ひとり山歩き680 : 月待の滝から21峰あるといわれる尾根伝いに生瀬富士に登ってきました。比高は小さいですが、アップダウンが多くシビアでした。展望は期待できませんが途中の紅葉は目の保養になりました。
月待の滝〜生瀬富士
2017年11月16日(木) 晴れ一時曇り
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:50) = 月待の滝第1駐車場(6:15/6:25) − 三角点334(P5)(7:35) − 標高点327(P7)(8:25) − 道路横断(8:40/8:50) − 密藪通過(トンネル上付近)(10:45/11:00) − 標高点373(P15)(11:50/12:00) − 三角点413(P19)(12:55/13:00) − 送電線鉄塔(13:45) − 生瀬富士(14:20/14:30) − 生瀬富士登山口(15:25/15:30) − 袋田駅(16:00/16:22) =(電車)= 下野宮駅(16:42/16:45) − 月待の滝第1駐車場(17:10/17:20) = 自宅(19:20)
Aルートマップ

2 自宅 − 月待の滝
 前回に続いて茨城の低山歩きで紅葉を楽しもうと調べているうちに、昨年の今時分にノラさん、みー猫さんとFM大野さんが生瀬富士から月待の滝まで尾根伝いに下った記録にたどり着いた。月待の滝なるものはそれまで知らなかったので滝見物も兼ねて月待の滝から21峰(地形図で等高線が狭い範囲で円を描いている部分を峰として数えているらしい・・・地形図で確認すると生瀬富士を除いて21確認できる)ある尾根伝いに生瀬富士まで歩いてみることにした。生瀬富士からは立神集落へ下山して月待の滝まで歩く。第二案としてはノーマルコースで袋田側に下山して電車で袋田駅から下野宮駅に移動し、歩いて出発地の駐車場に戻ることを考えた。
 出発地点に戻って月待の滝を観るには、出発地に16時ころまでに戻らねばならない。今の実力から判断してかなり無理筋を承知で、明るくなってから尾根に取付くべく見計らって自宅を出発。自宅から月待の滝第1駐車場までは、カーナビまかせ、昨晩の降雨でほとんどが霧の中の運転。例によって途中の道の駅で減量してどこをどう走ったか月待の滝第1駐車場に到着。先着車1台と直後にキャンピングカー1台到着。 車載温度計3度
3 月待の滝 − 生瀬富士  21峰の尾根筋は標高差は小さいがアップダウン多く結構ハード 紅葉も目の保養
 駐車場の道路を挟んで対面の白山神社への入口が登山口で、石階段を上ると白山神社。その左手から尾根歩きのスタートとなる。眼下の道路沿いには鮮やかな紅葉が目に映る。無事歩き通して夕刻には月待の滝付近の紅葉を楽しむべく勇んで緩やか尾根筋の踏跡をたどる。最初のピーク(P1)手前で右手に雲に浮かぶ山並みがファンタスティク。


白山神社入口が登山口 (右に月待の滝第1駐車場)


白山神社


駐車場付近の紅葉 


この程度の踏跡はかなりの部分に


雲に浮かぶ山並み (P1の手前で)
 地形図で等高線が狭い範囲で円を描いている部分をピーク(以下Pと称す)を追ってゆく。小ピークが多くどこが真のピークか不明瞭。この辺りと思ってGPSにウエイポイント(WP)を付けたので地形図とは多少は異なるがお許しを。尾根筋の紅葉はチラホラという感じ。植林が尾根筋に時々現れるが、大部分は自然林。総じて言えることはピークへの登りは急で、下りは緩やかだが落ち葉で滑りやすい。三角点334(P5)付近は僅かに藪っぽい。ほとんどのピークというかこの尾根筋では展望は期待できない。

ここがP3  


紅葉はチラホラと現れる (P4付近で)


三角点334(P5) 展望なし(この尾根筋では枝越しに時々得られる程度)
 尾根筋の紅葉を愛でながら進んでゆくと、珍しく枝越しに日光連山と高原山がかすかに展望できた。標高点327(P7)はルートから幾分東寄りに位置するのでスルーしてしまうかも。その頂上は平坦でゆったり気分になれるも相変わらず展望はなし。
 P7からは道路への着地点を求めて南に尾根下って行くと左手に点々とするピンクリボンが目に入った。道路への案内と解釈しこれを追うと切通擁壁の切れた地点で道路に下れた。地形図で取付き地点を検討しながら軽くエネルギー補給。

P5とP6の中間で


日光連山と高原山(最奥に薄っすらと)


標高点327(P7)


