ひとり山歩き74 : 今年の歩き初めとして仏頂山から高峯を縦走しました。休日明けということで空は澄み渡り高峯からは富士山、浅間山等がクッキリ見えました。
栃木・茨城県境の仏頂山〜高峯
2003年1月6日(月) 快晴
1 行程
自宅(4:50) − 稲田駅(6:07/6:15) − 大郷戸登山口(6:55) − 楞厳寺分岐上(7:45) − 仏頂山(8:10/8:20) − 奈良駄峠(8:55) − 展望台(9:20/9:25) − 高峯(9:45/10:00) − 平沢林道(10:35) − 羽黒駅(12:30/13:15) − 自宅(14:20)
2 自宅 − 稲田駅 − 大郷戸登山口 
 年末に那珂湊への往復でR50号を車で通った際、三角ピークの山が目に付いた。家に帰って調べてみると、それは仏頂山であることが分った。更に仏頂山から西に連なる山並みも興味をそそられた。その時に、今年の初歩きは仏頂山から高峯へ縦走と決めた。
 年末から正月は孫たちと過ごし、仕事始めに当たる今日まで満を持していた。高峯からどこへ下るか特に決めていないので、車はやめて電車を利用した。始発電車で稲田駅に着いた時はまだ真っ暗であった。
 稲田駅からR50号に出て、東へ進み三つ目の信号を左折して大郷戸に向かう。この頃になるとかなり明るくなり、前方に仏頂山とその手前にこれから取り付く尾根も見えるようになる。R50号で左折して約2kmの所で右の細い道に折れて山裾に向かい土の崖沿いに進む。崖が切れると右に山道が現われる。ここが大郷戸登山口(勝手に名付けた)である。 
3 大郷戸登山口 − 仏頂山仏頂山山頂  踏跡が薄く、途中で藪こぎ
 大郷戸から仏頂山への道は2.5万分の一の地形図にも記載されている。道は軽トラが通れるくらいであり安心して進む。ところがすぐに二岐に何度も分かれる。最初の二岐は左へ、二番目の二岐では右に進むとすぐに藪になり引き返し左に進む。三番目の二岐では左に進む。しばらくは道の上を進むが、所々で薄くなり道を失うがすぐに道に戻る、といったことが何度か起きる。それでも薄いが道筋はついているので強引に進むと、最後には道筋が切れてしまった。本格的な藪こぎを10分位すると、北西に伸びる尾根に出る(高度約270m)。そこにはハッキリ登山道と分る道があった。その道を進むとすぐに「仏頂山1.1km、楞厳寺0.6km」の道標を見かける。楞厳寺分岐のすぐ傍で登山道にたどり着いたのである。大郷戸からの道は二岐が多いので選択を間違えたのか、それとも登る人が少ないので道が消えてしまったのか今となっては確かめようがない。初めての人は大郷戸からではなく、楞厳寺から登った方が無難のようである。
 尾根道はコナラ、リュウビ等の落葉樹林で前方に仏頂山が間近に迫ってくる。最後は標高にして100m弱の木階段登りとなる。急斜面の藪こぎをしてきたので足が重い。やっとのことで木階段を登りつめると、細長い仏頂山の山頂に着いた。山頂は桧、コナラ、クヌギ、山ザクラ等の樹林の中で見通しはよくない。北端からは枝越しに高峯、雨巻山方面がどうにか見える。ベンチとテーブル、関東ふれあいの道のコース案内が設置されている。大きなプラスッチクの山頂標識は割れて落ちていた。
4 仏頂山 − 高峯  木階段の多い尾根歩き  
 山頂から左(西)の岩瀬方面へ木階段を下る。この辺りはアップダウンを繰り返しながら急降下してゆく。木階段が多いのと道筋にベンチが据えられているのが特徴。一旦登り返したあとは、ダラダラと下って加波山(左手前)と筑波山(中央) (高峯パラグライダーテークオフからの展望)ゆく。左下に採石場(?)を見ながら木階段を下ると奈良駄峠に着く。
