ひとり山歩き679 : 持方集落から奥久慈男体山〜白木山〜高崎山を周回してきました。途中で踏跡の薄い箇所もあるので、地形図、コンパスは必須です。紅葉は赤みが少ないが、目の保養にはなりました。
持方集落から奥久慈男体山(653)〜白木山(616)〜高崎山(594)周回
2017年11月4日(土) 曇りのち晴れ
1 行程
@コースタイム : 自宅(3:30) = 持方集落・男体山登山口広場(6:00/6:15) − 北稜・直登コース分岐(6:35) − 縦走路出合(6:55) − 奥久慈男体山(7:15/7:30) − 縦走路・白木山分岐(8:30) − 奥久慈グリーンライン出合(男体山・白木山登山口)(9:45/9:50) − 白木山(10:30/10:35) − 恋人峠(10:50) − 舗装道切通(白木山・高崎山登山口)(11:20/11:30) − 高崎山(12:05/12:10) − 舗装道路切通(高崎山登山口)(12:30) − 持方集落・男体山登山口広場(12:50/13:00) = 自宅(15:45)
Aコースマップ

2 自宅 − 持方集落
 紅葉を求めて茨城の山へ行くことにした。夕刻までには自宅へも戻れる山を探したところ、持方集落から奥久慈男体山〜白木山〜高崎山を周回することにした。自宅から持方まではカーナビ任せ、最終的には国道461号で袋田から月居トンネルを通って小生瀬から持方集落へ一車線の舗装道を約4km進む。幅が狭いために離合には注意が必要。白木山・高崎山登山口のある切通からの下りで地元の車と離合するのに少し苦労したが無事に持方集落男体山登山口広場(トイレあり)に到着。(車載温度計10度)
 持方集落には今まで通ってきた幅の狭い道路とは別に立派な幅広舗装道が敷設してあるのにびっくり。駐車場の看板によると奥久慈グリーンライン林道(水根持方線)で大子に通じている。帰路で利用しようとしたが詳細不明で諦めた。帰宅後に調べると、今年の6月27日に供用開始されたとのこと。持方から水根(月居トンネルの北まで)の区間・・・この林道を使用すると持方へのアクセスが容易。
3 持方 − 奥久慈男体山  直登コースのつもりが北稜コースで遠回り  山頂からの展望を堪能
 持方から男体山に登るには三通りのコースがある。@大円地越コース、A直登コース、B北稜コースでAの直登コースは他の2コースに比べて最短だということを広場の案内板で確認して広場のすぐ先で左折して南進する。南から南西に向きを変えると、水戸斉昭公が男体山登山時に腰掛けたという腰掛石と今でも旧暦の2月15日に持方集落の人が集まって例祭を執り行う遥拝所を通り過ごす。すぐ先で舗装道は切れて山道となる。そこから150メートルほど進んだ左手に分岐が現れる。小さな標識には男体山1.3kmと記してある。ぼっけと歩いていたので
、地形図も調べずに大円地越コース分岐と思い、そのまま直進する。実際はここは直登コースと北稜コースの分岐だった(かなり経ってから気づくもあとの祭り)。道幅の広い方へと何の疑いもなく進んでゆく。
 植林の谷筋を進み、植林が切れて自然林になると尾根上に達した。様子がおかしいとは思いながらも地形図も確認せずに登ってゆくと「至男体山 月居山至」の標識が面前に現れる。ここでやっと北稜コースを登ってきて縦走路に出合ったことを知る。相模太郎の灰神楽三太郎並みのトジで間抜けでおっちょこちょいだネ。 

持方集落の奥久慈男体山登山口広場  トイレ、案内板あり


遥拝所と腰掛石(水戸斉昭公が男体山登山時に腰掛けたと伝えられる)


男体山直登コース分岐(ここを大円地越コース分岐と勘違いしてスルーしてしまった)


北稜コースの尾根到達地点(標高550、ここから両サイド自然林)


男体山〜月居山縦走路の標識・・・今まで直登コースを登ってきたとばっかり思ってた(灰神楽三太郎だネ)
 男体山に寄らぬわけにはいかないので、再びここへ戻るのを承知で縦走路を当初とは全く逆に男体山に向かう。これで直登コースに比べて約30分のロス(運動不測の解消にはむしろ好都合なんて屁理屈は通らない)。健脚コース出合の四阿からは数分の登りで男体山山頂部の神社に到着。天気予報によると6時ころから晴れるはずだが、まだ曇っていて日光連山等の遠望は利かないが、雲海に浮かぶ近隣の山もおつなもの。一昨年の11月12日(ひとり山歩き613)に歩いた大円地越〜鷹取岩稜線の紅葉が今日一。
 山頂に行くと先着の単独者が憩っていた。山頂よりは神社の方が展望がよいので神社に戻ると、単独行者が登ってきた。

男体山へ向かう途中の紅葉(四阿の手前・・・30分後にはここを再び通る・・・足腰の衰えに伴って頭脳も衰えたようだ)


男体山神


大円地〜鷹取岩〜篭岩山稜線


滝倉と長福集落


長福山(後方の日光連山は残念ながら見えない)


山頂には先着者が一名
4 奥久慈男体山 − 白木山 月居山への縦走路は紅葉を楽しむ  白木山へは一部踏跡なし、山頂直下はお助けロープの急登 
 男体山から月居山へは三回縦走している、うち2回は11月中旬の紅葉を愛でながらの歩き。縦走路・白木山分岐までは、明瞭な登山道歩きで、鮮やかとは言えないが樹木の紅葉は目の保養になる。539ピーク」への登り部は笹道となるも登山道へのはみだしもなく問題なし。広場状の縦走路・白木山分岐に到達。月居山へは左下へ急下降、白木山へは直進。男体山山頂では曇っていたが、樹林歩きとなると晴れてきた。曇っていると晴れているとでは気分的にも大違い。

