ひとり山歩き78 : 栃木・茨城県境の高峯から雨巻山まで尾根歩きをしてきました。所々で倒木と藪に悩まされましたが、何とか踏跡を辿れました。
栃木・茨城県境尾根 高峯〜雨巻山
2003年2月4日(火) 曇り
1 行程
自宅(5:00) − 羽黒駅(5:59/6:05) − 五大力堂(7:10/7:20) − 高峯登山口(7:25) − 高峯(8:15/8:25) − 中飯岩瀬線県境界(9:00/9:15) − 雨巻山(10:20/10:40) − 栗生分岐(10:50) − 門毛分岐(11:00) − 門毛集落(11:30) − 羽黒駅(12:40/13:17) − 自宅(14:30)
2 自宅 − 五大力堂岩瀬町門毛から見る雨巻山
 今週はいろいろ都合があって山行は今日しかチャンスがない。しかも、車が使えないので電車で行かざるを得ない。1月6日に栃木・茨城県境の仏頂山〜高峯を歩いたが、その続きで高峯から雨巻山まで尾根歩きを計画した。
 今回は岩瀬町の五大力堂から高峯に直登すべく水戸線の羽黒駅まで電車を利用する。一番電車で小金井から小山経由で無人の羽黒駅に着いたのは6時で、まだ真っ暗であった。
 県道287号を真直ぐ北上すると、約3kmで香取神社に突き当たる。神社の右を北東に進み、平沢の道路案内に従って右折し池亀を目指す。以後は道標を見ながら進むと、難なく五大力堂にたどり着く。 【天慶年間(824-833)、俵藤太藤原秀卿が、平将門討伐の際に霊像5体を本堂に安置したという。 討伐後、将門の善心を知り、寺院を建て、その霊を慰めたという。又鹿島玄明伝説の 里ともいわれる。】(岩瀬商工会HPより)
3 五大力堂 − 高峯  地形図より右の尾根を登る  倒木に悩まされる
 登山口を探して、五大力堂の右手から東に伸びる池亀林道を進む。2.5万分の一地形図によると登山口は、五大力堂のすぐ傍になっているが、登山道に放置された倒木実際には歩行距離で300m位東の山側に高峯登山口の標識が設置されていた。
 ここから高峯山頂に向かって北向の道が続いているが、登山者は殆どいないようで伐採した木や自然倒木が道の上に放置され非常に歩き難い。倒木を潜ったり跨いだりでトリムコースを歩いているかと錯覚する。更に落ち葉が歩行の邪魔をしている。道筋がそれほど薄いとは思わないのだが、青リボンが道沿いの樹木に無数に結ばれている。標高で100m程登ると、幸いにも倒木は殆どなくなった。倒木がなくなると、落ち葉は積もっているがそれほど歩き難い道ではない。緩やかに蛇行を繰り返しながら、ほぼ真北に登ってゆくと、主尾根にたどり着く。右手に進み高峯山頂を目指す。1分(約80m)で高峯山頂に到着する。地形図では更に200m位左(西)のピーク(パラグライダーテークオフ)に着くことになっている。今登ってきた道は地形図よりひとつ右の尾根を登ってきたことになる。登山口の位置が東過ぎるということが頷ける。地形図が間違っているのか、それとも地形図通りの道もあるのか確認はしていない。
 天気予報では午後から雲が出るとのことであったが、青空は殆ど隠れてしまった。山頂からは南側に加波山、筑波山、北側に雨巻山が見えるだけ。晴れていても樹木が邪魔してあまり展望は開けないのだが・・・ 
4 高峯 − 雨巻山  雨巻山への取り付きで藪に悩まされる 踏跡は薄いが県境杭が案内してくれる
 パラグライダーテークオフのある西隣りのピークに寄ってみたが、今日は雲が多いので遠方の展望はきかない。富士山、浅間山等遠望がきかないので素通りして、北沢林道切通を目指してドンドン下る。今日はパラグライダーは言うに及ばず自転車を楽しんでいる人もいない。高峯山頂から25分下ると、前回下山した平沢林道切通に着く。相変わらず右手は工事中で、平沢林道を県道中飯岩瀬線につなげようとしているのである。(参照:仏頂山〜高峯県境尾根の踏跡