道路へ下る目印のピンクリボンが連続する


ピンクリボンを追って道路に下る・・・P8への取付きは道路着地地点の対面から
 道路着地地点の対面に薄い踏跡が有るような無いような感じだが、ここを取付きとして尾根筋を南東から南西に変えて登ってゆくとP8に達した。そこには石祠の台座らしきものが残っている。次のP8付近はどこが最高地点か不明瞭で、ここがピークと思って付けたWPは地形図の最高地点とは異なる(次のP10も同じ)。P9付近から大子市街地が枝越しに見て、P10に向かう。このピークもP9同様にWPと地形図の最高地点は異なってしまった。
 P11手前で尾根筋に朽ちた有刺鉄線が連続(引っかけないようにピンクリボンが取り付けてある)する。尾根の左(東)下に牧場でもあったのかも。有刺鉄線を飲み込んでしまった樹木も何本か目に入った。P12からは東南東へと尾根を下りかけ、リボンに促されて方向転換して下ってゆく。トンネル上部の手前鞍部は樹木がなく、日当たりがよいせいで笹の密藪となっている。区間も短く胸丈の笹なら大したことはないと藪に突入したのが大間違い。密藪区間は50メートル程度だが、笹の下に蔦が隠れていて、脚に絡まって前進が困難、仕方なしに手で蔦をちぎっては三歩進んで二歩下がる人生は♪♪♪・・・まさか後退することはないが、悪戦苦闘の末15分かかって密藪を通過して振り返ると、西側に笹が追いかぶさってはいるが道筋らしきものが目に入る。悪戦苦闘している間にも、どこかには道筋があるはずと思ってはみたが、それを探せるような優しい藪ではなかった。

P8に石祠の台座?


P9から大子市街地


P10の先で朽ちた有刺鉄線(しばらく続く、尾根の右下に牧場でもあったのかな?リボンは注意喚起のため)


トンネル上手前の密藪


胸丈の笹の下に蔦が多く脚に絡まって身動き取れず・・・通過後の振り返ると西側に笹の被さった踏跡らしももあり
 P14の先で尾根筋は開けて大子市街地を目にしつつ、踏跡をたどる。この尾根筋の下方では植林が少なかったが、植林が増えたようだ。標高点373(P15)は通り道から幾分東に依っているので、通過してしまう可能性あり。
 P18もWPと地形図の最高地点は異なってしまった。この尾根筋は全般に特別危険性はないが右(西)側は切れ落ちている。三角点413(P19)手前で日光連山と思しき山並みを見て、三角点413(P19)に到達。ピーク上は少し藪っぽく展望はない。

P14からの展望 左手は大子市街地?


明瞭な踏跡・・・ほとんどは落ち葉等ではっきりしない


標高点373(P15)付近の紅葉


左手奥に日光連山?(三角点413(P19)の手前で


三角点413(P19)
 P21(これで21峰は通過)のすぐ先で送電線鉄塔に達した。巡視路の黄色案内標柱は見かけたが、巡視路はどこを通っているかは分からなかった。鉄塔から南に下った鞍部には、何か文字の書かれた石が置いてあった(帰宅後、写真から文字を判読しようとしたが、不明瞭でできなかった)。地形図には破線が通っているので昔の集落をつなぐ峠道でもあったのかも。北東の立神集落方面へは踏跡は認められなかったが、西側には少し抉れた踏跡らしきものが認められる。
 計画時間よりも大幅に遅れているので、このまま生瀬富士に登ると、月待の滝の見物ができなくなりそう。破線をたどって立神集落へ下るか、通常の生瀬登山道で袋田側に下山するか検討する。月待の滝見物か生瀬富士をとるか迷ったが、ここまで来て生瀬富士に登らないでは、今日の歩きの価値が半減と山頂に向かう。この先は二度ばかり歩いているので、途中のロープと鎖場も記憶通りだった。山頂直下で雨がポツポツしだした。三度目の生瀬富士頂上で、標高点406経由で立神集落へ下るか、袋田側に下るか少し迷ったが、歩く区間の長い立神への下山は諦めて、袋田駅から電車で下野宮駅に戻ることにした。

こんな大木も(P21付近)


送電線鉄塔


破線の通る鞍部に置かれた石(帰宅後写真を観れば判るとと思ったが)


生瀬富士山頂直下の岩場


鎖も現れる


生瀬富士の頂上


男体山(左)と長福山(右) 

4 下山  時間切れで月待の滝見物ならず
 下山ルートは二度歩いているし、特記事項もないので省略。無事に生瀬富士登山口に下山し、ここからは袋田駅までは舗装道歩き。袋田駅に到着したのが、16時で電車は16:22発で下野宮駅着16:42分、歩いて月待の滝まで更に30分。電車では月待の滝を諦めざるを得ない。駅前に客待ちタクシーが一台。これを利用すれば、なんとか滝見物もできそう。事前に調べておいたタクシー運賃は約4000円、電車賃は240円。4000円も出費して滝見物するほどの価値なしと決定。自分の気持ちを読んだのか、電車待ちしている間にタクシーは空車で走り去った。
 山間部の日暮れは早いのか16:42分に下野宮駅で電車をおりると薄暗くなっていた。月待の滝まで30分の標示を見て歩き出す。GPSは作動させているが、LEDのペンライトでは明るすぎてディスプレーが反射して見辛く役立たず。道路沿いは要所に照明があるので、下野宮駅で頭に植え付けた地形図を頼りに月待の滝第1駐車場に戻った時には真っ暗。自分の車の他に2台駐車していた。

お助けロープが続く


伐採地 右手から下ってきた


中央に見えるは長福山??


生瀬富士の登山口

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