ひとり山歩き725 : 菅沼から沢コースで弥陀ケ池経由で白根山を目指しましたが、通常のコースと異なるトレースを追いかけて1時間余分にかかって弥陀ケ池に到着。腰の調子が良くないので、白根山は諦めて通常の沢コースで下山しました。
菅沼から白根山(弥陀ケ池で退却)
2019年5月8日(水) 快晴
1 行
@コースタイム : 自宅(2:05) = 菅沼登山口駐車場(4:20/4:40) − 二俣(標高2000)(5:55) − 弥陀ケ池(8:20/9:10) − 二俣(標高2000)(10:35) − 登山口駐車場(11:35/11:50) = 自宅(14:15)
Aルートマップ

2 自宅 − 菅沼登山口
 10連休が終わり混雑も一段落、365連休者の出番が回ってきた。今シーズンはアカヤシオをまだ見ていないのと、最終段階の残雪歩きのどっちにするか迷った。アカヤシオは次回にして、残雪歩きということで術沼から沢コースで弥陀ケ池経由で白根山に登ることにした。
 金精トンネルが近づくと道路際には残雪が目に突き出したが、トンネルを出ると道路外は真っ白。菅沼登山口駐車場は除雪してあるが、その先は積雪が連続。流石に連休明けで奇特な人はいないようで他に車なし。車載温度計マイナス5度
3 往路(登山口 − 弥陀ケ池) 標高2000の二俣で左俣へ進み苦労した
 駐車場の外れから積雪は連続しているので、最初からアイゼンを着用。雪面はよくしまっているのでアイゼンが噛み込みすぎて引き抜くのに多少の抵抗を感じる。沢コースに突入すると新雪があるようで、アイゼンの抵抗が和らいだ感じ。
 標高1860から1880にかけて落石が目につく。この時間帯には落石の音を聞いたことはないが、万一を考えてできるだけ急ぐ。標高1920くらいで勾配が緩み、ヤレヤレと振り返って落石の谷を眺める。

登山口駐車場は除雪 周辺は50cm以上?


最初から積雪は連続


沢コースへ(標高1810付近) トレースはバッチリ


落石雪地帯(標高1860付近の様子、早朝は目立たないが午後になると目立つ)


落石の谷(両サイドとも落石あり) (標高1880から振り返って)
 しばらくはトレースを追って緩やかに登って行き、標高1980くらいで小さな二俣になるが、右俣へトレースが導いてくれる(過去に左俣へのトレースは見た記憶がない)。そこから5分ほどでより大きな二俣(標高2000くらい)に達した。ここは右俣へ進むのが正解で、過去の山行では左俣方面に時には足跡を見かけることもあった程度。今日はどうしたことか左俣のほうがトレースは明瞭で、右俣の方は歩いた人がいるな、という感じ。

勾配が緩んで(標高1920)振り返る 後方の山は燕巣山〜鬼怒沼山)


最初の二俣(標高1920)は右俣へ


標高2000の二俣は通常は右俣へ 今までの経験では左俣には滅多にトレースついていなかったが、今日は右俣より明瞭・・・あえて左俣へ
 いつもいつも同じルートでは面白みがないので、すぐ先で通常のルートに合流するだろうと安易に考えて左俣へ進む。
 最初は南東へと通常ルートの南南西とは大きく異なったが、すぐに南向きになりやがて通常ルートに合流するだろうと考えてそのままトレースを追った。トレースはスキーのシュプール、スノーシューとつぼ足が重なっている。標高2050位になると勾配が増してジグザグ登りとなる。ここまで二俣から10分強で、戻ろうか迷ったが、そのまま進むことにした。標高2080位で急斜面のトラバースとなり、安全と脚力不足を補うためにピッケルを使用することにした。そのすぐ先で後方が開けて四郎岳(平ケ岳)燕巣山(鬼怒沼山)根名草山等が展望できた。急斜面の連続でトレースはジグザグを繰り返す(帰宅後、GPS軌跡を見るとかなり乱れている)。

こんなトラバースも(標高2080) たまらずピッケルを使用開始


スキーのシュプールにスノーシューと靴跡 (スキーシュプールにつられて追いかけた?)


