ひとり山歩き708 : 足尾から阿世潟道〜深沢古道を周回してきました。紅葉は社山の南南東尾根、茨倉山の西尾根が素晴らしかったです。八丁出島はもう少し先の感じでした。
阿世潟道 〜 深沢古道周回
2018年10月22日(月) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(1:55) = 足尾無料駐車場(3:50/4:00) − 沈潜橋(5:10) − 長手沢林道終点(6:30) − 石畳の涸れ沢取付き(6:45) − 登山道出合(1510級ピーク)(8:25) − 中禅寺山(9:10) − 半月峠(9:25/9:35) − 半月山展望台(10:10/10:20) − 半月山駐車場(10:40/10:45) − 神子内林道終点(11:40/11:55) − 神子内林道別れ・深沢古道へ(12:30) − 深沢雨量観測所(14:10/14:15) − 深沢林道終点(14:50/14:55) − 駐車場(15:45/15:55) = 自宅(18:15)
Aルートマップ
2 自宅 − 足尾
 奥日光の紅葉が見ごろを迎えようとしている。この時期に奥日光に行くのは交通渋滞に巻き込まれるのは必至。それが嫌で足尾から阿世潟道を利用して半月山展望台で八丁出島等の紅葉を楽しみ、深沢古道で足尾に戻ろことにする。これとは逆回りで16年10月24日(ひとり山歩き644)で歩いている。その時は紅葉は!!だった。果たして今回は??
 ひとり山歩き644では10時間半で周回しているが、その後の脚力衰えを考慮して、少しばかり早めに家を出た。足尾無料駐車場には先着車1台 車載温度計5度
3 足尾 − 阿世潟道 − 半月山展望台
 阿世潟道は何度かヘッデン歩きしているので、特に問題なし。バラクラ沢出合(標高点850)で、バラクラ沢の水流をチェック、目的は場合によっては復路で赤倉山から北西尾根でここに下山する可能性あり、その時に渡渉可能かのチェック(問題なし)。
 長手沢と石倉沢の合流地点の手前で沈潜橋を靴底を濡らす程度で渡渉。その先は長手沢の右岸沿いに進み、長平沢林道口を左に見送り、堰堤の先で長手沢を飛び石で渡り左岸を進む。以前は右岸を進み、鉄板橋を渡ったのだが、崩落で歩き辛く沢を渡渉する人が多くなり、左岸に踏跡ができている。

長手沢と石倉沢の合流地点の手前で沈潜橋を渡る


堰堤を越した地点で長手沢を渡渉し左岸へ


以前は堰堤の先は右岸を通ってこの鉄板橋を渡った(右岸は崩落しているので、渡渉する人が多くなり左岸に踏跡あり)
 長手沢左岸の林道は荒れ放題だが、大部分は辿れる。標高1110あたりで不明瞭となったのを機にショートカット。途中には崩落個所あるも特に危険個所はない。標高点1147先の標高1160に崩落で道幅が狭まっている個所あり、注意して渡れば問題ない。積雪期にはここが斜面化し左下は崖なので注意が必要(ここで引き返したことあり)。
 その先は草付きだったり崩落個所あるも踏跡は辿れる。標高1190で長手沢林道終点となる。右は堰堤へ、阿世潟峠方面は左下へ。林道終点からは社山南南東尾根の標高点1564付近の紅葉が素晴らしい。

道筋は概して明瞭(慰霊碑の先、標高1050付近)


