ひとり山歩き726 : アカヤシオ観賞のために、大滝不動から夕日岳新道経由で夕日岳に登り、イセツ沢右岸尾根(本沢ルート)を下山しました。夕日岳新道もイセツ沢右岸尾根もアカヤシオを十分楽しめました。
大滝不動から夕日岳〜イセツ沢右岸尾根
2019年5月13日(月) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:50) = 大滝駐車場(5:15/5:25) − 大滝不動(5:45) − 標高点838ピーク(6:25) − 夕日岳新道・オオホノチ(オオボッチ)(8:45/8:50) − 本沢林道分岐・イセツ沢右岸尾根口(10:25) − 夕日岳811:05/11:25) − 本沢林道分岐・イセツ沢右岸尾根口(12:05/12:10) −オオイワ(12:50) − 本沢・イセツ沢出合(15:05) − 大滝駐車場(15:55/16:05) = 自宅(17:35)
Aルートマップ

2 自宅 − 大滝
 今週の天気の良い日にアカヤシオ観賞山行を計画していたところ、みー猫さの夕日岳新道のアカヤシオ開花状況の速報を昨日拝見した。今シーズン最初で最後のアカヤシオ観賞山行は夕日岳と目標を定め、ルートとしては大滝不動から夕日岳新道経由で夕日岳に登り、イセツ沢右岸尾根を下ることにした。
 大滝不動から夕日岳は過去に登り1回、下り2回経験している。イセツ沢右岸尾根については登りで経験しているので、ルートとしては問題ない。腰の状態があまり良くない(普段の生活では全然問題ないが、大きな負荷をかけたり、長時間歩くと腰痛の前兆)のが気がかり、急登に耐えられるかが心配。大滝駐車場に向かう途中の大芦川沿いにかなりの車が駐まっていた。どうやら渓流釣りらしい。古峯神社の一の鳥居手前から東大芦川走行中にも十台くらいは見かけた。白井平付近で「通り抜けできません」の標識を見るも大滝駐車場までは全然問題なく通行できた。(車載温度計7度)
3 大滝不動 − オオホノチ(オオボッチ) − 夕日岳  夕日岳新道はアカヤシオ花盛り
 大滝観瀑台はきれつが生じて立入禁止となっている(標示なし、ロープだけ)。観瀑台の手摺に5月28日に熊出没の標識あり(今年はまだ5月13日だよ・・・こんな標識には年月日を入れてほしいね。すぐ先(本沢林道口の手前)で橋を渡って下ってゆくと大芦渓谷ヒュッテに達する。本沢へ下る踏跡はないか探してあたりをウロチョロ。このへんだろうと推測して本沢に下って飛び石渡渉。落葉などで大滝不動への踏跡が見つからないので、仕方なしに適当に山腹を登ってゆくとすぐに薄い踏跡に出合う。踏跡を追うとすぐに大滝不に達した。祠本体は倒壊して二体の石像がむき出し。07年5月には倒壊なし。17年12月には倒壊・・・今では地元から見捨てられた存在かも。

大滝観瀑台は亀裂で立入禁止


大芦渓谷ヒュッテ


ヒュッテの下で本沢を渡渉


大滝不動への踏跡(標高630)出合、取付き付近は不明瞭


祠本体は倒壊している大滝不動(標高640)
 大滝不動の裏側からの登りは尾根筋は細く急勾配で足場が悪く、登りはいいとしても下りでは滑らないよう注意が必要。勾配も多少は緩み尾根幅が広くなると標高点838への急登が待っている。標高点838は夕日岳新道に出合うまでの唯一のピーク(もう一つ小さなコブあり)でヤマツツジが咲いていた。

大滝不動からの登りは急で足場よくない(標高660付近の様子)


標高点838への急登  この尾根筋は全体に緩急が交互に続く


標高点838ピーク このあたりではヤマツツジが散見
 838ピーク以降は殆どが桧が中心で藪はなく薄い踏跡も認められるが、勾配が緩んでヤレヤレと思うとすぐに急登で思ったよりも難儀。標高950辺りまではミツバツツジもパラパラ。標高1080位になると自然林となるも展望も花もなし。
 標高1120で東尾根(標高点827方面)を観察すると藪はなく容易に通れそう。今回はこの尾根筋を登ってみようと考えたが、尾根取付きあたりは伐採地(車で走行しながら観察)で登るのを諦めた。標高1150あたりからは尾根の右(北)側をトラバース気味に登ってゆく。尾根上に出たいのだが、下生えは低い笹でどこでも歩けるのであえて尾根上には上がらなかった(正確に言うと登ろうとはしたのだが、どうでもいいやていう感じだった)。夕日岳新道の稜線に出合ってから30m程度蕗平方面に戻ってオオホノチ(オオボッチ)に立ち寄る。山名板のオオボッチの一部が欠落してオオホノチと読める。最初にここを通過したときにはオオホノチとばかり思っていたが、残念ながら読解力のある人がオオボッチが正式名だと解明してしまった。自分としては、このオオホノチは栃木の山ではもっとも響きがよく大好き。オオホノチ付近のアカヤシオは落花のほうが目立っていた。

ミツバツツジもちらほら(標高950付近)


