ひとり山歩き689 : 車坂峠から黒斑山に登ってきました。雪はよく締まり踏み抜きは皆無でしたが、春霞で遠望が聞きませんでした。
黒斑山(2404)
2018年3月13日(火) 晴れ
1 行程
@コースタイム(不慣れなデジ一操作に手間取り通常よりも歩行速度遅い) : 自宅(2:50) = 高峰高原ビジターセンター駐車場(6:05/6:20) − 車坂峠(登山口)(6:25/6:30) − 車坂山(7:00) − 開けたガレ場(7:35/7:45) − 槍の鞘(8:55/9:10) − トーミの頭(9:30/9:45) − 黒斑山(10:15/10:50) − 中コース分岐(11:15) − 車坂峠(12:15) − 駐車場(12:20/12:30) = 自宅(15:30) 
Aルートマップ

2 自宅 − 車坂峠
 雪山へもっと行きたいのだが、近場は自分の技量で行ける山は何度も行っているので意欲がわかない。ヤマレコを見ているうちに、車坂峠から黒斑山ならトレースが踏み固められて比較的容易。ミラレスを使うようになってからは、それ以前に購入したデジ一をほとんど使わなくなってしまい操作も忘れてしまった。本日のコースはそれほど時間がかからないので、デジ一を持参して操作を思い出すことにした。
 05年9月26日(ひとり山歩き212)に車坂峠から黒斑山〜Jバンドを歩いているが、まったく記憶に残っていない。栃木ICから高速道を利用し、佐久北ICで下りて、一般道を約20km走行すると車坂峠に達するのだが、チェーリーパークラインを含めて道路には雪は皆無。車坂峠の登山口をわずかにすぎた高峰高原ビジターセンター駐車場に車を駐める(車載温度計マイナス3度)。先着車なし、駐車場から登山口へ向かうときに2台入場。
 チェーンスパイクにするかアイゼンにするか迷う。本日は気温が高くなる予報、チェーンスパイクでは復路で融雪により団子に悩みそう。通常ならアイゼンとチェーンスパイクを持つのだが、今日はデジ一が重いので軽量化のためにチェーンスパイクは車に残して出発。 
3 表コースで黒斑山  よく締まったトレースが続く 要所要所で展望あり  
 途中でアイゼンを装着するのも煩わしくて車坂峠の登山で装着。登山口のすぐ先で表/中コースが分岐するが、往路は展望のより優れた表コースへ。雪面はよく踏まれていて歩き易いアイゼンの必要性はないが、脚で運ぶのも背中で運ぶのも同じと変な屁理屈。
 ひと登りした車坂山は南側が開けているので、八ヶ岳が見えると期待していたが、雲ひとつないのに遠方はかすんで見えなかった。

車坂峠の登山口


よく締まったトレースが続く(標高2000付近の様子)


車坂山から小諸市街 春霞で八ヶ岳は見えなかった


車坂山の山頂標識
 車坂山から下って、少し登り返すとガレ場で南側が開けるも、やはり八ヶ岳は霞の中。このガレ場を越すと針葉樹林内の歩きとなる。標高2080あたりで北北西に四阿山がちらりと姿を現した。標高2110あたりは先刻のガレ場よりも広く開けたガレ場と呼ばれている。ここからは四阿山が先刻よりは明瞭に見えたが、相変わらず八ヶ岳は見えず(家に帰ってから写真を拡大してみたらかすかに八ヶ岳が映っていた)。持参のデジ一は8年前に購入したのだが、重くて山行時には家でお留守番。最近は使用していないので操作を忘れてしまい撮影に手こずる始末。そんなこともあって本日のコースタイムは通常に比べて遅い。

標高2030付近のガレ場 晴れてはいるが今日は遠望は諦めよう


針葉樹林内の歩きが多い(標高2050付近の様子)


四阿山(右奥)が姿を現す(標高2080で)


開けたガレ場(標高2110あたり)


開けたガレ場から、やはり八ヶ岳は見えず(諦めが悪いネ・・・せっかくデジ一持ってきたのに)

ひr
東篭の登山(左)と奥に四阿山 (開けたガレ場から)
 開けたガレ場を過ぎても四阿山は時々姿を現してくれる。標高2140あたりで黒斑山も姿を現してくれた。標高2280では浅間山が初めて見えた。この間は針葉樹林内のよくしまったトレース歩き、カメラ操作習熟のために何度もトレースの写真を取りながら進む。
 槍の鞘への登りになると勾配が増したせいか、アイゼン痕が目立つようになる。標高2280あたりで避難シェルターが設置してあった。ここよりも浅間山に近い黒斑山までの間にはシェルターがないのは何故?
  シェルターのすぐ先で前方が開けた槍の鞘に到着。トーミの頭、浅間山、牙山(ざっぱ山)、剣が峰等が楽しめる。操作習熟のためにセルフタイマーで自撮りを練習し、トーミの頭への道筋を確認。

四阿山は近いので姿を現す(標高2140で)


黒斑山が初めて姿を現す(標高2140で)


浅間山も姿を現した(標高2280で)


こんなところに避難シェルター(標高2280、槍の鞘直下)・・・ここにあって、より近い黒斑山付近にないのは何故?


