ひとり山歩き692 : 諏訪岳を二度登りしてきました。最初は佐野市中運動公園付近から北尾根で諏訪岳に登り藤坂峠に下山。二回目は大慈寺から諏訪岳に登り京路戸峠から下山。ヤマツツジとミツバツツジが目の保養になりました。
諏訪岳(323)に二度登り
2018年4月10日(火) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(4:10) = 佐野市中運動公園(5:05/5:15) − 尾根取付き(5:25) − 主稜線出合(6:25) − 諏訪岳(6:50/7:00) − 藤坂峠(8:05/8:15) − 村檜神社(9:20) − 大慈寺(9:25/9:30) − 奥の院(黒岩山)(9:45/10:00)
- 村檜神社分岐・京路戸峠分岐(10:20) − 諏訪岳(10:55/11:00) − 京路戸峠(11:20) − 京路戸公園(11:35/11:40) − 中運動公園(12:10/12:20) = 自宅(13:15)
Aルートマップ
2 自宅 − 佐野市中運動公園
カタクリとアカヤシオを先週の中尾根から古賀志山で堪能したので、今シーズンの花見はこれで終了と考えた。ノーマルタイヤに履き替えてしまったので、残雪の山に行くには少し不安。そこで急遽低山歩きに変えた。以前から気になっていた佐野市中運動公園付近から北尾根で諏訪岳に登り、藤坂峠に下ることにした。それ以降は採石場をかすめて琴平神社まで足を延ばすか、藤坂峠から大慈寺まで歩き、そこから諏訪岳に登るかはその時の気分次第ということにする。
佐野市中運動公園は、05年1月31日ひとり山歩き186で琴平神社から下山時に知った。自宅から約30km、5時半ごろ尾根取付きを目論んで家を出る。運動場の使用開始は9時からということで、駐車場が開いていないか心配したが、問題なく駐車。車載温度計12度
3 最初の諏訪岳 北尾根は先端急斜以外には踏跡あり ヤマツツジとミツバツツジも楽しめた
取り付く尾根に近づくと、尾根沿いにワイヤーのフェンスが張めぐされている。フェンスの隙間を探してウロチョロしていると、フェンスに「7」とか「8」という札がぶら下がっているのに気付いた。「8」の奥を覗くと石祠があり、小川にはコンクリート板が渡してある。扉になっていることに気づき、針金を外すと中に入れた。ここを尾根取り付き地点とした(復路で気づいたのだが、「7」地点が計画の取り付き地点)。
尾根先端部は急傾斜で落ち葉をかぶせたザレ土で滑って登るのに悪戦苦闘。30分ほどもがくと、勾配は緩み藪は消えて、薄い踏跡が計画取り付き地点(「7})方面から認められた。以降は濃淡はあれども諏訪岳山頂まで踏跡は連続。
佐野市中運動公園駐車場
bWの扉を開いて尾根に取り付く 復路でく気づいたのだが、手前のbVから入山すべきであった
ザレた急斜面をよじ登る
標高150で予定の尾根筋に到達 濃淡あるも諏訪岳まで踏跡は続く
明瞭な踏跡が続く(標高170付近の様子)
標高200あたりから尾根通しと尾根右手(西)に踏跡が認められ、楽してトラバースすると標高230で諏訪岳と藤坂峠を結ぶ主稜線に出合った。すぐ先で京路戸公園や藤坂駐車場方向を記した標識を見かけた。京路戸公園方面には薄い踏跡が見えたが、藤坂駐車場方面の踏跡は歩きながらでは確認できなかった。
標高260あたりからはヤマツツジがみられるようになり、ミツバツツジも少ないが開花していた。諏訪岳山頂が近づくとツツジはより賑やかになったようだ。途中での展望は皆無で、京路戸山らしいのが枝越しにうかがえた程度。諏訪岳山頂にはまだ先客はなく、ヤマツツジが出迎えてくれた。山頂からは西側が開けていて、田沼工業団地を眼下に、その先に佐野市街地と足利方面の山々(?)が見えるだけ。
標高230に標識 ←藤坂駐車場 ↑諏訪岳 ↓藤坂ロックガーデン上部 京路戸峠→
ヤマツツジ姿を見せる(標高260付近)
標高280付近のヤマツツジ 後方の山は京路戸山?
