戻り、来た道と分れて南に下る。雑木林の急降下が続き、一部プラスチックの階段状の道が敷設されている。石祠のすぐ先に金網フェンスが設置されている。フェンス沿いに僅か右に下ると、老越路峠に着いた。下山はあっという間の出来事(?)であった。 
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