ひとり山歩き700 : 山行700回記念として、初めて登った男体山に志津乗越から往復してきました。梅雨の中休みとしては珍しい好天で展望を楽しめました。併せてコウシンソウも観賞できました。
志津乗越から男体山(2486)
2018年6月22日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(2:05) = 梵字飯場跡駐車場(4:20/4:30) − 太郎山分岐(5:10) − 志津乗越(5:50/6:00) − 志津小屋(6:05) − 二合目(6:25) − 四合目(7:00) − 六合目(7:55) ー 八合目(9:00) − 好展望地(標高2370)(9:15/9:25) − 男体山山頂部(10:05/10:50) − 八合目(11:20) − 四合目(12:25) − 志津小屋(13:10) − 志津乗越(13:15/13:30) − 太郎山分岐(14:00) − 梵字飯場跡駐車場(14:35/14:50) = 自宅(17:15)
Aルートマップ

2 自宅 − 裏男体
 山行700回記念として、初回の男体山と決めていた。どのコースにするか迷っていたが、裏男体側にコウシンソウがみられるということを最近知った。花に格別なl関心を抱くわけではないが、今の時期を逃すと、今後観るチャンスはないだろう。ということで志津乗越から山頂を往復することにした。この場合、一番のネックは梵字飯場跡駐車場から志津乗越まで舗装林道を往復で約10km歩くことである。以前なら表から登って裏に下るとか、旧三本松コースで登り裏男体へと周回、裏見滝からウリュー坂経由で登るなど考えただろう。でも今の自分にはそんな気力は湧いてこない。舗装林道歩きは嫌だが、所要時間が最短ということで、志津乗越から山頂往復しかない。
 明るくなったら歩き出すという自分のスタイルを今回も守って、家を出る。光徳温泉手前で裏男体方面に分岐して約2kmで梵字飯場跡駐車場に到着。無論先着車はなし。車載温度計6度 
3 往路   梅雨の中休みとしては好天で展望を楽しむ
 梵字飯場跡駐車場から志津乗越までは約5kmの舗装道歩き。登山靴で舗装道を歩くのは苦痛で、登山靴をディバックに無理やり押し込んで、ウォーキングシューズで歩く。志津側から男体山に登るには最大の難所(苦痛)。志津乗越で登山靴に履き替え、ウォーキングシューズは笹の中にデポ。

車場の先にはゲートあり 志津乗越まで約5kmの歩き、標高差285m


湯殿沢橋から太郎山


太郎山分岐(標高1637)


志津乗越(標高1785) 男体山は右へ 大真名子山は左へ 女峰山は直進
 志津乗越から100メートルほど南に進むと、右側が登山口で、そこから3分程度で志津小屋に達する。これは二荒山志津宮社務所で避難小屋を兼ねている。小屋付近に二荒山志津宮が祀ってある。

男体山登山口(志津乗越から約100m)


志津小屋(志津宮社務所兼志津行屋避難小屋)


二荒山神社志津宮


小屋の少し先に祠と石像
 避難小屋から笹を掻き分けて進むとすぐに笹はなくなり通常の山道となり一合目に達する。以降、九合目まで各合目に標柱が設置してあるので、登りの目安になる。展望は二合目の崩落地で西側が開けて太郎山と大真名子山(樹木にj邪魔される)が展望できる。ここから六合目を過ぎるまでは展望はなく、樹林の中を我慢我慢。注意事項は抉れ道が多く、その中を進むと突然前方が崩れていて、抉れ道から這い出さねばならない。抉れ道を避けるためか付近には薄い踏み跡がついている。その薄い踏み跡はだんだん濃くなり、やがては抉れ道になるのであろう。

一合目の標柱 九合目まで各合目にあり


抉れ道が多く、崩落で行き詰まりが大部分 抉れ道の傍に薄い踏み跡あり


二合目は西側が崩落地で太郎山が姿を現す、大真名子山は樹木に邪魔される


四合目(標高2000) 


六合目(標高2190) 二合目以外は展望皆無 展望はもう少し我慢
 六合目から15分程度で左(東)が切れ落ちた薙の頭(名称不明)に達する。登山道は確保されているので、身を乗り出さない限り危険はない。ここからは帝釈山〜女峰山〜赤薙山稜線と後方に高原山が展望できる。薙の頭を過ぎるとイワカガミが目立つようになる。
 七合目の標柱から数分で右(西)側が切れ落ちた薙の頭で、滑落防止のために固定ロープが設置してある。景色に見とれず足元に注意が必要。景色は渡る前か渡ってから楽しめる。金精山〜温泉ケ岳〜太郎山が楽しめる。今日は好天で黒岩山や会津駒ケ岳あたりも見えた。
 やがて固定ロープが目に付きだす。このあたりになると歩みが遅くなり、小休止。火山礫の抉れ道を固定ロープの助けを借りて、登ってゆくと八合目に達した。