ミツバも出てきた (標高300付近)
諏訪岳山頂直下
本日最初の諏訪岳訪問
山頂から佐野市街
藤坂峠目指して来た道を戻るのだが、急勾配、ザレ土と落ち葉で滑りやすく注意しながら下ってゆく。標高260で往路で見たのとは異なる標識を見かけた。この標識にも京路戸公園方面の標示が記されていた。往路で出合った地点から分かれて主稜線を進むと落ち葉や枯れ枝で明瞭ではないが踏跡は連続し、小枝以外には障害物はなし。05年1月にこの尾根筋は通っているのだが、まったく記憶に残っていない(政治屋やお役人さんとは異なり正真正銘)。
240級ピークを下って登り返しになると岩場が現れるが難なく通過。藤坂峠へは下り一方と思って地形図をよく見ていないかったので、次の260級ピークを越すのにくたびれた。このピークを下ってゆくと下方から自動車の通行音が聞こええてくる。藤坂峠は切通でフェンス(早朝に車で中運動公園に向かう途中で確認)が設置されているので、フェンス切れ地点を目指して東から北に方向修正して県道282号に着地。県道を少しばかり南に上ってゆくと藤坂峠で、隧道竣工記念碑(戦前はトンネルだった)、殉難者慰霊碑と馬頭観音等を見かける。
ここから琴平神社方面に向かうには、早朝の尾根取り付き同様に藪の急斜面を攀じ登らねばならない。最近は忍耐力が弱くなり、あっさり諦める(過去に通ったことのあるルートでは特に)。このまま県道を歩いて中運動公園に戻るには物足りない。こんなことも予想できたので、大慈寺から諏訪岳に登り、京路戸峠経由で帰ることにした。
標高260の標識(往路では気付かなかった) ↑諏訪岳 ↓藤坂・県道282 京路戸公園→
藪なし (240級ピーク付近の様子)
標高240に岩場(容易に越せる)
藤坂峠への下り
県道282に下山(下方右手のフェンス切れ目から)して藤坂峠に」向かう
藤坂峠 隧道竣工記念碑(戦前にはトンネルがあった) 殉難者碑 馬頭観音等3基
県道282号の途中で、藤坂ガーデン用の駐車地跡に、クライミング中の事故多発により、13年5月12日より立ち入り禁止の古ぼけた標示を見かけた。様子を見るということで、禁を犯してロープをまたいで林道を進む。遭難者慰霊碑を見かけると林道は消えて踏跡は薄くなったので、引き返した。ここを進めば、最初の諏訪岳登りで見かけた「藤坂駐車場」標識地点にたどり着くものと思われる。
もとに戻って県道282号から一般道へと進むと、小野小町墓の案内板が見えた。50m先ということで、行ってみる。ネットで検索すると小野小町の墓は全国に数えるのも嫌になるほどある。平安時代には小野小町は何十人もいたのだろう???
戻って村檜神社に立ち寄る。ここを訪問するのは今回が三回目、関東ふれあいの道の通り道にある。ここから諏訪岳から途中である京路戸峠分岐まで歩いているので、今回は隣の大慈寺から諏訪岳に登ることにした。
藤坂ロックガーデンは13年5月12日に立入禁止(事故多発のため)
左に小野小町の墓 正面右が村檜神社入口 すぐ先に大慈寺
小野小町の墓・・・全国に多数あるようだ 平安時代に小野小町は何十人といたのかネ??
村檜神社は右 大慈寺は左へ
村檜神社拝殿
4 二回目の諏訪岳 登山道明瞭(関東ふれあいの道とかなり重なる) ヤマツツジとミツバツツジ!!
大慈寺も三回目の訪問、由緒等は省略(興味のある方はネットで検索願う)。
大慈寺山門
大慈寺本堂
諏訪岳登山口
大慈寺の慈覚大師像の横から奥の院参拝口が諏訪岳登山口で、丸太階段を登ってゆくと、東屋の休憩所、御堂と通過、この先は山道となる。二三分で岩頭に塔が目につく。ここが奥の院で、岩頭(黒岩山)には宝篋印塔(供養塔等に使われる仏塔の一種類)
丸太階段が御堂まで続く
休憩所
御堂
ツツジも
奥の院(黒岩山)
宝篋印塔
黒岩山から東北道
奥の院からは山道だが、よく整備され、途中には丸太階段も設置してある。標高120付近で村檜神社からの道(関東ふれあい道)を合わせ、すぐ先が京路戸峠分岐で関東ふれあの道は分かれてゆく。
諏訪岳へはザレ土と落ち葉で滑って登りづらい。お助けロープに文字通り助けられる。ヤマツツジとミツバツツジを楽しみながら登ってゆくと石祠を見かける。さらに登って山頂直下で標識「藤坂RG→」を見かけた。今は駐ドル人がいないので踏跡は消えてしまったようだ。本日二回目の諏訪岳山頂に到着。今回も無人の山頂。
丸太階段ありで整備されている
お助けロープ 落ち葉で滑る滑る (標高240付近)
ツツジ (標高250付近の様子)
石祠(標高250)
本日二度目の諏訪岳山頂
山頂直下は急勾配で滑りやすく、注意しながら下ってゆくと、先端に小さな鎌を取り付けた棒を持ち、片手に袋をぶら下げた単独行者が後方から突然現れ追い越していった(山菜取り?)。ツツジを愛でながら京路戸峠に下る。
ツツジを愛でながら下山
京路戸峠
京路戸峠からの下りは、樹林の中の明瞭な道。20分ほどで京路戸公園に無事下山。公園の北端右手に「諏訪岳→」の小さな標識を見かけた。標高点189ピークを通って、藤坂峠への道筋で見掛けた標識の地点(標高260)に通じるのであろう。
道筋は明瞭
歩くには全然問題なし
京路戸公園 左 テニスコート 右 駐車場
諏訪岳登山口 標高点189を経由するようだ
京路戸公園から舗装道を中運動公園目指す。早朝に取り付いた尾根先端は急だね。bW扉(最初の諏訪岳取り付き地点)の先で、bVの扉を見かけtた。早朝に通過する際に扉とは気づかなかった。ここから取り付けば、もう少し楽できたかも。中運動公園に戻ると自分の車の他にはトラックが一台。
早朝に取り付いた尾根の先端は急だね
駐車場に戻ってきました
HOME