縦走路を戻って北稜コース分岐付近の紅葉


白木山とその稜線?? (北稜コース分岐付近から)


539ピーク手前は笹道が続く


笹が消えるとあまり冴えない紅葉が再び


縦走路・白木山分岐
 分岐から白木山へは踏跡は薄くなり、消えている箇所あるが尾根を外さないようにすれば問題ないだろう。分岐の次の530級ピークは注意が必要。ここで北東から東向きに変わるが、直進すると藪となるので、すぐに気づくだろう。一部の笹っぽい箇所あるも先刻の539ピーク手前の笹に比べたら突起するほどではない。
 男体山・月居山縦走路に比べたら、紅葉は見劣りするが、気持ちよく歩く。突然右下に立派な林道が見えて、その方向へと明瞭な踏跡(登山道といった方が当てはまる)がついている。このまま尾根伝いに進むと、藪を突破せねばならない。今日は藪突破はなしと思いサッカーの脛当てを着用していない(脛当てを着用してからは脛に傷を持つ男が足を洗って真っ当な人間になった!?)。蔦もあるしどうするか逡巡する。意を決して数メートルほど進むと金網フェンス沿いの藪に隠れた道標を見つける。これによると、白木山は林道へと下るようになっている。道標の設置位置がよくない。もう少し手前につけねば見逃して尾根筋を下ってしまうかも。駐車地にあった説明板のグリーンラインによってこの先が、寸断されて新しく道筋をつけたものと推測する。
 少し戻って踏跡を10分ほど下ると、立派な林道出合で道標が立っている

白木山へは大部分で踏跡ある


笹っぽい場所もあり


右(南)下に立派な林道と明瞭な踏跡


道が見えると尾根伝いは藪となり、隠れた道標で右下に下るようになっている


踏跡を下ると立派な林道に出合・・・グリーンライン敷設で尾根が寸断されてしまった
 林道出合から地形図には記載のない林道(奥久慈グリーンライン=水根・持方線)を少し北上すると道路右手に至白木山の標識と、細い階段状の道筋が目についた。前方は切通で常陸太田市と大子町の境界。金網フェンス沿いの踏跡を5分ほど登ると尾根上に到達。
 尾根筋は徐々に勾配を増して標高580mからはお助けロープが山頂直下まで展張してある。日本三大急登なんて比較にならにならないほどの急傾斜(登る比高は大違いだが)。お助けロープがなければ這って登ることになろう。動画で見るエベレストの登頂でロープの助けを借りながら登ってゆく感じ(シチュエーションは全然違うが)。やっと上り詰めた白木山山頂からは展望は皆無。山頂には三角点ともう一つ標石あるもなにかは確認せず。

林道を少し北上すると白木山登山口の標識と階段状の登山道


グリーンライン切通・・・立派だネ、月居トンネル付近へと伸びているようだ


白木山への登り、急勾配になってきた(標高500あたり)


本三大急登なんて目じゃない(区間は短いが)・・・お助けロープにエベレスト登頂の動画を思い出す(樹木はあって、雪はないがネ)


ロープは山頂直下まで続く


白木山山頂 (展望はなし)
  5 白木山 − 高崎山   白木山からの下りは楽楽 高崎山往復では面白みなし
   白木山山頂からの下りは登りに比べたら楽々。少し下ると恋人峠の標識あり。粋な名称を付けたもんだ。この峠を挟んだ持方集落と小生瀬集落の恋人がここで逢瀬を楽しんだとのこと。肝心の踏跡は両サイドとも薄い。現代ではこんな場所でデートをする人はいないようだ。
   更に30分ほど踏跡をたどり、切通手前で尾根から少し下ると白木山登山口で舗装道切通に下山。ここから男体山を眺めながらエネルギーを補給。   

粋な名称を付けたもんだ(両サイドとも踏跡は薄い)


白木山への登りに比べたら下りは楽々


白木山登山口 道路の左手は切通  高崎山登山口は道路のすぐ右手に


切通(尾根はここで寸断) 手前側が持方集落へ


白木山登山口から男体山(山頂のNHKアンテナ塔がかすかに見える)
 切通からほんの僅か持方寄りに高崎山登山口がある。ここから少しばかり登ると北側が伐採地の尾根上に達する。伐採地沿いに登ってゆくと最初の小ピークに達する。ここから振り返ると先刻歩いてきた白木山とその稜線が目に入る。
 この先は樹林内の歩きで踏跡は明瞭、笹道歩きとなるとすぐに高崎山山頂に達した。ここからは展望は皆無。先の安寺方面にも踏跡は続いているようだ。当初計画では山頂から南南西を尾根を下るつもりだったが、予想に反して笹藪が濃いのであきらめて往路を戻る。

高崎山登山口


伐採地を登ってゆく


伐採地の小ピーク(標識は高崎山→)


同上ピークから振り返ると白木山と稜線


高崎山山頂 展望は皆無
 下山後、持方集落へ下る途中で男体山を見かける。集落へ下ると例の立派な林道が目につく。大子まで通じているなら、小生瀬から細い山道ちで離合に苦労したが、そんな心配はなさそう。駐車場に戻ると自分の車の他に2台、いづれも地元ナンバーだ。

奥に男体山(高崎山下山後に持方集落へ下る途中)


持方集落の男体山登山口広場  立派な林道だネ


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