 左は岩瀬町への下り、右は茂木町への下りとなる。階段を登って高峯に向かう。奈良駄峠から10分も登ると左手に筑波山系が枝越しに見える。この辺りは緩やかであり一息つける。途中で関東ふれあいの道が左へ下ってゆく。付近には仏頂山・高峯遊歩道の案内板が設置されていた。この分岐のすぐ先が展望台である。南に加波山の上に筑波山が少しだけ頭を出している。北には茂木方面が展望できる。正面には間近になった高峯が迫っている。
 展望台からは木階段を下り、緩やかにアップダウンを繰り返しながらの登りが続く。コナラ林の階段を登リ切ると高峯山頂である。テーブルとベンチが設置されていて、ここからは南側に加波山や筑波山が望める。北側の展望は余り開けないが、雨巻山と日光連山がかすかに見える。思ったよりは疲れたので、エネルギーを補給しながらベンチに座り休息する。正月に全然身体を動かさなかったので返って体が重いようだ。それ以上に最初の藪こぎがきつかったのだ。 
5 高峯 − 羽黒駅  パラグライダーテークオフからの展望は抜群 
 高峰からの下りは2.5万分の一の地形図では幾つもあるので、現地で決めることにしていた。山頂に県道まで2kmの標示があったので取りあえず西に向かう。途中で適当な下山道があればそこからと決めて出発する。
 山頂から西に向かって下り始めると正面に富士山が見えるではないか。休日続きで空気が澄んでいるせいかクッキリと浮き上がって見える。予想もしていなかったので、気分をよくする。数分進むとパラグライダーのテークオフがあり、ここからの景色は素晴らしい。近くは加波山から筑波山まで。遠くは富士山のみならず浅間山まで展望できた。今日は仕事始め、流石にパラグライダーを楽しむ人はいないようだ。
 予想以上の好眺望に気をよくしながら、このコースに多い木階段を下ってゆくと右手に雨巻山が見えてその左側に日光連山が展望できた。初歩きでこんな眺望を楽しめるとは思ってもいなかった。今年もよい高峯  (南飯田付近から)山歩きができそうだ。気が着くと道の隣にテープが張ってあり、サイクリング道が並行している。前方に若者三人がMTBを楽しんでいるのが見えた。
 下り道を探しながら歩いていると、下り口を見つけたが、立入禁止と書かれたテープの向こう側(サイクリング道)であり、遠慮して進んでいるうちに下りのタイミングを逸してしまった。高峯から2km先の県道から下ろうと、尾根沿いに下ってゆくと突然アスファルト道に飛び出す。右側は工事中で立入禁止だが、左側はアスファルト道が続いているようである。後刻分ったのだが、これが平沢林道である。
 アスファルト道は歩きたくなかったのだが、やむを得ずそのまま下る。前方に加波山を眺めながらノンビリ下ってゆくと、途中で赤矢印を見つける。ここがMTBの登り口のようである。テープに立入禁止と書いてあったがハイカーも通れるのだろうか?
 林道を下りきったところが平沢である、羽黒駅には南に進めばよいのだが、適当な道が見つからず、南飯田小学校付近で県道287号にであった。この道に沿って行けば羽黒駅だが、若干遠回りをしてしまったようである。 
6 羽黒駅 − 自宅
 羽黒駅で45分の待ち合わせで小山に向かう。途中で日光連山が電車の中から見えた。赤薙山から女峰山にかけては真白でとても美しい。男体山は薙の部分が白い縦縞模様である。
 未だ学校は始まっていない筈だが、制服を着た高校生が電車に大勢乗っていた。受験を控えて補習授業でもあったのかなア、と自分の40年以上も前のことを思い出す。マイカーでの山行では見えないことも見えるので、たまには電車での山行も良いものだ。
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