道筋不明瞭個所もあり(標高1110付近)、この先はショートカットして林道に復帰


崩落して道幅狭い(標高1160付近) 積雪時には斜面化して怖い


長手沢林道終点(標高1190) 阿世潟峠方面は左下へ 右は堰堤へ


林道終点から西方面の紅葉(社山の南南東尾根?)
 長手沢を渡渉し時、上流側にピークが見えた地形図で調べると阿世潟峠の南東に位置する1510級ピークのようだ。この時点では、このピークに直登するとは夢にも思わずに右岸へと進む。下の写真の堰堤を過ぎた地点で阿世潟道から離れて長手沢におりる。目的は、16年10月24日(ひとり山歩き644)で深沢古道から半月山、阿世潟峠を周回し、峠からの下りで道筋を外し沢筋を歩いていたら、長手沢の左岸(標高1230)に石積みと石畳の涸れ沢を偶然見た。その時は写真を撮っただけ通り過ぎた。その後、これが気になっていたので、今回はどこまで石畳が続くかチェックするため。
 石積みと石畳の涸れ沢はすぐに見つかった。上方を眺めるとかなり続きそうに見えたので、これを辿ってみることにした。傾斜は急で手掛かりがないので登るのに苦労。比高で30メートル、距離で70メートルほど登ると石畳は終了しガレ沢となる。なぜ石畳にしたのかは不明だが、畳状にする岩石は豊富。岩の流失防止のため?それとも林業で???
 ここまで登ると、元に復する気は失せて、このまま登って行くことにした。ガレ沢は急傾斜で登り辛く、比高で30メートルほど登って、沢筋はあきらめて左手の尾根上に逃げた。

長手沢渡渉地点から上流 登山道出合の1510級ピーク


気になっていた石積みと石畳の涸れ沢(長手沢の左岸、標高1230付近)


どこまで石畳状となっているか、辿ってみる


登ること30メートル 距離にして70メートルで石畳終了してガレ沢となる 何のために石畳にした??
 尾根筋は藪はなく急勾配だが灌木が多いので手掛かりは十分。この尾根からは振り返れば社山の南南東尾根の紅葉が美しい上に、足尾の山々も展望できる。急傾斜で例によって踵骨が痛むが、みー猫さんのご教示の踵当ては、神様への賽銭が少ないせいか未だ動いてくれない。仕方なしに靴下の内側にスポンジのクションを挿入した。最終的には位置がずれてしまったが、多少は効果あったようだ。
 これだけの急斜面はもう老頭児には無理のようで、振り返っては紅葉と展望を楽しみながら休み休み登る。

阿世潟道に復帰する気なく、尾根を詰めることにした(標高1320で尾根上)


振り返ると紅葉の社山南南東尾根 右の小ピークは1564 中倉山もわずかに


尾根筋は藪はないが急登で灌木の助けを借りて登る(標高1350付近)


標高1370になると社山も 紅葉がいいね 


備前楯山〜中倉山 (中央最奥の△は二子山?)
標高1450からは勾配が緩み踏跡(獣道)を追うことができる。阿世潟峠から登ってくる登山道出合が1510級ピーク、この尾根筋は急傾斜でくたびれたが、思いもよらぬ好展望、特に紅葉の時期にはいいね!!

標高1470(この辺りは勾配緩やか)から社山


同所から 庚申山 オロ山 鋸山 皇海山 中央は社山南尾根 手前は南南東尾根


まもなく登山道出合の1510級ピーク  掘り出し物の尾根だった!!


1510級ピークから足尾の山々
 1510級ピークから半月山方面へは何度も通った道。途中で半月山駐車場から半月山展望台経由で社山に向かうハイカーが多くなる。中禅寺山は通過して半月峠に下ってひと休み。途中ですれ違ったハイカーに聞くと、八丁出島の紅葉の盛りはもう少し先のようだ。エネルギーを補給しながら、半月峠から半月道を下って、赤倉山から北西尾根を下るか検討していると。中禅寺湖方面から夫婦が登ってきた。

1510級ピークからの下りで 男体山


もう少し進んだ標高1570付近から 中禅寺湖 白根山〜山王帽子山


中禅寺山山頂


半月峠から足尾の山々


峠から半月山へ 笹深いのはここだけ
 半月道(半月山駐車場下)までは歩いたことがないので、半月山展望台はやめて、半月道をと道筋を探しているうちに、登山道に戻ってしまったので、そのまま半月山方面に進むことに再変更。展望台方面から下ってくる人は多い。展望台に向かうのは先刻の夫婦と途中で抜かれた若者だけ。
 途中で足尾の山々や中禅寺湖や奥日光の山々を楽しみながら、半月山展望台に到着。


こんな笹道を進む (標高1650付近の様子)