六合目と七合目の中間位にある薙の頭(名称不明)


薙の頭で東側が開けて帝釈山〜女峰山〜赤薙山 後方に高原山


薙の頭付近からはイワカガミが目に付く


七合目を過ぎると、固定ロープ設置の薙の頭  


西側が開けて金精山〜温泉ケ岳〜太郎山 中央やや右後方に黒岩山 その右後方に会駒
 今日の目的のひとつを達成してヤレヤレ。しゃりばて気味で休みたいが展望がないので我慢して先へ進む。 標高2380あたりの好展望地でザックを下ろして展望(錫ケ岳〜白根山〜太郎山〜女峰山)を楽しみながら軽くエネルギー補給。

今日の目的のひとつと達成して八合目(標高2330)


八合目付近からしばらくは火山礫の登山道 


標高2380の好展望地からのパノラマ(錫ケ岳〜白根山〜太郎山〜女峰山


錫ケ岳〜白根山 右端の奥に至仏山


中央左に燧ケ岳 中央奥に県境尾根 右最奥に会駒


太郎山


大真名子山〜帝釈山〜女峰山
 標高2400あたりで奥社と太郎山神社が目に入り、もう少しと気は急くも足取り重く、そこから山頂までは30分も要した。途中で九合目」(標高2450)、観測所跡(?)を通過。人の気配がすると男体山山頂で、三角点と光り輝く大剣を写真に収める。この大剣は12年10月5日(ひとり山歩き491)に旧三本松コースで登った時に設置中で、新聞によると10月13日にお目見えしたようだ。

九合目(標高2470)


九合目から 大真名子山〜帝釈山〜女峰山〜赤薙山 後方に高原山


観測所跡(?) 奥社と太郎山神社が間近に


男体山の山頂
 奥社のほうへ行ってみると、二荒山神社からの登山者で賑わっていた。しばし景色を楽しむ。富士山はわずか前までは見えていたようだが、残念なながら雲の上にほんの僅か頭が出ているだけですぐに雲に隠れてしまった。ついでに太郎山神社まで行ってみる。岩の上から旧三本松コースの尾根筋を眺めながら、今日は無理しないでよかったなア、という感じ。

中禅寺湖と足尾の山 少し前には富士山も見えたようだ


錫ケ岳〜白根山


太郎山〜大真名子山


太郎山神社 (なんで男体山に太郎山神社?)
4 コウシンソウ  足場が悪く少しばかり危険なので、場所は明示しない
 コウシンソウの場所は、ネットで山行録を調べるも特定できなかった。何件かの記録と写真を見て大体の場所は推定できた。推定場所付近を注意しながら登ってゆく、ここだと直感。登山道を少しばかり離れた岩壁に咲いていた。
 弊ホームページでは自分が歩いたところや見たことは、オープンにしている。その理由は後から歩く人の少しでも手助けになればとの思いからである。コウシンソウの場所を明示したいところだが、少しばかり危険が伴うので、今回は明示しないことにする。どうしても見たいという人はルートマップの往路と復路のわずかな軌跡の差で判断できるだろう。しっかり準備してゆくような人なら、こ程度の場所はそれほど危険ではないと考える。







5 復路  数組とすれ違う 火山礫地帯と泥濘地帯はスリップに注意
 志津乗越から登る人は少ないだろうと、思いながら下ってゆくと、数組とすれ違った。試しにコウシンソウってどこで見られるか、数人グループに聞いてみたら、いとも簡単に教えてくれた。知る人ぞ知るなんだ!!
 今日は梅雨の合間だがよく晴れて展望が楽しめた。六合目以降は展望はなく、登りでは抉れ道を利用したが、下りでは薄い踏み跡を利用し、極力抉れ道を避けた。薄い踏み跡は何筋もついているが、やがては統一され明瞭な道筋となるだろう.
 八合目前後の火山礫地帯と二合目から一合目あたりの泥濘地帯はスリップに注意。志津乗越で登山靴からウォーキングシューズに履き替える。付近に自転車が2台デポしてあった。梵字飯場跡駐車場に帰着。自動車は数台。
 
HOM
inserted by FC2 system