ひとり山歩き76 : 栃木・茨城県境の花香月山 から鶏足山まで尾根歩きをしてきました。尾根の踏跡はとても薄く、藪と前々日の残雪に悩まされ二度ほど迷いました。静かな尾根歩きと時々見える日光連山を楽しむことができました。
栃木・茨城県境の花香月山 〜鶏足山
2003年1月22日(水) 晴れ
1 行程
自宅(6:15) − 花香月山 登山口(7:45/7:55) − 花香月山 (8:15/8:25) − 無線鉄塔(10:30/10:40) − 鶏足山(11:25/11:45)  − 中ノ沢林道入口(12:10) − 花香月山 登山口(12:25/12:35) − 自宅(13:55)
2 自宅 − 花香月山 登山口
 1月8日の仏頂山〜高峯の尾根歩きに引き続き、同じく栃木・茨城の県境にある花香月山 〜鶏足山の尾根歩きを計画していた。予定日に僅かながら降雪があったので、二日ほど遅らせて決行した。
 どのルートからスタートするか迷ったが、最後には車に戻らねばならないということで、茨城県の七会村にある花香月山 登山口からスタートすることにした。R50号の笠間から県道39号笠間緒川線で七会村を目指す。七会村役場を過ぎてザウィンクスCC付近で県道から分れ、右手に八瓶山を見ながら大沢開拓を通り越して真っ直ぐに進む。突き当りを左に曲がって100m先が花香月山 登山口である。通勤時間帯のためR50号の流れが遅く多少イライラする。
3  登山口 − 花香月山 花香月山 登山口(山頂の電波塔が見える)
 山頂には東電とNTTの電波塔があるので、登山口から山頂まで舗装道が敷設されいる。登山口にはゲートが設けられていて一般車は通行できない。ゲートからは山頂の電波塔が間近に見える。準備運動替わりに舗装道をユックリ登る。道の両サイドには僅かながら残雪がある。高度が上がると一旦見えなくなっていた電波塔が見え出すとともに勾配も急になりジグザグの登りになる。
 花香月山 山頂部には二本の電波塔が設置され、右側が東電、左手にあるのがNTTのもの。先ずは右の東電側に行ってみる。特別の展望はないが、高原山らしい山が見えた。左手の電波塔からは男体山女峰山が枝越しに見えた。
4 花香月山  − 鶏足山 
 NTT電波塔から県界尾根を南南西に進む。踏跡は非常に薄く、藪が多い。コンクリート製の県界杭を見ながら進む。所々残雪があるが歩くのに支障をきたすほどではない。小さなピークを二つ越した辺りから下りが続く。チョット下りすぎだなと思いながらも境界杭を拾いながら進む。しばらく経ってからコンクリートの杭がいつの間にかプラスッチクの黄色杭に変わっているのに気付く。下の方に民家らしいのが見える。道を間違えて数分の間に70m位下ってしまったのだ。もと早く地形図を見ていれば、と悔やむ。戻ることも考えたが、民家(倉見集落)の下を走る舗装道に出て再度尾根に取り付 こうと決める。
 5分程道路に沿って南西に進むと、北西に向かう作業道を発見し、ここから尾根に向かう。この作業道は三枚坂線と標識があった。最初は軽トラの轍が見られたが、高度を上げるに連れ道幅は変わらないが、徐々に倒木等で道が荒れて来た。このまま進んでも良かったのだが、それでは面白くないので、途中で左に分かれる踏跡があったのでこれを進む事にした。数分進むと、七会村百周野うさぎの足跡年記念植林で行きどまってしまった。仕方ないので、そのままよじ登って尾根に取り付いた。同程度のピークが続くので明確な位置が読めない。どうやら386mピークの北隣のピークのようであった。そこから尾根に沿って南西に進む。386mピーク(と思われる)の木に赤ペンキを発見する。右手に下る踏跡が認められたが進行方向とは異なり北西に下るように見えたので、これを無視して南西に進む。下りが大きく県境杭も見つからないので、間違えたと判断し先刻の赤ペンキのピークに戻る。今日はどうも間違いが多い、要注意だ!
 赤ペンキのところから北西に下るとすぐに県境杭が見つかり向きも南西に戻った。以後は県境杭を丁寧に確認しながら進むと、前方に赤白の無線鉄塔が見え出したので安心する。赤白の無線鉄塔の横を通ってもうひとつの塔の方に進む鶏足山から花香月山 電波塔(中央) 少し左に途中の電波塔も見えると、北から舗装道が登ってきている。舗装道の上から振り返ってみると高原山と思われる山が見える。その他は特別の展望が得られない。
 鉄塔で小休止して、県境尾根を南に向かって進む。この辺りからは緩やかにアップダウンを繰り返すが藪が少なくなって歩きやすい。完全に雪道となってしまったが、動物の足跡があちこちに認められる。もちろん人の足跡は皆無。やっとノンビリと尾根歩きが楽しめるようになった。途中で、右手(栃木側)に下る踏跡を発見する。鶏足山からの帰りはこの辺りから左手(七会村側)に下るつもりなので、慎重に踏跡を探すがそれらしいものが見つからなかった。いくつかピークを過ぎると右手が開けた展望のよいピークに達する。日光連山から高原山が望めた。今日一番の展望だった。
 もうすぐ山頂と勇んでピークを登ると、休憩している夫婦が目に飛び込む。まさか今日は人に会うなんて想像もしていなかったのでお互いにビックリする。周りを見ると鶏足山の標識が目に入る。 
5 鶏足山 − 花香月山 登山口
 予定していた下山道が見つからなかったので、今日はこれ以上の冒険は止めて七会村の中ノ沢林道に下りて、そこから花香月山 登山口まで約8kmを歩くことを覚悟する。地図を眺めて道順を調べていると、友部から来た夫婦が帰り道なので車で送ってあげる、といってくださったので有り難く便乗させてもらう事にした。
 夫婦と三角点のある隣のピーク鶏足山頂経由で中ノ沢林道入口(登山道入口)まで歩き、車で花香月山登山口に向かう。歩けば2時間近くのところを15分で駐車場に戻れた。感謝感謝!
6 花香月山 登山口 − 自宅
 往路は下館・笠間経由で七会村に行ったが、復路は笠間・茂木・真岡経由で帰る事にした。距離は約65kmで殆ど差はなかった。交通量が少ないだけ早く帰れたのが救い。
 今日の最大の反省は、尾根の踏跡が極めて薄いにもかかわらず高さが350〜400mと低いのでなめて掛かったことである。その結果、県境尾根から二度もそれてしまい無駄足を踏んだことである。おかしい時は早めに戻ることである。以後留意すべし!
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