唯一の展望(標高2080から) 四郎岳 (平ガ岳) 燕巣山 (鬼怒沼山) 根名草山
 標高2250を越すと、トレースはつじつまあわせをするかの如く、西向きに樹林内をトラバースして弥陀ケ池方面に進む様になり、多少は楽になったが体力はかなり消耗し腰がピクピクし始めた。最後は通常の沢コースを右下に見ながら南に進むと弥陀ケ池北端に無事到着。その直前に燧ケ岳〜会駒が拝めたのは儲けもの。駐車場からの所要時間は3時間30分で、通常の2時間ないし2時間30分にたいし1時間も夜本に要してしまった。
 何故今回のトレースができたか考えて見ると、スキーヤーが弥陀ケ池から下る際、急傾斜の通常の沢ルートを下るのを避けて緩やかなトラバースが最初で、それにシューとつぼ足が倣った(多分登りで)と推測する。
 全面凍結の弥陀ケ池南端まで進んだが、腰の調子は良くない。復路のことも考えて退却することにした。

最後の仕上げで弥陀ケ池に向かってトラバース開始(標高2260)


弥陀ケ池のすぐ手前で燧ケ岳〜会駒


くたびれ果てて弥陀ケ池に到着 全面凍結 途中の急登で腰の調子よくない


白根山に登る体力気力なし  疲れを癒やすためにこんな写真撮って暇つぶし
4 復路(弥陀ケ池 − 登山口) 通常の沢コースも新雪で滑って苦労
 通常の沢コースを下るも、例年ならトレースがしっかりしているのだが、新雪で表面が軟らかで安定せず上滑りしやすいのでジグザグに下る。それでも何度も尻もちをつき、そのついでにシリセードを試みるも尻が埋まって思うに任せられない。登りは論外としても、下りでこれだけ苦労した記憶はない。スキーヤーは適当にトラバースに逃げては戻りの感じ。
 標高2130あたりで赤テープと薄いトレースがトラバースを促し、それをたどって隣の谷筋に下りてシュプールを追って下ると、往路で左俣に進んでしまた二俣に到着。 

復路は通常の沢コースで 前方に会駒 新雪でスキーシュプール以外は消えてしまったようだ


標高2120で傾斜が大きくなるとスキーはトラバースへ逃げてしまった


デブリ状の急斜面を下って振り返る(標高2180) (写真のように傾斜が少なければ苦労はないのだが)


今回は新雪で表面が滑りやすい 自分のトレース


赤テープと薄いトレースが左手の谷筋に移るよう催促(標高2130)


トレースがしまっていないので、適当にジグザグ下り(標高2050付近)


若干高巻きのシュプールを追って二俣に下る(標高1980)
二俣より下は、特に問題なし。落石地帯では往路よりも落石が増えた感じ、実際は表面の雪か氷が溶けて目立つだけ。落石の写真を撮っていると頭大の落石が音もなく転げ落ちてきて目前で止まった。雪面の岩が転げ落ちるのを初めて見た。音では判別できないということを今後の参考にしよう。
 駐車場に無事戻ると、自分の車の他に2台。落石地帯で新しい足跡を見かっけたが、途中で出逢わなかった。ということはこの御仁も例の二俣で左俣に進んだのかも。下りでも通常に比べて約1時間余分に要した。

落石の谷へ(両サイドとも落石源)


往路(早朝)は雪をかぶっていたが、それが溶けて落石が目立つ


落石の写真を撮っていたら、岩が転げ落ちてきた(真中の雪付着した岩)


駐車場に到着 自分の車の他に2台 途中で真新しい足跡があったが途中で出逢わず・・・左俣へ進んでしまった?


駐車場付近の積雪は50cm以上?
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