標高1120で東尾根分岐(標高点827方面) いつの日にかこの尾根筋を通ってみたい


夕日岳新道に位置するオオホノチ(オオボッチ) このあたりのアカヤシオは落花が多い


オオホノチいい名前だね 栃木の山名で一番響きがよい オオボッチなんて野暮な読み方しないでね
 夕日岳新道は大滝不動からオオホノチまでと異なりアカヤシオが賑やかとなる。藪はないが、途中で三だか四箇所だったか足場の悪い高みを越さねばならないのが難点。足場の悪いところを越して、標高1300あたりからの急登箇所に「胸突き」なんていう標識があったように記憶しているのだが目にすることはなかった。
 「胸突き」から先はますますアカヤシオが冴えてきた。休みをとるために写真を撮りながらの歩きでやっとっこさで本沢林道分岐・イセツ沢右岸尾根口に達した。ここまででアカヤシオも十分楽しんだので、夕日岳はやめてこのまま本沢へ下ってしまおうかと考える。ここから夕日岳までは難所あるが往復で約1時間、時間的には問題ないので、夕日岳までゆくことにした。

アカヤシオが賑わってきた(オオホノチの北西直下 標高1290)


でもこのへんは落花も多い


標高1280(地形図では平坦部、こんなややこしい場所を越さねばならない


全部で三だか四箇所あった  ここを越して登りになると「胸突き」なんて標識を以前見た記憶があるのだが


アカヤシオが賑わってきた(標高1320)


ますますの感じ(標高1390付近)

標高1400付近で 後方は本沢林道分岐の小ピーク  

本沢方面分岐(イセツ沢右岸尾根口・・・標高1450)
 標高1450から1460あたりにかけて再び岩場の難所を通過、「岩タア」なんていう標識のついた岩場もあった。「タア」ってどんな意味があるのだろうか。ヒノキガタアなんていうのも薬師岳と山の宿山の稜線にもある。栃木の方言かな?
 難所を通過して夕日岳への登りでもアカヤシオを堪能。夕日岳山頂には4人の先着者あり。山頂からはアカヤシオは少ないが、白根山や男体山が補ってくれる。余裕があれば三つ目まで往復してアカヤシオを観賞と考えていたが、そんな余裕はなくエネルギーを補給して下山にかかる。

本沢分岐のすぐ先で


またまたいやらしい場所が出だした(標高1440)


この岩は「岩タア」という標識あり 「タア」ってどんな意味? 別の場所にヒノキガタアなんていうのもある


夕日岳山頂から 山頂のアカヤシオは少ない 直下のほうが良かった 三つ目の方にゆく元気なし

アップで白根山

同じくアップで日光連山 
4 夕日岳 − イセツ沢右岸尾根 この尾根筋は上部でアカヤシオ 下ってミツバツツジ
 来た道を本沢林道分岐まで下る途中で、岩タアを越した標高1450で不注意にも南に下ってしまった。慌てて山腹をいまいて新道に戻る。前回もここで同じ間違いをしたようきがする。
 本沢林道分岐で地形図を確認して、下り始めると新道にも負けず劣らずのアカヤシオの行列。笹尾根をアカヤシオを見ながら下ってゆく。踏跡はあったり消えたりだが、樹木の赤丸を追ってゆけば問題ないし。標高1320で赤丸は右手へ案内しているが、尾根筋を追って赤丸を無視したら行き詰まりとなった。標高1250でオオイワに突き当たるり、「オオイワ」の標識が取り付けてあり、左を巻くと赤丸あり。この尾根筋で大岩はここだけなので、道案内のために名称をあえて付けた感じ。 

本沢分岐に戻って


イセツ沢右岸尾根も真っ盛り(標高1430付近)


標高1390あたり 藪はなく低い笹尾根が続く


標高1320位になると落花が多くなる


オオイワ(標高1250) この尾根筋でこんな大きな岩は他になし


 アカヤシオは落花のほうが多くなり、標高1190あたりではミツバツツジに変わってしまった。このミツバツツジを追って下ってゆくと左手に尾根筋が見えたので軌道修正。標高1100あたりがミツバツツジ一番多かった。やがて藪っぽくなるが、踏跡が通っているので問題なし。
 左下からイセツ沢の沢音が聞こえるようになって、標高750位からは痩せ岩稜となる。下に本沢が見えだした標高720位からは浮き石が多く注意しながら下る。本沢・イセツ沢合流地点に無事下山。
 本沢を飛び石で渡り、本沢林道に上がる。この地点のすぐ左手が地形図に記載の林道分岐。ダートの本沢林道をノンビリと下ってゆく。よく整備された林道だが、林道口には通行止めの移動柵とロープ展張あり。駐車場まで戻るも自分の車の他には駐車なし。

アカヤシオに代わってミツバツツジ (標高1190付近) ミツバを見ながら右手に下ってルートミス


標高1100付近がミツバ最も多い 


多少藪っぽくなるも踏跡は続く(標高900付近)


本沢が近づくと尾根幅が狭まり岩っぽくなる(標高750付近)


もうすぐ本沢出合 このあたりは浮き石が多いので下りでは要注意


本沢・イセツ沢出合 写真左下からイセツ沢が本沢に流れ込む


本沢林道は通行止め(林道口


大滝観瀑台 立入り禁止で大滝はどうにか見える程度(もっとも立入禁止でなくとも樹木が邪魔してよく見えないが)
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