ひとり山歩き704 : 奥日光の小太郎に南尾根を登り、ハガタテ薙左岸尾根を下山しました。両尾根とも藪は大したことはありませんが、ルートファインデェイングが必要です。
小太郎(2328)南尾根〜ハガタテ薙左岸尾根
2018年9月6日(木) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:45) = 梵字飯場跡駐車場(5:10/5:20) − 宇都宮大演習林内林道終点(5:45) − 小太郎南尾根上到達(6:40) − 岩群通過(8:20/9:00) − 小太郎(10:10/10:40) − ハガタテ薙左岸尾根へ(11:20) − 標高点1817付近(12:40) − 宇大林道出合(14:00) − 梵字飯場跡駐車場(14:14/14:25) = 自宅(16:55)
Aルートマップ
2 自宅 − 梵字飯場跡 
 最近は、山行頻度少なくなり、脚力が低下(加齢のせいもあるが)の繰り返し。登攀力がどのくらい落ちているか調べるために、太郎山の南西に位置する小太郎(2328)の南尾根を登ってみることにした。この尾根をふーせんさんが03年9月14日に登っているに倣って、11年11月9日(ひとり山歩き456)にトライし標高2140で岩群に嫌気がして退却、翌年10月12日(ひとり山歩き492)に再トライし成功した。今回は標高2100から2150付近の岩群を避けるルートがあるかを調べるのも目的の一つ。
 南尾根で小太郎に達したら今回は太郎山に登り、新薙ルートを下ることにする。出発地点は梵字飯場跡駐車場とする。駐車場に到着時には先着車1台 車載温度計10度
3 小太郎南尾根  林道終点付近から南尾根に乗るのがよさそう 標高2100〜2150の岩群は岩の直登はなく丹念に避けて 
 駐車場から100メートルほど戻って、宇都宮大学演習林の看板から林道に入ってゆく。軽トラ一車線分のダート道だがよく整備され歩きやすい。一ヶ所だけ路上に倒木あり。地形図の林道終点には小広場あり。林道はさらに北西に延びている。

宇都宮大学演習林入口(梵字販場Pの手前100m)


演習林内の林道


地形図の林道終点(標高1580)
 林道終点からさらに200メートルほど進むと、林道はここで終わり、作業道らしきものが先に続いている。これを追うと沢筋に降りてしまい、前方に砂防提が見えたので軌道修正して低い笹の中に踏跡を拾いながら進む。前回(12年10月12日)に尾根にとりついた地点よりもさらに沢の右岸沿いをに進んだ。沢の右岸は低い笹原で特に障害物はないが、標高1730付近で踏跡も消えてしまったので尾根に取りつき、10分(高さにして40メートル)ほどで小太郎南尾根上に達した。尾根上には藪はなく、林道終点付近から尾根に取り付いたほうが良いと思う。


林道は更に続き終点(標高1590)の右下には砂防提


踏跡が不明瞭となる(標高1640) 前回はこのあたりから南尾根に取り付いた


薄い踏跡が断続するも、尾根に取り付く(標高1720)


小太郎南尾根上に到達(標高1760)、藪なし 早めに尾根に取り付いた方が賢明
 尾根筋には低い笹が断続する程度で特に障害となるような藪はない。今回は岩群を避けられるかもと前回よりも尾根の左手を歩くことにした。途中で浅いが急傾斜の窪みを歩いたが、障害物はない代わりに、枝や根のような掴むものがないので、歩きづらかった。標高2030あたりからは、幅広尾根の左手を意識的に進んでゆく(目的は岩群のないことを期待して)。
 ところが標高2070あたりで岩が現れ始めた。さらに左手へ進もうとしたが、ガリー(雨裂)が邪魔して困難となる。ガリーを過ぎてさらに左へと様子をうかがうも、谷筋となるので、あきらめて岩の間を針葉樹の枝にすがりながら登ってゆくことにした。岩を乗り越すことはないが、丹念に岩を避けて急斜面を登ってゆく。急斜面の登りでは踵骨に負担がかかり、特に右足の踵の痛みには参って休み休みの登りとなる。
 標高2120あたりからは岩が少なくなったようなので、前回ルート方面に軌道修正。標高2150を越すと岩群は通り抜けたようだ。ここまで前回の2時間25分に対して3時間40分も要した。この数年の脚力の衰えもあるが、前回よりも迂回しているのがかなり響いたようだ。この南尾根を登るなら、林道終点から尾根上をまっしぐらがよいように思えた(くどいようだが)。