社山〜中禅寺山 奥に錫ケ岳〜白根山〜温泉ケ岳 (標高1660から)
 予想通り展望台は大勢の観光客で賑わっていた。ザックを担いでいるのが異様な感じ。展望台の中禅寺湖側は写真撮影の順番が回ってこない。仕方なしに、用意してきたビニールシートをベンチの上に広げて、ベンチから撮影。八丁出島の紅葉の盛りはもう少し先のようだ。

半月山展望台は観光客で賑わう


人の隙間から八丁出島 紅葉の盛りはもう少し先


なかなか前列には進めないので、用意してきたビニール袋を敷いてベンチの上からパチリ
4 半月展望台 − 半月道 − 深沢古道
 半月山駐車場に下る途中で、大勢の観光客と出逢う。軽装だから歩くのがけっこう早い。うかうかしていると追い越されてしまう。半月山駐車場で皇海山方面や赤倉山方面を撮影。


半月山駐車場(標高1595) ほとんどが軽装の観光客


駐車場から 皇海山方面


同じく 足尾方面
 駐車場から西へ斜面を50メートルほど下ると半月道に出合う。踏跡は不明瞭な個所もあるが、追うには困らない。半月道沿いの紅葉は期待外れ。神子内林道終点でザックを下ろしてエネルギーを補給しながら深沢古道を下るか、赤浦山を経由するか検討。1510級ピークへの登りで消耗、もう登る元気はなし。林道終点付近から茨倉山(1514)の西尾根の紅葉は今日一番。

駐車場から西へ少し下ると 半月道出合(標高1550)


半月道沿いの紅葉 道筋が薄い箇所あるも特に問題なし


大平山〜社山 (標高1480付近から)


神子内林道終点(標高1500)


林道終点から 茨倉山(1514)西尾根の紅葉


林道終点付近から 大平山〜社山
 神子内林道を下って行くと標高1470で右手に作業道入口を見る。茨倉山に向かうとしたらどっちへ進むのかな? この時点では赤倉山は完全にあきらめて、神子内林道を下って行く。茨倉山の西斜面の紅葉が良好。目印の左手の岩と右手の古タイヤを見逃さないよう注意して下る。標高1290で目印の古タイヤを見つける。よく注意していないと見逃してしまう。ここが深沢古道入口、古道は林道でズタズタにされてしまったのでここがスタート。

神子内林道の標高1470で右(西)に作業道 茨倉山方面はどっちへ進む?


茨倉山(1514) (標高1460付近から)


赤倉山(中央) (標高1350付近から)


深沢古道入口(標高1290)  林道の左(東)に目印の岩


右(西)側の廃棄タイヤから古道へ 
 古道入口からジグザグに下って、深沢を渡渉する(反対方面からくると、沢を渡って窪みを十数メートル進んだ地点で左手の薄い踏跡を追うこと)。この先は沢の右岸歩きとなる。道筋が草等で不明瞭で見失ったら左手の沢に近づくと踏跡が見つかる。特に標高1230付近は深い草で道筋を失いがち。
 標高1450が沢合流地点で、左俣(地形図に表記なし)を渡渉して合流地点から先は右岸歩き。この先はごく一部を除いて右岸歩き。道筋を失うことはないと思うが、もし見失ったら左手の沢に近づけば見つかる(沢には下りないこと)。
 標高970から950にかけて約200メートルほどは左岸歩き。左岸から右岸に戻ったら、深沢最終渡渉地点までは右岸歩き。途中で、深沢雨量観測所(昔の茶屋跡、石垣の上は広場になっていて灯篭が残っている。神社があったのだろう)。
 左に堰堤を見て下って行くと、深沢の最終渡渉地点(標高800)で対岸の道を登ると深沢林道終点、地形図ではさらに北に延びているが、ここが終点。この先は林道を下って、郵便局の少し北で一般舗装道に出合う。ここから約1.5kmの歩きで足尾無料駐車場に戻る。

深い草で道筋を失いがち 道を失ったら沢に近づくと見つかる (標高1230付近)


深沢の二俣で渡渉してからは道筋はわかりやすい こんな古道の名残も(標高1120) 迷ったら沢に近づく



深沢雨量観測所 左の石垣上には灯篭


深沢最終の渡渉 正面の道を登れば深沢林道終点
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