ひとり山歩き687 : 鹿沼市の次石山に登ってきました。小倉城山まで周回する計画でしたが、途中エスケープとなりました。踏跡も入り混じっているうえにかなりハードなコースでした。
鹿沼の次石山(473)
2018年2月16日(金) 晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(5:25) = 鹿沼市の平野橋付近に駐車(6:30/6:40) − 尾根取付き(6:50) − 御嶽山(7:55/8:00) − 御嶽山北鞍部・林道コース出合(8:15) − 次石山(9:25/9:35) − 420級ピーク・ルートミス開始(9:45) − ルートミス気付く・エスケープ開始(10:00) − 谷筋へ(10:35) − 間伐材地帯通過(10:45/11:25) − 林道出合(11:35) − 一般道出合(12:00) − 駐車地(12:10/12:20) = 自宅(13:25)
Aルートマップ

2 自宅 − 平野橋
 山に行きたし、されど冬季オリンッピックもTV観戦したしで悩む。近場の短時間コースとして鹿沼市の次石山から小倉城山まで周回することにした。このコースは低山なれど、岩場あり急登が多いハードなコース、こういうのは苦手で今まで避けてきた。好んでというわけではないが、歩いてみることにした。
 何度も通っている例幣使街道から僅か500メートルほど西に入った行川に掛かる平野橋付近の路肩に駐車。車載温度計マイナス4度
3 御嶽山経由で次石山  岩場や急登ありでけっこうハード 植林の尾根で薄い踏跡あり
 平野橋から次石山に行くには三通りあり、@西南西に向かう林道経由、A北東尾根で御嶽山経由、B次石山の東尾根経由。Bは次石観音(通称)の岩場は通りたくない。@は安易すぎるので、A案の尾根歩きで御嶽山を経由することにした。
 一般道から分かれて林道をわずかに進むと、墓地があり、その外れから御嶽山の北東尾根に取り付いた。尾根上には薄いが踏跡あり、藪はなし。途中で東電巡視路特有のプラスチック階段が現れたりする。標高360あたりで大岩が現れる。ホールドはありそうだが、左手を巻いて通過することにした。岩場の切れた地点で尾根上に這い上がるとすぐ先が御嶽山の山で、カワスミ山名板と石祠が三基(一基は少し離れて)。展望は皆無。 

写真の中央部 御嶽山 無名峰 次石山 (奥の小さな峰) (平野橋付近から)


墓地の外れ(写真の左手)から尾根に取り付く


尾根上には薄い踏跡が続く (標高240付近の様子)


プラスチック階段も(標高320付近)


大岩(標高360)は左手を巻いて通過 


御嶽山山頂 石祠3基(1基は少し離れて) カワスミ山名板
 御嶽山から北鞍部への下りはルート取りが難しい。南西の送電線方面からの踏跡を見送って北西に下ってから北へと向きを変える(この辺りはGPSと相談しながら)。山頂から15分ほど下った北鞍部には右手から林道コースの踏跡を合わせる。反対側にも薄い踏跡がついていた。ほぼ全領域が植林なので、踏跡がついていても不思議ではない。
 鞍部からは次の430級ピーク目指して最初は緩やかに、そして標高350あたりになると急登になる。途中で小さな岩場現れたりするが巻くほどのことはない。430級ピークが近づくと、東に古賀志山、南西に二股山が展望できた。
 430級ピークからわずかに下って登り返すと次石山の山頂に達した。栃木の山紀行の山名板があり。標高472.9と記されている。現在は再測定で473.1に変わっている。そもそも次石山と次石観音を知ったのは、栃木の山紀行氏の十年数年前の山行録による(現在HPの山行録が閉ざされている)。
 計画以上に時間を要したのと、岩場は嫌いで次石観音(岩)訪問は中止。

御嶽山の北鞍部(標高310) 右手から林道コースを合わせる 左手にも薄い踏跡あり


この程度の岩は何か所も (標高380,430級ピークの南直下)


古賀志山展望 (標高410付近で、420級ピークの直下)


振り返って、御嶽山


二股山も


次石山山頂(三角点473.1峰)


山頂の石祠
4 次石山 − 下山  ルートミスを契機に谷筋をエスエケープ
 次の420級ピーク目指して植林の踏跡を追って緩やかに下る。次石山までに比べて穏やかな踏跡が続きノンビリムード。420級ピークからも植林の踏跡を緩やかに下ってゆく。左手の枝越しにより高い尾根筋が見えて、やっと間違いを知る。420級ピークから15分も下ってしまった。420級ピークに戻るには標高にして約70メートル、時間にしたら20分。計画の周回ルートに戻る気はか完全に失せて、エスケープすることに決定。
 ルートミスは元に戻るのが原則だが、それでは面白くない。本日の周回ルートは三方は尾根に囲まれ東側だけが平地、東に向かえば必ず平地にたどり着く。まずは尾根から東側の谷筋に下ると、涸れ沢に下り立った。北側が下り、これを辿れば平地にたどり着くのは間違いないが、初志貫徹でできるだけ東方面へ進んでみよう、でも老眼鏡を忘れたので地形図がはっきりと読めない(急遽低山歩きにしたので、雪山用のザックから低山用のデイバックに荷物を移す際、老眼鏡移しそこなった)。GPSでは表示範囲が狭くて役にたたない。目の前の尾根上に登り様子を見ようとしたが、尾根には枯れ枝や落ち葉散乱して直登はあきらめて谷筋を南に登り、尾根上で様子を探ることにした。
 今日のエスケープは尾根をたどらずに谷(沢)筋を下ることに決めて、東側の谷へ下った。谷底に下った地点は間伐材地帯に突入。間伐材は枝葉付きで、しかも密集していて乗り越したり潜ったりさんざん。どこまで間伐材地帯が続くが分かりようがないが、我慢我慢。下るにつれて間伐材の密度は下がるも、高度にして40メートル、距離にして200メートル(この数値は帰宅後にカシミール3Dで推算)に40分も要してしまった。間伐材がなければ数分の距離なのだが、運が悪いといえば悪い。でも、遭難だったらもっと厳しい局面があるかも。
 間伐材地帯を抜けると10分で地形図実線の林道に出合う。エスケープを決めて最初に下り立った沢筋を北に下れば、実線歩きでここに戻れたのだ。

次石山からは快適に踏跡を追う(ミスルートを歩いているとも知らずに)


間違いに気付いてもルートに復帰の意思なく、東=人里方面へ下る、沢筋に出合う
北へ下ると道程が長くなると、反対方向へ



いったん東側の尾根を乗越て沢筋に下ると、間伐材の地獄が待っていた


間伐材に悪戦苦闘・・・尾根に逃げる気はなく、初志貫徹で沢筋を下る(もうすぐに抜け出すだろうと思いながら)


やっと間伐材地帯終了(直線距離で200mに40分要した)
 以降は林道を緩やかにくだり、林道口には動物が人里に侵入を防止するためのフェンスが張ってあった。そこから少し北に向かうと一般道に出合、北方面を眺めると周回計画の最終ピークである小倉城山が見えていた。10分の舗装道歩きで駐車地に帰還。エスケープしたせいで、帰宅直後に羽生選手のショートプログラムをTV観戦できた。

地形図実線の林道に出合う(標高250付近、写真の右から下ってきた))


林道出口には人里へ猪や鹿侵入防止フェンス


一般道出合から北方向を見ると、周回ルートの小倉城山がみえた。


左から御嶽山、無名峰(奥側)、次石山(小ピーク) (駐車地から) 
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