シェルター内部


の鞘から浅間山、左はトーミの頭
 槍の鞘からわずかに下ると中コース分岐となり、そこからの登りは右手は崖の細い道が続く。陽当たりが良いので、雪がなかったり、日中に融けた雪が夜間に凍結している。槍の鞘から眺めた時ほどは危険性は感じなかった。
 岩峰のトーミの頭は本日一番の好展望所。黒斑山〜Jバンド〜浅間山が一望、くどいが会津や日光の山々は残念ながら霞の中。しゃりばて気味で、ザックを下ろして軽くエネルギー補給。

振り返って槍の鞘


往路では凍結していたが、復路ではドロンコ(中コース分岐からの登り


日当たりが良いので、融雪が夜間に凍結


トーミの頭


左手にJバンド 中央に言うまでもなく


黒斑山と蛇骨岳


トーミの頭からのパノラマ (燧ケ岳、武尊山、奥白根山はカスミの中
 湯の平分岐から湯の平方面には当然ながらトレースはない。分岐から針葉樹林をくぐると、浅間山監視カメラが設置してある。浅間山のライブカメラとして昨日お世話になったばかり。下山の二人組とすれ違う・・・表コースでは追い越されていないので中コースで登ったのだろう。
 すぐ先が黒斑山山、浅間山が間近で前掛山への登山道も明瞭。ザックを下ろして自撮りをしようと三脚代わりの自撮り棒を雪面に刺すも、凍結していて棒が雪面に刺さらない。カメラを枝にぶら下げたり工夫しているうちに後続者が次々に現れだした。引き返す人、蛇骨岳へ向かう人それぞれ。

湯の平分岐(むろんトレースはなし)


針葉樹林内の歩きが続く


浅間山監視カメラ


Jバンド付近と浅間山(黒斑山山頂直下から)


黒斑山山頂からの浅間山


アップで 前掛山右手最高部)への登山道がクッキリ見える)


Jバンド方面 (条件が良ければ燧ケ岳、武尊山、奥白根山等が見える?)
4 中コースで下山 ごく一部を除いて針葉樹林のよく締まったトレースを下るだけ 展望は一か所のみ 
 蛇骨岳まで足を延ばす計画だったが、デジ一の操作に手間取り、予想よりも1時間半くらい遅くなってしまったことと、今日は遠望は利きそうもないので、黒斑山で引き返すことにした。中コースは展望が期待できないので、往路ではショルダーバッグに入れたデジ一を袈裟懸けしていたが、山頂でザックに収納し、以降は通常使用のミラーレスにみに変更。
 中コース分岐手前は往路の凍結部は気温上昇でドロンコ道。中コース分岐の道標によると車坂峠まで中コースは2.0km、表コースは2.3kmとあった。ここは躊躇なく中コースへ進む。針葉樹林内のトレースが続き、展望は一か所を除いてないが、登り返しもないので復路にはもってこい。展望は標高2120あたりで針葉樹林が切れて、高峰山〜東篭の登山が見えるだけ。

気温上昇でドロンコ道(中コース分岐の手前)


中コース分岐(車坂峠2km 、表コースは2.3km)



中コースはほとんどが針葉樹林の中


陽が当たる場所はこのような凍結も(すぐ先で開ける)


中コース唯一の展望所(標高2120付近) 高峰山〜東篭の登山
 一部に無雪の場所あるもほとんどが針葉樹林の中、坂峠の登山口が間近になると、黒斑山天然カラマツ植物群落保護林の標識をいくつか見る。登山口に戻って、真向いの高峰高原ホテルの駐車場にも何台か・・・ここの駐車場は舗装してあるが、ビジターセンター裏の駐車場は舗装してなく、気温上昇でややぬかるんでいた。

日当たりが良い場所はこんな様子(標高2030付近、わずかな区間だが)


登山口が近づくと、天然カラマツ林


ビジターセンター駐車場(舗装していないので、雪解けでグチャグチャ)
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