ひとり山歩き71 : 猪子峠から深高山・石尊山までピストンしてきました。残雪は若干ありましたが好天のもと富士山などの山々を眺めながらの楽しい山歩きができました。
深高山(506.0m)〜石尊山(489.4m)

2002年12月13日(金) 晴れ
1 行程
自宅(5:40) − 猪子トンネル東P(7:05/7:20) − 十字路(仙人ガ岳分岐)(7:35) − 深高山(8:10/8:20) − 石尊山(8:45/8:50) − 見晴台(8:55/9:15) − 石尊山(9:20) − 深高山(9:45) − 仙人ガ岳分岐(10:10) − 猪子トンネル東P(10:25/10:35) − 自宅(12:05)
2 自宅 − 猪子峠深高山山頂
 今週始めに降った雪が未だ残っているのが予想されたので、標高が低く残雪の少ない山ということで足利北部の深高山と石尊山を選んだ。
 小山市からR50で両毛線小俣駅を経由し、県道218で石尊不動尊に向かった。道路が空いていてスイスイと運転していたせいで、石尊不動尊への入口をウッカリ見落としてしまった。戻って探すのも面倒なので、考えを変えて猪子峠から登ることにした。2月12日に赤雪山から仙人ガ岳を縦走し猪子峠に下った。その時に猪子トンネルの東出口に駐車場スペースがあることを確認していたので、そこを利用することにした。
3 猪子峠 − 深高山 −石尊山  残雪の尾根歩きは快適 富士山と筑波山が素晴らしい
 猪子トンネル東から凍結のため通行止めとなっている舗装道を南に向かうと、すぐに高圧送電線が走っていてその直下が深高山・石尊山登山口となる。杉林の道を急登すると舗装道の傍に出る。そこを右に折れると十字路となる。右に仙深高山から見る筑波山人ガ岳の道を見送って左の深高山を目指す。時々桧植林があるがコナラの多い雑木林を緩やかに登ってゆく。日陰部分には先日の雪が結構残っているが、歩行の妨げとなる程ではない。残雪には足跡がクッキリと残っている。結構この時期に歩く人もいるものだと自分のことを棚に上げて変な感心をする。全行程を通じて雪は四分の一くらい残っていたであろうか。
 十字路から15分位で祠がポッツンと祀られた小さいコブを過ぎると、向きを西よりに変えてなだらかな岩の多い尾根歩きとなる。この辺りでは右手の枝越しに仙人ガ岳と赤雪山が見え静かにノンビリと歩行できる。登りが急になりロープの張ってあるところを約40m登ると深高山の山頂に到達した。
 山頂には祠と山頂標識があるだけで展望はあまりよくない。それでも枝越しに皇海山が見えた。赤城山は残念ながら山頂部はガスの中であった。南東には筑波山が例によって雲海の中から姿を現していた。目の錯覚でとても高い山に見えるから不思議である。このあたりにも名山といわれる所以があるのかもしれない。樹木が邪魔してハッキリしないが富士山も見えてた。
 疲労も少なく景色もあまりよく奥の院に掛かる天狗と烏天狗(?)の面見えないので長居は無用と石尊山に向かう。石尊山へは緩やかにアップダウンを繰り返すことになる。小さなコブを四つか五つ程越したであろうか。雪あるいは落ち葉を踏みしめて歩くのはその音と相俟ってなんとも言いようのない快感を感じる。四つ目のコブに湯殿山への分岐があるが、途中の道が崩壊しているので通行止め、と標示があった。五つ目のコブを越すと石尊山の山頂であった。狭い山頂ではあるが二等三角点と山頂標識が設置されていた。標識にはバスの時刻表が取り付けられている。ハイカーが多いので便宜を図っているのであろう。赤城山の方面だけが枝が少なく展望が開けていた。
 ここも深高山同様に長居するところではない。雑木林の道を下るとすぐに見晴台に達する。寒暖計が設置してあり、2℃を示していた。見晴台は樹林で東側の展望は得られないが、北西から南にかけての展望は申し分ない。220度の方向に富士山、240度の山は妙義山か。桐生から太田あたりの市街もよく見える。赤城山と浅間山は雲の中で充分見えなかった。
 見晴台から南に少し下ると石尊神社の奥の院がある。奥の院には天狗と烏天狗(それとも河童?)のお面が飾ってあった。ここからは何の障害物もなく、南側の展望が素晴らしい。麓には採石場がありトラックが動いているのがよく見える。 
4 下山  
 見晴台から石尊神社に下り、県道218を歩いて猪子トンネルまで戻るつもりであったが、急に考えを変えてもと来た道を戻ることにした。その理由は県道を歩くよりは、残雪と落ち葉の尾根道を歩くほうが快適なためである。石尊神社はいつの日にか訪れることもあろう。
 帰り道では、途中で一匹の犬に出遭った。こちらの様子を窺っている姿は無気味である。目を合わせないよう歩いていたら、いつの間にか居なくなってしまった。首輪をつけていたので野良犬ではなかろうが、なんでこんなところに居るのであろう。付近に人がいるようにはには思えなかったが。
 深高山からの急降下は雪で滑りやすいので、ロープに掴まって慎重に下った。その他は誰にも会うことなくノンビリと歩けた。
5 猪子トンネル − 自宅
 往路とは異なり、名草、彦間経由で先週も利用した県道66(桐生田沼線)で田沼町に出て、栃木市経由で国分寺町に戻った。家に帰ったのが12時、こんな早いご帰還(?)は珍しい。
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