標高1860付近の尾根筋


南尾根左手の浅い窪地を昇る(標高1970付近 窪地は1930から続く)


標高2070付近から岩っぽくなる


ガリーの横(標高2070)から戦場ヶ原


岩を避けて登ってゆく(標高2070付近の様子)


岩をよじ登ることなく避けて登れるが、急登にはまいる(標高2100付近)


枝越しに男体山と戦場ヶ原(標高2100付近)
 岩群を抜けると、針葉樹の幼木を縫って登ってゆく。でも急登はさらに100メートルも続いた。標高2200あたりからは、尾根筋に沿って北北東に軌道を修正して、小太郎山頂を目指す。岩群通り抜けから1時間10分(前回は1時間)で小太郎山頂に達した。ア〜くたびれた!! 景色を楽しんでいると山王帽子山方面から高齢の単独行者が登ってきた。エネルギーを補給している間に太郎山へと進んでいった。
 当初計画では、太郎山に登り、新薙コースを下る予定だったが、踵骨の痛みに耐えかねて、これ以上の登りは嫌気がさし、登り返しのないハガタテ薙左岸尾根を下ることにした。


岩群を通り抜けて断続する踏跡を追う (標高2170)


無視小の針葉樹幼木藪(標高2200付近の様子)


こんな落とし物も・・・以後どうしたのかな?


露岩帯の横をすり抜ける(標高2280)


同所から大真名子山と男体山


小太郎山頂(2328)に到着
小太郎からの展望は太郎山のそれよりもお好み。

太郎山


女峰山 小真名子山 大真名子山


男体山


戦場ヶ原 高山 中禅寺湖南岸尾根


白根山


燧ケ岳と県境尾根


温泉ケ岳 根名草山
4 ハガタテ薙左岸尾根 尾根の東側に踏跡あり 藪なし展望なし
 小太郎から山王帽子山方面へ下って、標高2150でハガタテ薙左岸尾根に取り付く(特に目印はないが、右手にリボン、少し先に黄/赤のマーク)。この尾根筋は残雪期も含めて何度も通っているので詳細は省略。漕ぐような藪はないが、樹木や倒木を避ける必要はある。尾根の左手(東側)に踏跡多いようだ。注意点は標高2000あたりからは直進するとハガテ沢方面に向いてしまうので、軌道修正して南西から南に下ること。標高点1817にあえて寄ってみたが、特に何もなし。

ハガタテ薙左岸尾根取り付き地点(標高2150)


踏跡通っている(標高2090) 


薄い踏跡が断続(標高1890)


標高点1817付近
 標高点1817からは、幅広尾根の左手(東側)を下ってゆく。尾根上を下ると光徳温泉に向かうときは便利だが、宇大演習林内の林道に出合うには左手を下るのがベッター。針葉樹林の低い笹原歩きで藪は皆無。踏跡も時には拾えるが、どこ歩いても問題なし。ところが、林道までもうすぐの標高1520あたりからは腰ないし胸丈の笹に悩まされる。10分ほど藪をこぐと宇大演習林内林道に無事下山。
 近場の梵字滝に寄ってみようかとも思ったが、名前負けの滝で再見する魅力なし(名称がついているくらいだから、昔は立派な滝だったのだろう。御沢が埋まってしまった?)。そこから15分で梵字飯場駐車場に戻る。早朝に見かけた4車はなく、別の車が1台。

笹尾根(標高1800)


笹の中に踏跡(標高1620)


ひざ丈程度の笹尾根だったが、最後に腰丈の笹薮


宇大演習林内の林道に無事下山(標高1500) 梵字滝どうしようかな? 再見するほどの魅力なし


無名橋から御沢を覗く このあたりも金剛峡の一部?
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