 地形図に従って、平沢林道切通から工事中の道路沿いに県境尾根を右に巻きながら県道中飯岩瀬線を目指す。県境尾根は酷い藪こぎを強いられるので避けた方が無難。切通から10分で県道中飯岩瀬線に出会う。
 この付近に県境尾根への取り付きがある筈だが、県道を左へ右へウロウロするも見つからない。仕方ないので県境付近から藪の中に突入し、県境尾根を目指すことにした。藪が深い上に伐採したまま放置されている木に邪魔されて身動きが取れない。10分の悪戦苦闘でどうにか薄い踏跡が見つかる。篠竹の中の獣道かと半信半疑で進むと県境杭を見つけたので安心する雨巻山頂。篠竹をかき分けながら10分程進むと、藪が少なくなりどうにか歩けるようになった。以後は落ち葉で薄くなるところはあるが、なんとか踏跡は辿れる。
 赤テープも時々見られるようになり、とつぜん石祠が目に入る。ここが地形図に記載されている398.8mピークである。県道出合から20分所要した。このピークからは一旦下るが、篠竹とツツジが交互に道を塞ぎ少し悩まされる。雨巻山頂付近までこの状態が続く。
 鞍部を過ぎて急登になり、山頂が近づくと左に栗生への道を見送る。更に進むと左手に筑波山、加波山が見える展望台をやり過ごすとすぐに雨巻山山頂に到着した。山頂は雑木林の中で展望は得られない(枝越しに日光連山、高峯がかすかに見えるだけ)。三等三角点と三方への道標が設置されている(北方向は三登谷山、東方面は足尾山・大川戸、南方面は高峯)。 
5 雨巻山 − 羽黒駅  雨巻山から門毛への道は全然問題ない
 南西の岩瀬町門毛に下り、県道を歩いて羽黒駅まで戻ることにする。今きた道を引き返し、先刻通過した展望台から下山ルートを確認して、栗生分岐から道標に従って右に折れる。南西の方向にコナラ、桜等の雑木の中を標高にして約100m急降下すると、道標のない二岐に着く。ここが門毛分岐(道標がないので勝手に命名)で、左の南南西に向かう道を進む。
 門毛分岐からは一本道で、道はしっかりしている。道の中央部が窪みそこに落ち葉が溜まっていて歩き難い所が多少あるが、概して歩きやすい。門毛分岐から20分程急降下すると、道はかなりなだらかになる。更に20分で門毛の集落にたどり着く。
 門毛集落から下り勝手に進むと、すぐに県道257号西小塙真岡線に出る。県道で南飯田・亀岡と羽黒駅を目指す。亀岡の香取神社から右に折れて真直ぐ進むと羽黒駅に戻る。電車の時刻に余裕があったので途中で月山寺に寄る。【月山寺は平安時代、延暦15年(796)に徳一大師により開基。永享2年(1430)に法相宗から天台宗に改宗。以降、学問所として多くの人材を世に送り出した。また、富谷観音(小山寺)は当山の末寺である。戦国時代、徳川家康の命で敵軍(大坂方)の降伏を祈願したところそのとおりになったので、徳川秀忠から恩賞として「網代笈」【重要文化財】や仏像、法具、曼陀羅など多くの品が贈られた。現在、それらは境内にある月山寺美術館に展示されている。】(郷土文化財コレクションHPより)
6 羽黒駅 − 自宅
 羽黒駅で30分の待ち合わせで、小山経由で小金井(国分寺町)に帰る。水戸線の車窓から見る日光連山をいつも楽しみにしているのだが、今日は曇っていて見えないのが残念。
 どういう訳か今年になってからは栃木・茨城県境の山歩きが多い。来週は暫くぶりに栃木の山に行ってみる事にしよう。
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