ひとり山歩き68 : そろそろ紅葉も終りとなるので、自宅から最も近い太平山へ行ってみることにしました。いつもは単独行なのですが、今日は初めて夫婦揃っての山歩きをしてみました。
関東ふれあいの道  太平山紅葉狩り
2002年11月20日(水) 晴れ
1 行程
自宅(9:10) − 大中寺P(9:50/9:55) − 大中寺(10:00/10:05) − 謙信平(10:25/10:35) − 太平山神社(10:45/10:50) − 太平山(富士浅間神社)(11:00/11:05) − ぐみの木峠(11:20) − 晃石山(11:50/11:55) − 晃石神社(12:00/12:25) − 桜峠(12:45) − 清水寺(13:05/13:10) − 大中寺P(13:40/13:50) − 自宅(14:40)
2 自宅 − 大中寺
 太平山神社には、紫陽花祭り初詣等で行ったことはあるが、周辺の山歩きをしたことはなかった。今年の紅葉時の山歩きも最後ということで、関東ふれあいの道にも指定されている太平山から晃石山辺りを歩くことにした。このコースなら夫婦で歩けるだろうと、妻を誘ってみた。
 いつものように表参道にある六角堂からスタートでは面白くないので、七不思議の伝説で知られる大中寺からスタートすることにした。六角堂の手前を左折して太平少年自然の家を通って舗装された山道を大中寺目指した。
3 大中寺 − 太平山  大中寺、謙信平、太平山神社付近の紅葉が美しい太平山神社の紅葉
 大中寺の広い駐車場に着くと、十数台の車が停まっていた。山歩きの準備をしている間にも、2台ほどやって来た。軽装の人が多い。寺の見物あるいは周辺の紅葉狩りにきたのか、平日にしては人出が多いようである。
 桧並木の石階段を登るとすぐに大中寺に着く。登山道を探しながら、境内を見渡すと紅葉がとてもきれいであった。この寺に伝わる七不思議の伝説についての説明板を読んで、そのひとつ「馬首の井戸」横の登山道に入る。真言宗の寺として久寿年間(1150年代)に建てられた。その後衰退していたのを快庵妙慶禅師が延徳元年(1489)に曹洞宗の寺として再興された。
 桧林の道を急登すると、すぐに林道に出会う。左は晃石山・桜峠方面であるが、ここは右へ折れて二三分進むと謙信平に着く。みやげ物屋はすでに店開きし太平山山頂ていて、付近を散歩している人は多い。このあたりも紅葉が美しい。郷土出身の山本有三の「路傍の石」の石碑等も見られる。
 「あづま家」の左手の鳥居の二つある石階段を登ると舗装された参道が続き、あっという間に太平山神社の境内に着く。神社周辺の紅葉も美しいが、参拝の自動車が多いので落ち着いて見物ができない。ここは何回も来ているので、紅葉の写真を撮っただけで、太平山山頂を目指す。天長4年(827)慈覚大師により創建されたといわれ、武将武門や諸人の崇敬が篤く、特に徳川3代将軍家光以来代々当社を崇敬した。
 神仏混合の名残を残す星宮神社の横の山道に入る。針葉樹林の中の道を進み岩道になると、そこからひと登りで富士浅間神社を祀る社のある太平山山頂(346m)である。山頂は樹林の中で展望は期待できない。富士浅間神社の主祭神は木花咲耶姫命(安産の神、酒造の神)。
4 大平山 − 晃石山  道はよく整備されていてコースを歩く人は多い
 太平山山頂からナラ林を急降下し、左に林道を見ながら登るとすぐに2本のアンテナ塔の晃石山山頂設置されたぐみの木峠に着いた。このあたりから単独行者あるいはグループに多数であう。あるいはチョット立ち止まっていると追い越されたりする。このコースは格好のハイキングあるいは散歩コースになっているようである。低標高で道もよく整備されているので利用者が多いのも頷ける。
 アンテナ塔を右に見ながら山道を進むと、すぐに左に大中寺への道を見送る。小さなコブをいくつか越すと急登になる。左手に展望台が見えたので寄ってみると、数人の女性グループが休憩していた。邪魔するのも悪いのでそのまま元の道に戻り、晃石神社への道を左に見送り、そのまま晃石山に登る。僅かな急登で晃石山山頂(419.1m)に着く。山頂は樹林に囲まれ展望は得られないが、一等三角点が設置され、木の鳥居と祠が祀られている。登ってきた女性に神社の様子を聞くと休憩に適した場所とのことであり、すぐに神社目指して急降下する。
 晃石神社の広場にはベンチが設置されていて、十人位のハイカーが昼食休憩をしていた。日当りも時間もよいのでここで昼飯休憩とした。晃石神社は山岳信仰によって建てられた。当時鏡石(神石)が あって、日夜恍々と輝いていたことにより、綾部比之神と称されて山田の里人 に崇めうやまわれた。  
5 晃石山 − 桜峠 − 大中寺  晃石山(清水寺付近から)
 晃石神社から清水寺へ下ることも可能だが、妻の足取りもまだ大丈夫そうなので桜峠から下ることにして出発する。三つ四つ小さなピークを越すと、木の手摺が設置された場所に達する。この手摺に掴まりながら、標高にして約50mを一気に下ると桜峠である。桜の大木と東屋が目に付く。桜峠の所以たる桜の木は残念にも朽ちている。先へ進むと馬不入山だが、これは次の機会にして今日はここから清水寺に下ることにする。
 木階段を約50m下ると、普通の山道になる。左手に木の隙間から今歩いてきた峰々を見ながら下ると、舗装された道に出る。ここを左に折れると程なく高台に清水寺が見える。下野坂東26番札所。本尊は十一面千手観音で、僧行基の作と伝えられている。4月下旬から5月上旬はボタンの名所として知られる。
 清水寺からは舗装道を大中寺目指して歩く。紅葉の晃石山や太平山眺めながら車の殆ど通らない舗装道をノンビリ歩く。大中寺付近で道が分り難く、地元の人に尋ねる。駐車場に戻ると、車は朝より少し増えていたようである。
  
6 大中寺 − 自宅
 今日の山歩きは体力的には全然物足りなかったが、今年最後の紅葉を楽しめたのは幸いであった。山歩きの経験の少ない妻にとっては丁度よい運動となったようである。帰りの車の中でも元気にお喋りが続く。
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